餅が目の前で消える!?悔しさが楽しさに変わる高知の餅まき体験 11月10日(金)の日記
10日金曜日、餅まきに行く。
高知に移住してから知った餅まき文化。
お祭りや、お店OPENなどに行われる行事で、読んで字のごとく、餅をまくイベント(時々お菓子やお金なんかが交じることも)。
実はわたし、たとえ餅がコロコロと足元に転がってきても、手を伸ばせない性分です。
必死の形相で餅を拾う姿を人に見られるかと思うと、羞恥心が勝ります。
あと身体もペラペラしてるし力もないので、普通に押し負けるのが怖いというのもある。
けど移住8年目、そろそろわたしも餅まき文化に染まるべく、今日の餅まきは本気で取りに行く…!と決意。
動きやすい服装に、左腕には拾った餅を入れやすそうな口の大きいバッグ(ここ大事!)をかけて、準備は万端。
一緒に行った長男(20)が「あ、おれ袋ないや…」と言うので、いつも持ち歩いてる風呂敷をバッグにして渡してあげた(手ぶらで挑もうなんて、まったくどういうつもりだ…)。
人もそこそこ集まり、前方には70歳は超えているであろうおばあちゃん達が、地面にダンボールを敷いてその上に膝立ちで構えている。独特なフォームだ。
そしてはじまりの合図。
最初はつい、頭上からふってくる餅に一心不乱に手を伸ばしてしまう。
けど途中で気づく。
ほとんどの餅は、地面に落ちる…!
(あー!だからおばあちゃん膝立ちなのかー!とここで妙に納得する。先人の知恵、すごい)
それからは、とにかく地面にバラバラと転がってくるお餅を狙う。
ときどき誰かの手がサッと伸びてきて、自分のものになりそうだった餅が、目の前から消える。
悔しい!けどなぜか笑いが込み上げてくるようなスカッとした悔しさで、やってるうちにどんどん楽しくなってくる。
わたしも負けじと、人よりも一秒でも早く奪うためにどんどん手を伸ばす。ついこの間まで恥ずかしがっていた自分はどこいった!?という変わりよう。
これはスポーツだ!とどこかで頭が切り替わったんだと思う。
隣を見ると、中学からずっとバドミントンを続けていて体育会系マインドも持ち合わせてる長男は、動きに迷いがない。わたしよりずっと餅まきの本質を理解していた。
数分ほどで試合終了。
ちいさな地域で人が少なかったこともあり、数えてみたら20個近く夢中で拾っていた。長男は、わたしよりさらに多い。紛れて投げられていたカップラーメンとかもナイスキャッチ。やるなぁ。
そんなこんなで、初めて本気出した餅まきは、かなりエキサイティングで爽快なイベントだった。
立ってかがんでを繰り返したので膝がガクガクしてるけど、餅まきの餅が拾える自分になれたことが嬉しい。
そんな44歳の秋。
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