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カメラを買うというのは、恋愛で相手を選ぶのと似ている。

つい最近、PRONEWSに話題のSIGMA fpについての記事を書いた。
SIGMA fpの感想の詳細は下記リンクの記事を読んで頂けると嬉しい。この記事を書く上で思った事は、カメラを買うというのは恋愛や結婚と近いのかも知れないと思ってしまった。え?それって俺だけ?

今回は、記事を書くためにfpボディの他にレンズ3本とサムソンからSSDのT5を借りた。この小ささで価格は20万前後の価格でありながら4K RAW 12bit 30pまで収録できて、ディレクターズビューファインダモードというマニアックな俺好みの機能まで搭載している。もう!スペック最高、趣味も合う相手が意外と身近な所にいました〜!的なテンションの上がり方である。
でも、そこまで奇跡的なことってそう無いよな。ということで、スペックが高い分、記事の方もネガティブチェック的な内容になってしまった。

かつて恋愛研究家だった頃(笑)、大抵の恋愛工学の本に、多くの女性はセックスの前か後かで相手の見方が180°変わってしまうということが書いてあった。その行為の前までは好みのルックスでも他人への接し方や収入の安定性など細かい所までチェックして厳しい目で判断するが、こと行為をしてしまった相手に対しては、怒る事はあるけど優しい時もあるし、今は甲斐性ないけど夢があるのよ。的な良いとこ探しになってしまう、というのである。
だから、どれだけ展開を早くするかというのが恋愛アドバイスの主な事だった。

何故かカメラも同じように、購入前は仕様や評判を吟味する(その度合いは経済力とカメラ価格との差が少ないほど厳しくなってくる)が、購入後は、自分の所有しているカメラになる訳なんで、ちょっと使いづらいところも可愛く思えたり、悪いところも味や癖という言葉で納得したりしてしまう。
実際、自分がカメラに合わせていけば良いわけで、今、市場に出ているカメラは、どれも機能に見合った価格を設定している。

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ただ、SIGMA fpに関しては夢のようなスペックを謳っているが、蓋を開けて見ると次期ファームウェアで対応という事が多くて、つい厳しく書いてしまった。奇跡のようなカメラだが、奇跡はなかなか起こないもんだねという内容をソフトに書いてます。特に仕様表では伝わらない使ってみないと分からない部分を掘り下げてみました。ただ、価格からみるとバランスは悪いけど、かなり魅力的なカメラです。癖も含めて持っていたいカメラ。X-T3買っていなかったら、購入の候補には上がっていると思います。

書き終えてからいちばん悩んだのは、今回は購入前の読者の視点で書いてしまったが、購入後の読者の視点で書くというスタンスも必要だったのかなという事です。たぶん、メーカーはそれを望んでいると思いますが。
発売直後の商品レビューはかなり難しいですね。
なにしろ恋愛工学的にいえば、まだ評判が落ち着く前にムードで押し切っちゃえばこっちのもん、というのが定番ですから!

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