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もしかしてのスペース/Maybe Capacity

こんにちは、CAM Japanディレクターのもときです。
今回は、CAMのエグゼクティブディレクターであるBrianコーチのブログ、「もしかしたらのスペース/maybe capacity」からコメントしていきます。

このトピックは、言うは易し行うは難しのコーチングスキルで、無意識にやってしまっているトピックです。とても面白いトピックなので一緒に紐解いていきましょう!

わたしたちは、日常の対話の中で相手の話を聞きいているとき、無意識に「あ!言ってることすごくわかる!あれのことでしょ?」と理解することをゴールに話を聞いていませんか?

相手の言ってることが自分もしっくりくると、心が落ち着きますが、相手がなにを話しているのかを、いまいち掴めない時はなんだかもやもやするので、なんとか理解しようとしますよね。これは、日常の会話の中ではとても自然なことですが、無意識にコーチング関係の中でも、相手の話がいまいち掴めないと、頑張って相手の状況を理解しようとし、自分の経験や認識と紐付けようとしてしまいます。

そんなあなたには、、、

「もしかしてのスペース!!」

↑ 何かの宣伝みたい。わら

Brainは、「もしかしてのスペース/maybe capacity」をこのように説明します。

「もしかしてのスペース」は、コーチが自身の憶測や、状況の意味づけ、またクライアントがなにをするべきかという意見によって、クライアントの思考プロセスを邪魔しないようにするため、クライアントが自由に思いを巡らす余白/スペースを大切にすることです。

これ、大事ですね。。。
自分も、人の話を聞きながら無意識に頭の中で、話を理解したつもりになって、「結局言いたいのはこれでしょ?」って思っていたことが大きく外れたり、相手から伝わってきた情報だけで、1から10までのストーリーを勝手に描いて理解した気になっていたけど、予想外の背景ストーリーが後から出てきて、「あ、それなら話は違うよー!」って言うことがよくあります。

結局、シンプルに、人の話を最後まで聞いていないと言うか、理解することを目的にきいてしまっているんだなぁと思います。

メンタリングやカウンセリングの関係の中で、話を聞く目的は、問題の把握や理解です。しかし、コーチングの関係の場合、「傾聴」の目的は、問題の把握や理解ではなく、相手の「今」に意識を向け、その場で言語化されていくことや起きていくことと共に、そのコーチングセッションをつくっていくこと。そしてそのプロセスを通して、クライアントの状況理解が深まることです。あくまでも、焦点はコーチではなく、クライアントにあたってます。

また、「問い」の目的も、理解するための情報収集ではなく、クライアントのうちに新たな気づきを生み出すことです。コーチがクライアントから、課題の背景や対話に必要な情報を得るため問いを投げるのではなく、クライアントがまだ気付いていない(言語化されていない)ことにクライアント自身が気づくために問いを投げます。

そう思うと、対話の仕方や自分の意識もだいぶ変わってきますよね。

もしかしてのスペースは、ふたつの領域への適用ができます。

1つ目は、クライアントのストーリーに「もしかしてのスペース」を適用する。

・もしかしたら、クライアントはこのストーリーの重要性がまだ見えていないかもしれない。
・クライアントはまだ気付いていないけれど、もしかしたらこのストーリーは、もっと大きなストーリーの一部かもしれない。
・もしかしたら、クライアントはこのストーリーの全体像が見えていないかもしれない。

このように、クライアントが直面している問題の意味づけや、必要な行動を決定していく前に、まだ言語化されていない新たな気づきが大切になってきます。

2つ目は、「もしかしてのスペース」をわたしたちの内的思考プロセスに適用していくことが重要です。

・もしかしたら、クライアントのストーリーは、わたしのストーリーとは違うかもしれない。
・もしかしたら、クライアントはわたしが感じていることと違うことを感じているかもしれない。
・もしかしたら、根本解決の方法は、私の予想とは違うかもしれない。

このようにして、クライアントのストーリーを自分の理解の中に当てはめないことが大切です。

なんとなく、「もしかしてのスペース」についてわかってきましたでしょうか? そもそも、Maybe Capacityをもしかしてのスペースと訳すことが少し雑だったかもと今更になって思ってきましたが、少しでも意味が伝わっていれば嬉しいです。

さて、Brainのブログはここから「もしかしてのスペース」のための4つのステップへと続くのですが、今回はこの辺までにしましょう!

また、続きを書きますので、よろしくお願いします!

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