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本郷Web3バレーとDAO兄さん

先日、小林(和泉)さんの紹介で、本郷Web3バレーの学生さんとの会食の機会を頂いた。

■本郷web3バレー

「Web3で未来の日本を牽引する東大生の拠点になる」ことをビジョンに掲げる東大生ブロックチェーンコミュニティ。Web3を技術面だけでなく多角的に学習し、社会への活用方法を考え、事業も作れて開発もできる東大生が育つエコシステムを形成する

ブロックチェーンを活用した社会課題の解決から、進路相談まで幅広い話題で盛り上がりました。

その中で、「DAO兄さん」という面白い方がメンバーに居ると紹介頂いた。DAOに惚れ込んで「100万個のDAOを作る」を目標に掲げ世界中を放浪中とのこと。

DAO兄さんの記事を2本紹介致します。

■MakerDAOが日本向けにローカライズしたSakuraDAOを発表

そもそもMakerDAOとは何なのか。まずはそこから説明する必要がある。 MakerDAOとは 2016年に創業者のルーンクリステンセンにより設立された世界で現状最も古い、そして最大のDAOである。

最大の特徴はDAIと言うステーブルコインを発行する点で、DAIとは別にガバナンストークンであるMKRトークンよって投票が行われている。

そのMaker DAOが日本向けにローカライズした「Sakura DAO」を開設するとのこと。なぜ、日本かと言うと、

日本はIP、暗号資産の規制、そして豊富なクリプト人口を有しており、Maker側からしても非常に魅力的な市場である。

私が、「まさに、これ」と共感したのが、以下の記述。

DAOの立ち上げと言うものは非常に困難を極める活動であり、メンバーの一部がしっかりとイニシアチブをとってコミュニティーの形成と拡張に努めていく必要がある。

つまりDAOは最初は集権的に始まるものであり、徐々にスタートアップのようにスケールしていくにつれ流動性と分散性が高まっていくのが一般的であるためだ。

これ、先日、あるやうむのたーなーさんがVoicyで語っていた、「中央の意思決定者を排した完全分散型のDAOは機能しない」に通じる話。DAO兄さんの「集権的に立ち上げ、徐々に分散性が高まっていく」という表現が、私自身の実体験とも合致します。

■BanklessDAOに所属して学んだ事とDAOが秘める可能性について

こちらは、Bankless DAOの憲法が、とにかくイケてます。

バンクレスは、伝統的な金融システムの圧制からの解放を求める先駆者のためのムーブメントである。バンクレス化とは、分散型、パーミッション・レス、検閲に強いテクノロジーを採用することを意味する。これらの手段を通じて、私たちは金融の自己主権、安全、繁栄を実現する。

私たちは、暗号空間において、富を築き、人間の協調問題を解決し、文化を創造し、最先端の思想的リーダーシップを開発する新しい方法を模索する。

伝統的金融システムの支配に対抗するというカウンターカルチャー精神。これぞ、web3という感じ。一方で、アフリカや中南米の途上国の様に、銀行サービスを受けられないアンダーバンク人口が多い国では、仮想通貨が実用的なソリューションとして期待されています。

こちらの記事にも、DAO兄さんによるキラーフレーズが出てきます。

DAOとは、地位が流動的な目標・ミッションドリブンの新しい会社の形

まさに私が上述の「DAOワーク Web3時代の新しい働き方」の中で定義した「Web3時代の新しい職場」に完全にシンクロしています。

■Web3時代の新しい職場としてのDAO

1.求心力や判断基準となるパーパス/理念がある
2.各人は自由意志で参加すること、離脱することができる
3.固定化されたレイヤーがなく、個々人が自由に活動できる
4.情報が全員にオープンになっている
5.治安及び生産性を担保する為にルールが定められており、固定化されていないレイヤーは許容する
6.こうした組織を機能させる為の中央的責任者が存在する

いつか、DAO兄さんとお会いしてお話できる機会を楽しみにしています。

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マルセロ| 事業プロデューサー
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