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平和とアート

私は「アートは言語を超える」と信じていて、だからこそできる何かがしたいと思っています。

自分自身と繋がることもそのひとつなのですが・・・もっと「言語」というところにポイントを置いて考えた時に「国や地域を超えた繋がり」を築く手段のひとつになると思いました。

具体的に言えば「平和」です。

平和展に参加することを決めて作品を制作し始めた頃、私はまだ「平和」についての理想や考えがぼんやりとしていて定まっていませんでした。

その時に考えた平和についてとそれを表現した作品です。

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私は平和について考えた時に「自然」がセットとなって思い浮かびます。


少し話が飛ぶようですが、私にとって人生とは「生」から「死」までを意味していました。

だからこの世界は過去の「死」がいっぱい溜まっている、そんなイメージでした。

でも自然の中では「生」→「死」→「腐敗」→「再生」→・・・・・

という循環サイクルが延々繰り返されてきているのです。

「死」は溜まり続けるのではなく、次の「生」に繋がっているそんなイメージです。

私はこの循環サイクルこそが「平和」の源だと思っています。

人間が介在することで「腐敗」の工程を断絶してしまっているのでは?とも思います。

だからといって、どうしたらいいのかは全くわかりません。

でも平和って人間が作るものではなく、自然に元々あるものなんだと思います。

人間も自然の一部であるから、人間がいなくなればいいということではないですし、同じ理由で人間と自然が共存だなんておこがましい考えだったなぁと思い至りました。

結論は出ないし、今の私の考えられるところまでですが、その考えを表現した作品です。


こうやってアートが話し出すっておもしろいと思うのです。


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