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実はこれが趣味だった話

昨日趣味に関するnoteを書いたんですが自分の中で何となしに消化不良気味な感覚がつきまとっているのでとりあえず続きっぽいのを書きます。

とりあえず昨日書いたnoteがこれ。

内容的には、とりあえず趣味探すんなら自分の習慣からただの時間泥棒になってる行動を探してみるといいかも。って話でまとめてます。

そっから僕の場合の時間泥棒を紹介したいと思います。とりあえず、順を追って書いていきたいと思います。


僕は高校時代に寮生活を送っていました。共同生活を学んで欲しいという校風で入学してから2年間は強制的にみんな寮生活を送ります。入学当時は二人部屋で学年が上がれば全員一人部屋になります。とは言ってもザ・集団生活といった感じではなく割とパーソナルスペースが確保されてる感じでした。
ただ田舎に新しくできた設備で娯楽がありませんでした。ゲーム機の持ち込みは禁止。歩いて20分から40分くらいにコンビニ。問題は暇をどう潰すかということです。僕は部活動をしていましたが、それでも夜の消灯時間まで運動施設を使うことはできません。あと夜2時間くらいは部屋から出ずに勉強する時間として決められており、友達の部屋に行って遊ぶことも禁止でした。
僕は他の寮生活というものを知らないので、これが厳しいか緩いのかはわかりません。ただこの勉強時間をどう過ごすかが問題でした。

正直、勉強ができる人ってそんな自習時間を規則として設けなくてもやる人はやるし、逆にやらない人はやらないわけです。もちろん僕はそこまで勉強する人間ではありませんでした。

ちなみにその学校は専門性の高い学校で授業の中にはIT関係もあり、課題や実験のレポート等を基本的にはパソコンで作業し提出するため、入学時に一人一台のノートパソコンを持つことになってました。そう!インターネットを閲覧することができるわけです。暇なんか潰し放題です。当時既にyoutubeは存在していました。

が、

そこはやはり教育機関です。学内のネットワークではアクセス規制されており閲覧できるサイトは限られていました。パソコンに詳しい生徒は抜け道を見つけてはどうにか見ようとしていましたが、そういったアクセス経路はすぐに先生から規制されて、その余波で全く関係のない娯楽サイトも見れない様になっていくという状態でした。

そんな状態で僕がやっていた暇つぶしは漫画です。寮内へのゲーム機の持ち込みは禁止でしたが漫画は特に禁止されてはいませんでした。(まぁゲーム機もバレずに持ち込む人もたくさんいましたが)

ただ漫画はすぐに読み終わってしまいます。休日の4日前くらいまでに申請を出せば帰省することができましたが、場所がど田舎。交通の便が悪くめんどくさい。それに部活は土日もやっていたのでイマイチ帰省するのも憚られる雰囲気。でも休日の部活動なんか午前か午後ですし3〜4時間くらいです(ちなみに運動部の3〜4時間練習かなりしんどかった)つまり休日なら昼後から寝るまで暇になるわけです。漫画を10冊持ち込んだところで一日持ちません。友達の漫画を借りたところで一ヶ月もすれば制覇します。どうにかならないものかと思ってました。


そこで僕が見つけたのは「ネット小説」でした。

それまでほとんど本を読んだこともない僕でしたが、あまりの暇に耐えきれず寮の自室でぽちぽちのパソコンで検索しました。

今でこそよく聞く「小説家になろう」は既にありましたが、僕が読み始めた当初はまだ個人のホームページで公開するという形式が多かったです。「ネット小説」と検索してもなろうのサイトは一向に表示されず個人のホームページがずらっと並んでいました。あとは二次創作物がメインだったと思います。オリジナル小説を書いて公開している人でさらに自分が面白いと思う話を書いている人を探しだすのは少し大変でした。でもその探す時間も楽しかったです。

ここから僕の時間の「浪費がスタート」します。


初めはやはり抵抗感がありました。なんせ絵は一つもなくパソコンの画面いっぱいに活字が表示されるわけで、文章の羅列なんか教科書でいっぱいっぱいな僕にはハードルが少し高めでした。

しかし、ピンとくるシチュエーションと文章に当たった時にはそれこそ時間を忘れて読みました。
内容だけで言えば、漫画一冊になるかわからない様な量の短編小説ですが、これを読み終えるまでに平日であれば3日かかりました(僕の読書速度が遅いというのもあります)。漫画一冊なら30分のところが3日も時間を潰せる。小説を探す楽しさから気に入った小説を見つける宝探し感、読書による物語への没頭感。気づけば授業の合間から下手すればパソコンを使う授業中にまで読む始末。のめり込みましたねぇ。

