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2,死体の体内から聞こえてきた音。音の正体を知った時、気持ち悪さで立ってるのがやっとだった飛び降り死体。

その死体の現場は、10階建てマンションの出入り口付近だった

死者の男性の部屋は最上階の10階
死んでいたのはマンション出入り口付近

すでに救急搬送されていた

状況から飛び降り自殺の可能性が高かった

この死体、刑事課で見た数々の死体の中でも、立っているのがやっとだったほど気持ち悪くなった死体だった

現場での鑑識活動を終えてから搬送先の病院に向かった

病院の救急外来で見た死体の状況はものすごかった

忘れたくても忘れられない

人間の形をとどめていない列車飛び込み死体の方がマシだった

この死体、ぱっと見は人間が横たわっている死体だ。

しかし近づいて上半身のあちこちに見えたもの、それによって私は酸欠で倒れそうになった。

これが第一段階だ。

それは

腕や肩から飛び出していた骨だ

飛び降りた衝撃で、肘や肩の骨が皮膚を突き破って飛び出していた。

最初はわからなかった

なぜ肩や肘に白いものがついているのか

近づいて見て、それが中から飛び出した骨だと分かった瞬間、自分の顔から血の気が引いていくのがわかった

恐ろしくて気持ち悪くて、本当に倒れそうになった

立ってるのがやっとだった

もう見るのもイヤだった

目を背けたい

これからこの死体を触って調べる?ウソでしょ?

もう今この瞬間に鑑識を辞めたかった

「刑事課辞めます。なんなら警察官辞めます」

言いたかった。

しかし地獄はまだ終わりではなかった

死体を持ち上げた時だった

私の精神にとどめを刺す第二段階が来た

後頭部を撮影するために、上半身を持ち上げたその時だった

死体の中からこんな音が聞こえた

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339字
最初のnoteにタイトル一覧を載せてあります。 1、記念すべき1体目は飛び散った肉片 2、死体なのに体内から音が。その音の正体は 3、初めての腐乱死体。腐乱死体とはどんな死体なのか 4、自殺と断定するには謎が残った白骨死体 6、一家全焼火災の焼死体と怪奇電話 11、傷害致死。飛び散った血痕のDNA結果はまさかの 15、解剖。そこで刑事が見るもの、聞く音、感じる匂い。 など。 15本は現時点ですでに決定しているnote。今後追加する場合もあり。 一度購入してもらえれば、すべてのnoteが読めます。

刑事課の時の死体現場のリアル話。 刑事の死体現場とはどんなものか、死体現場での刑事たちの本音とは ドラマや小説のようなファンタジーは一切な…

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