満開的な、サクラ。春がきた。

刹那をつないで、つないで、つないで。
今日もまたつないでいるわけですが。
先を見なくてもいい、何もわからなくてもいいと、言っているわけですが。
それでも、来年の桜は一緒に見ようね、という言葉に、約束だよと返事がきたら、やっぱりそれなりに心の奥みたいな部分はくすぐったくなって、うれしくなるのは、やめられないわけで。

桜が満開ですね。
毎年、桜が満開になるとすぐに雨が降ってしまうような気がしているのですが、被害妄想なのでしょうか。
東京はまた明日からお天気が悪くなりそうで、桜も一瞬だなと感じます。

桜というのは、わたしにとっても今までのいろんなシーンに重なってきていたもので、思い出すことはたくさんあります。
あたたかかった思い出も、思い出すときにはセンチメンタルになったりして。

春も本番。
彼と過ごす、3つ目の季節がやってきます。
でも、秋から冬って曖昧であっという間だったから、そんなに時間が過ぎたようにも思わないのだけれど。
たまにこうして振り返ると、ああ、少しずつ思い出が積み重なってるなと思うのです。

いつまで一緒にいられるかなんてわからないのに、ずっと一緒にいようと繰り返し、独占なんてできていないのに、独り占めだよと繰り返す。

それでも、過ごす時間だけには嘘はないと思いたいのです。
もちろん、「そのほかの時間」まで、わたしはわからないし、彼もわからないと思うけれど。

疑って過ごすより、信じて可愛がられている方が幸せだと、そう思ったりもするのです。

ゲンキンだね、本当に。
それでも今はそう思いたいし、そんな日々がいつまで味わえるかわからないんだもの。
つなぐ手のひらの温度や湿度を、いつまでも愛していたいよ。

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