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chatGPTにアイデアをマインドマップ形式で書き出してもらう方法

こんにちは、tanakanです。chatGPTをなんとかPdMとしての業務に活かせないかと考えていたところ、ふと新サービスのアイデアをまとめたマインドマップを書かせられないか?と思い立ち、実際にpromptを作ってみたので、その流れをご紹介したいと思います。

今回使ったツール:chatGPT(GPT-4), Web Plant UML

chatGPTとprompt engineering

言うまでもありませんが、chatGPTとは米OpenAI社が開発したチャットボットで、AIと自然言語で会話をすることが出来るツールです。chatGPTは、与えられたテキストに対して独自の回答を生成する能力があり、私たちが適切な質問を行うことで、より高度な回答や提案を行うことができます。

この質問(言語モデルへの入力)はpromptと呼ばれており、GPTのような言語モデルを効率的に使用するために、promptを開発・最適化すること=すなわち、”適切な質問”を作ることをprompt engineeringと呼びます。

マインドマップとは

マインドマップは、アイデアや情報をグラフィカルに表現したもので、ブレインストーミングや視覚的な情報整理に非常に役立ちます。マインドマップは、中心となるテーマから放射状に広がる枝や葉を描くことで、アイデアの関連性や優先順位を一目で把握することができます。これにより、複雑な情報やアイデアを整理し、関連する項目を繋げることができます。

マインドマップの具体例(参照元:cacoo.com

マインドマップの作成には、紙とペンだけでなく、専用のソフトウェアやアプリも利用できます。今回は、UMLをWeb上で作成できる「Web Plant UML」を用いてマインドマップを描画することを目指します。

それでは、chatGPTを使用して新しいサービスのアイデアを考え、その結果をマインドマップ形式で書き出す具体的な方法について説明していきます。

chatGPTに新サービスのアイデアを考えてもらう

まずは、chatGPTを使用して新しいサービスのアイデアを考えてもらいます。この方法は非常に簡単で、chatGPTのチャット欄で「[テーマ]に関する新しい商品のアイデアを考えてください」といったpromptを入力し、送信ボタンを押すだけです。ただし、それだと捻りがないので、以下のように記述してみました。

##テーマに関する新しい商品のアイデアを考えてください

##テーマ
AIチャットbot

数秒待つと、chatGPTから回答や提案が生成されます。今回は、以下のようなアイデアを提案してくれました。

良い感じですね。この要領でchatGPTにテーマから連想されるキーワードを5つ出してもらい、それぞれのキーワードごとにアイデアを出すよう指示してみます。

あなたは、サービスデザイナーです。
現在、##検討テーマを活用した新サービスのアイデアを検討しています。
以下に指定する進め方でアイデアを検討してください。

##検討テーマ
chatGPT

##検討の進め方
STEP1. 5つのキーワードを連想し、画面に表示する
STEP2. それぞれのキーワードごとに、最大5つずつのアイデアを日本語で検討する。

この質問により、マインドマップの基となる階層化されたアイデアを得ることが出来るはずです。それでは、この出力結果をマインドマップ形式で書き出してみるpromptです。

結果をマインドマップ形式で書き出すprompt

前述の通り、今回はUMLをWeb上で作成できる「Web Plant UML」を用いてマインドマップを描画することを目指します。そこで、Web Plant UMLに貼り付けられるコードの生成を、STEP3以降の手順としてchatGPTのチャット欄に追記していきます。

STEP3. 検討結果を、##コードの形式に示すPlantUMLで利用できる形式に変換し、画面に表示する

##アウトプット
最高の結果を得るために、ステップバイステップで検討してください。
STEP3の生成結果は、コピーが可能なコードフォーマットで出力してください。

##コードの形式
@startmindmap
!define AWESOME mindmap
* ##検討テーマ
** 検討結果
@endmindmap

以下が生成結果です。全体は長いので、コードの一部を抜き出しています。これを、Web Plant UMLのGUIに貼り付けることで、マインドマップを出力することが出来ます。

@startmindmap
!define AWESOME mindmap
* chatGPT
** 人工知能
*** AIチャットボットのサポート
*** 感情分析による効果的な対話
(中略)
*** プラットフォームの拡張可能性
*** ユーザーフィードバックに基づく改善
*** 状況やコンテキストに合わせた機能の提供
@endmindmap
Web Plant UMLのGUI(参照:Web Plant UML
Web Plant UMLで描画されたマインドマップ

まとめ

以上、chatGPTにアイデアをマインドマップ形式で書き出してもらう方法についてまとめてみました。

chatGPTが提案したアイデアをたたき台にすることで、自分だけでは思いつつかないアイデアが思いついたり、抜け漏れを減らしていくことが出来るかもしれません!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。本記事の一部でも、ご参考になっていれば幸いです。ご意見・ご感想、ディスカッションも大歓迎です。Twitterもやっているのでフォロー頂けると、励みになります。

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