しかし、そこはやはり学業に力を入れる教育機関。そういった授業中や学校内での活動にテコ入れをしてきました。
そう、ネットの規制です。


どうやら文章がメインのサイトであっても、多くの人がネットを閲覧したりデータのやりとりを行う学内では、多数のネットアクセスを許している現状では学校側のサーバーに不具合が生じやすく肝心の学内で主要な活動に支障をきたす様で、ネット検索やサイトの閲覧に大きく規制がかけられてしまいました。また一つ娯楽を失うことになるのか・・・


もちろんなりませんでした。
いやぁ、人間は自分にとって楽なことやズル休み、エロいことに関しては創意工夫をするものですね!

どうやらネット規制の厳しくなったのは学内だけだった様で、寮からのインターネットへのアクセスはそこまで厳しくなっていませんでした。
つまり寮であれば今まで通りネット小説を読み放題な訳です。

しかし、楽しいことにハマればハマるほど常に頭の中にはソレがいるわけです。小学校であれば昼休みまで待てず短い休み時間でさえ教室内でボールをける様に、中学校で漫画や雑誌を持ち込む様に、ゲームの続きがやりた過ぎてズル休みをする様に。僕の場合はネット小説がそれになったわけです。

ノートパソコンは授業でも使うため常に持っている。ネットへアクセスできる環境下であるにもかかわらず、肝心のサイトへは規制がかかる。そんな状況で僕はどうしたのか


僕がとった行動は、寮で読みたい小説を探しまくる。そして読まずに一話一話を新しいタブで開きまくっておく。その状態のパソコンをスリープにしておく。そうするとネットが接続できない環境でも既に表示されているページは読むことができるのです!
(パソコンやネットに詳しい人はわかるんでしょうけど、そこまで詳しくない僕は偶然見つけた方法でした。どうやらネットでページを表示させると一時的にそのデータがパソコンには保存されているらしく、ネット接続ができない環境でも表示は可能という感じらしい。だから最近閉じたページとか履歴として残るんでしょうね)

どうでしょう!!
自分でも思いますがそこまで読みたいか?って感じですよね!

当時は読みたかったんでしょうね。もしくは無意識に現実逃避していたのかもしれません・・・


まぁそうやってネット小説ライフを得た僕は、それはそれは時間を浪費しました。そこから小説家になろうにも行き着きより加速。
その後に大学へいって就職して転職したりなんやかんや現在まで続いてる時間泥棒でございます。一日中読んでることなんかザラにあります。

どうでしょう。もう趣味ですよね。ただそれを今、履歴書に記入できるか。あるいは面接の質問で休日の過ごし方とか聞かれた時に答えられるかと言われれば無理です。就活をした時期からそこそこ年は経っていますが未だに書けるとは思いません。

でも、誰がどう見ても、どう聞いても趣味ですよね?
ですが、この趣味を通じて出来た人脈なんかありませんし将来に繋がるスキルがあったか聞かれても文章を読む抵抗が少なくなったくらいです。自分で小説を書いたりすればそういったスキルも上がるんでしょうが、そんなことはやったことないし考えもしませんでした。もちろんお金になんかなりません。まぁ基本無料で読めるのでお金が出て行くことも少ないですが。少なくともこの趣味で僕の人生にプラスに働いたことなんか何一つありません。強いて挙げれば今このnoteに書くネタになったくらいです。

どうでしょうこの無駄な感じ

でも趣味なんですよ。ちなみにこの趣味に関しては最も親しい友人すら知りません。誰にも言ったことないです。

でも誰にでもあるものだと思います。今趣味がないとか言ってる人だったり、周りに合わせて趣味を開拓している人だったり、将来に役立ちそうだからという理由で趣味を探している人に、かなりの変化球だとは思いますがこういった視点で趣味を捉えても良いのではという話です。そして趣味がないという人間をバカにする意思は微塵たりともございません。参考になってもならなくても幸いでございます。

ではまた。

*なげぇ!もし読んだ人がいたら本当にありがとうございます。感謝しかありません!そして僕のようないかにも人生無駄にしてる趣味をお持ちの方は是非とも突っ走ってもらいたいです。それだけで僕が救われます笑。では!


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