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経済の二面性:マクロのインフレとミクロのデフレのはざまで

現在、私たちは世界経済の非常に複雑な局面に直面しています。日本とアメリカの株価は歴史的に高水準にありますが、中国の株価は低迷しています。この違いは、円安が外国投資家にとって日本製品を魅力的にしていることを示しています。

通貨の動きを見ると、円と人民元は弱く、ドルが支配的な状態です。アメリカではインフレ率が他の地域よりも顕著に高いことが見て取れます。注目すべきは、GAFAMやエヌビディアのようなアメリカの大手企業が株価を引き上げており、その中でもエヌビディアは「マグニフィセントセブン」と称されるテクノロジー企業群の一角を占めています。この「マグニフィセントセブン」という言葉は、黒澤明監督の名作「七人の侍」とそのハリウッド版である「荒野の七人」に基づく映画『マグニフィセント・セブン』から引用されており、その語源は日本語の「七人の侍」にまで遡ります。

日本では、コストプッシュインフレが進んでおり、物価の高騰が生活に大きな影響を及ぼしています。これにより、一般消費者の購買力は著しく低下しています。しかしながら、一部の生活必需品については価格の変動がほとんど見られません。例えば、黒門市場のお弁当は長年にわたり550円で提供されており、スーパーで販売されている小松菜や水菜などの葉物野菜や、100g68円で売られている鶏肉の価格はほとんど変わっていません。これらの商品価格の安定は、販売側の会社にとっては実質デフレの傾向を示し厳しい状態といえます。

経済の波を乗りこなすことは難しいかもしれませんが、情報を共有し、一緒に考え行動することで、少しでも前に進むことができるでしょう。マクロ的にはインフレの状況にありながらも、ミクロなレベルではデフレが進んでいる部分も多く、一言で状況を表すのは難しい状況です。これらの複雑な状況を踏まえ、私たちは変化に柔軟に対応できる準備をする必要があります。不確実性の高い時代において、どのような状況にも耐えられる強さを持ち、日々の仕事や健康を大切にしながら、本質的な働き方を改革し、イノベーションを推進する必要性があります。前向きに取り組んでいきたいと思います。

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