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国家75年サイクル説の深堀り(国家論)

国家75年サイクル説というのをご存知だろうか?

日本の国家は明治維新後、75年おきに国家が一回転しているという説だ。

明治維新から大体150年くらい経っているので、国家は2回転していることになる。

最初の75年

まず、最初の75年は明治維新から始まる。諸外国に追いつくために殖産興業、文明開花に勤しんだ。それは、武士社会を破壊した後にのみ可能な改革であり、社会のスクラップアンドビルドであった。そして、大日本帝国は日露戦争や第一次世界大戦での勝利によって、明治維新期に抱えていた対外的な危機を脱し、ある種安定を迎えるのだ。
しかし、この安定は長くは続かない。この後満州事変から日中戦争、大東亜戦争と勝ち目の無い戦争へと日本は足を突っ込み、大日本帝国は破綻へと向かった。

2回目の75年

そして、次の75年がスタートするのだ。この75年は終戦から始まる。壊滅的な状態にあった日本は、安全保障を米国に丸投げすることで経済大国として発展していく。まさに2度目のスクラップアンドビルドである。そして、日本は「ジャパンアズアナンバーワン」という書籍が代表するように、経済の全盛期を迎える。
しかし、この安定も長くは続かない。この後、バブル崩壊から失われた30年と呼ばれる長い不景気時代に突入していく。

まとめ

今年、2021年は終戦から76年目であり、東京オリンピックという節目を迎えた。東京オリンピックを巡り様々な矛盾が噴出した。2回目の75年は終わりを迎えているのかもしれない。

3回目のスクラップビルドは行われるのか。それともこのサイクル仮説は崩れるのか見ものである。

また、この仮説から学べることは、国家の形(憲法)は75年くらいで時代にそぐわなくなるのかもしれないということだ。もし、憲法が代わり再びスクラップアンドビルドが行われるならば、大日本帝国憲法を第一憲法、日本国憲法を第二憲法、新憲法を第三憲法と呼ぶことをお勧したい。

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