「失敗だらけのパーパス経営、社畜の心も離れトップダウンにしらけムード」というキャッチーなタイトルの記事。
パーパスとは企業が何の為に事業を営んでいるかを示す存在意義。企業理念やミッションにも近い。
では、なぜ、突如としてパーパス経営が脚光を浴びたのかについて、以下の通り説明があります。
それでは、パーパス経営は機能しているのでしょうか?
心当たりのあるサラリーマンの方、多いのではないでしょうか?パーパスとは本来、創業時に掲げられ、それに共感する人々が集まるという順番に機能するもの。
その証拠に、どの会社も「顧客への貢献」「企業の社会的責任」「正直さ・誠実さ・法令遵守」等のワードが並び、似たり寄ったりの内容となっています。
■「写像モデル」から「共鳴モデル」へ
職場のダイバーシティーが進む中、「組織として同じものを思い描いている」という状態を目指すのは困難に。同一のパーパスの「写像」を他者にコピーしていくような考え方ではなく、「共鳴」を狙う方向へ転換する必要があると筆者は説きます。
抽象的できれいごとを並べたパーパスを一字一句丸暗記するのではなく、各従業員が共鳴する部分を探し出し、自らの言葉で表現し直すことができるパーパスこそ、良いパーパスと言えるのでしょう。
そして、リスキリングが声高に叫ばれていますが、こうして大量生産された「意志なき労働者」たちは、簡単に変われるものでしょうか?
とモヤモヤしながら読み進めて行くと、同じ筆者がまさにその内容の記事を既に書かれていました。
リスキリングの実態について、著者は下記の通り説明されています。
更に筆者は続けます。
その様な状況を筆者は「会社と個人の仮面夫婦化」と名付けました。抜群のネーミングセンスです。
大学を卒業するまで勉学に励み、その後、大志を抱いて会社に入社。社畜と揶揄されながら、会社の為にモーレツに働いて来た。その末路が、経済的に自立できないという理由だけで会社に留まる仮面夫婦。
あまりにも切ないですね。
日本人にもっと自由な働き方を提供したい。日本人をエンパワーして、輝ける日本を取り戻したい。そんな想いに「共鳴」して、ひと妻DAO代表の小林さんと、この1年間、活動して来ました。
私たちの出会いの場であるDAOに可能性を感じ、事業モデルを練って来ました。それが、ようやく形になりつつあります。
詳しくは、こちらの小林さんの記事をご覧ください。
<関連情報>
今回の記事の筆者はパーソル総合研究所の上席主任研究員の小林祐児氏。同氏が最近執筆された著書は、こちら。
そして、最近、活動を共にすることが多いメタグリ研究所の農情人こと甲斐さんも、偶然にもこちらの本を紹介されていました。