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シルクロードの旅(8)甘粛省敦煌市①  旅人を魅了する永遠のオアシス敦煌

嘉峪関は朝早く出発します。タクシーに乗って嘉峪関南駅へ(私はこの時点で、バックパックにかける鍵を無くしました。)

景色は完全に砂漠です。生えてるのは次元の低い草しかありません。

敦煌の町がどれだけ人を魅了してきたのか。

敦煌に到着。

もちろん目的地は莫高窟です。莫高窟(ばっこうくつ)は中華人民共和国甘粛省敦煌市の近郊にある仏教遺跡。千仏洞(せんぶつどう)・敦煌石窟(とんこうせっくつ)とも。4世紀から約千年間、元代に至るまで彫り続けられた。大小492の石窟に彩色塑像と壁画が保存されており、仏教美術として世界最大の規模を誇る。1900年に敦煌文書が発見されたことでも有名。1961年に中華人民共和国の全国重点文物保護単位に、1987年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。雲崗石窟、龍門洞窟とともに中国三大石窟(中国語版)のひとつに数えられる。【莫高窟ーWikipedia】

チケットを現地の「敦煌莫高窟参観予約集票中心」か「莫高窟数字展示中心」で購入するという事は地球の歩き方でわかってはいたのですが、果たして予約しないできちゃったけど大丈夫なのか、売切れてはいまいか不安でした。

駅前のツーリストセンターで聞いたところ、市街地にある「敦煌莫高窟参観予約集票中心」でかえるヨ~との事だったので、駅から莫高窟を通り越して敦煌莫高窟参観予約集票中心に行きました。

結構並んで窓口につくと、莫高窟数字展示中心に行ってくれとのこと。たらい回されました。いや10㎞くらいはなれてるんだけど?ぷんぷん丸です。
しかもなかなかバスは発車しないのでタクシーに乗って数字展示中心に戻ります。泣きたくなってきましたね。

結果数字展示中心でチケットは変えました。こういうストレスを感じたくないなら、旅行会社とかネットで手配した方がいいのかもしれません。
莫高窟入場料(258元)高くね。まあそれくらいの価値は当然あります。(1元=15円)なんかチケットもいろいろ種類あるみたいなんですけどよくわかりません。見られればいいでしょ。

チケットを買った後に映像を映画館みたいなところで2本見させられます。(耳に日本語ガイドをぶっさしているので理解できます。)その後バスに乗って莫高窟があるところまで移動します。

外国人は外国人用のガイドがついてくれて、7人くらいで一緒に回ります。(中国人にもガイドがついています。)ガイドなしでは見学できないみたい。ひっさびさに何人も日本人を見ました。日本人って海外にいても一目見るだけで日本人って分かるからすごいですよね。(溶け込めてない)

ガイドさん曰く木造の屋根ができたのは北宋時代で莫高窟は1963から近代的な修復に入ったらしい。

ガイドさんがランダムに窟を選んで見学する形なのですが、我々は、29、334、16、17、328、314、292、55、96窟を見学しました。

このうち16と17は有名なエピソードがあります。1900年、莫高窟の第16窟の中にいた道士・王円籙が崩れ落ちた壁の中に四畳半ほどの空間(耳洞)があることを発見し、その中に封じられていた大量の経典・写本・文献を発見した。発見に至る経緯については王円籙の証言にも食い違いがあり、はっきりしない。ところが王円籙は字が読めなかった。取り扱いに困った王円籙はこのことを地方官に報告したが、適当に処理しておけと言うだけで見向きもしなかった。この空間は後に第17窟と番号付けされ、「蔵経窟」「宝庫」などと呼ばれることになる。この噂をどこからか聞きつけてやってきたのがイギリスの探検家、オーレル・スタインである。1907年、スタインは王円籙を言いくるめてわずか馬蹄銀4枚(約500ルピー)の代価に数千点余りの経典の数々をロンドンの大英博物館へと持ち帰った。この功績によりスタインはSirの称号を受けている。翌年に今度はフランスのポール・ペリオがやって来た。ペリオは中国語に精通しており、山積みの文献の中から特に価値の高いものを選んで数千点を買い取ってパリへ持ち帰った。この話を聞いた清朝政府はようやく敦煌文献の保護を命じ、北京へと持ち帰らせた。しかし王円籙は一部をまだ隠し持っており、その次にやってきた日本の大谷探検隊(1912年)やロシアのオルデンブルク探検隊(1914年)に数百点ほどを渡している。その後やってきたアメリカのウォーナー探検隊(1924年)は壁画を薬品を使って剥いで略奪していった。

その文書が保管されていた17窟を見学させていただいたのです。その後記念撮影をして解散となりました。敦煌に行ったこともまたいい思い出ですね。

莫高窟の中はお土産も洗練されていて(高いですが)おすすめです。

その後宿に戻って昼寝したのですが、夜は敦煌夜市という商店街に行ってみることに。雰囲気はいいですね。最近整備した感じもあります。

ラクダの肉とか食べました。

おいしかったです。シルクロードらしくドライフルーツとか売ってました。

中国ってあんなに国土広いのに国内の時差がないんですよ。敦煌ぐらい西に来ると、太陽は8時くらいに沈みます。それもまたいいですよね。砂漠の夜って涼しいんですよ。ビール飲んだら最高じゃないですか。そんなあこがれの地、敦煌で最高の思い出はシルクロードのイメージようにエキゾチックでどこかはかない夜でした。

次回。敦煌からエアコンなしマイクロバスで3時間砂漠の中の未舗装の道を行く。序盤で水がなくなり、景色も変わらず、めちゃめちゃ暑くて死を覚悟します。

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