卒業式の思い出せない 思い出
卒業式…
この言葉を見たり聞いたりすると思い出すのは
どうしても思い出せないシーンがあるからです。
高校時代
1つ上の先輩に恋してた。
その彼の存在は学園祭で知りました。
劇の中で、花を客席に向かって
ぶわっと 投げたのが
たまたま私の膝に飛んできた。
1輪の薔薇を見た瞬間、その彼に
恋に落ちました…
そう…
たまたま、私の友達の友達が
その彼のクラスメイトだったので
私がファンだと伝えてくれた。
なぜだか、私の知らないところで
話が盛り上がり、2×2の4人で花火大会に行く事になった。
緊張しすぎて…
私は「うん」と相槌をうつだけで
全く話せなかった。
その彼が気をつかって、ずっと話してくれてた。
夏休みに入って
1度自宅に電話したら、
彼の母親が出て… 彼は留守だった。
それから、なんとなく連絡しにくくなり
新学期を迎えた。
花火大会以来
初めて、彼の顔を見たら…
ドキドキしすぎて 逃げ出してしまいました。
たった一言「おはよう」が言えなくて
何度も何度も、後悔した。
ひと目、見たいから
下駄箱でこっそり待ち伏せした。
私が好きなのは
彼も、友達も、みんな知ってる。
あまりにも私が一途だったので
見かねた友達が私の事を彼に聞いてくれたみたいで…
『受験に専念したいから付き合えない』と
友達から教えてもらった。
私は自分で告白もしていないのに…
する勇気も無かったけど…
振られちゃいました。
卒業が近づくと
3年生は受験やらで休みで学校に来なくなる
毎日下校するのを見ていた窓から
外を、ぼんやり見ていた。
彼のいない学校は、正直つまんなかった。
片思いの思い出だけが私の高校時代の思い出だった。
卒業式まで
ある程度、気持ちの整理が出来たと思っていた。
卒業式当日
在校生として体育館に入って
初めて知った日を思い出した…
私の人生でこんなに好きになれる人は
この先、そうそう出会えないだろうと思うと
「ありがとう」という言葉が胸いっぱいになった。
卒業式は泣かないと決めていた。
とても寂しかったけど…
無事に卒業式が終わり、
教室に戻り、自分の席についた途端
張り詰めていた糸が切れたように
号泣した…
だめだな私…
泣かないって決めてたのに。
寂しさがこみ上げて胸いっぱいになり
涙がこみ上げてきたのだ…
この恋に終止符を打って 前に進むと決めていた。
この2年間
話しかけれなかった後悔を無くしたかった。
彼が、学校の門を出たら…
話しかけて、握手してもらう…
たった一言「握手してください」と言うだけだった。
彼の後を走って追いかけてる時
口から心臓が飛び出るかと思った。
「…………」
どうなったんでしょうか…
気が付けば、私は彼に背を向けて歩いていた。
握手出来たのか？できなかったのか？
どうしても思い出せないんです…
その場面だけ、記憶が抜け落ちてる。
もしかしたら…
握手してもらえなかったショックで
記憶喪失になったんじゃないだろうか…とか。
握手ぐらい、してくれたんじゃない？とか。
結局…
私の恋の結末を知らないがため
5年ほど引きずってた…
いや、今も気になったままなのかもしれない。
心の隅っこに、もやもやが残ってる。
もし…
もう一度、彼に出会えたら
握手してくれたのか？聞きたい…
というか、教えてください!!
恋愛は、
たとえダメでも、その時に決着をつけた方がいい
と教訓になりました。
思い出せない 卒業式の思い出でした…
最後まで読んで頂き、ありがとうございます^^
ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