コミュニケーション分野で私が敬愛する巨匠のお一人、ダイキン工業の片山義丈さんの著書。
ダイキン工業は「空気で答えを出す会社」を企業スローガンに掲げた一連のコミュニケーション施策にて「PRアワードグランプリ2020」を受賞。
片山さんは、それを推進された中心人物。(そして、山田さん、ご無沙汰しています!)
何を隠そう、これぞ、「実務家ブランド論」で書かれている内容を実践し、実現した事例なのです。
片山さんは、アドタイのインタビューで、最後、この様に語っていらっしゃいます。
「空気という分野において、あらゆる社会課題を解決するために存在している企業」という存在価値が組織内で共有され、「空気で答えを出す」という約束を、統合型マーケティングコミュニケーションという手法を用い、あらゆる接点を活用して生活者と共有していく。
本書の中では、実務家として必ずぶち当たる壁、それは、なぜ、起きるのか?どう解決して行けば良いか?という答えが、すべて書かれています。
まさに、ブランドやコミュニケーションの実務家にとっての必読書。
逆に言うと、実務家ではない、単なる教養を求めている人は読んではいけない書籍である。とアマゾンでの一部の低評価コメントを読んで思いました。
著書「書く仕事がしたい」の中で佐藤友美さんが、下記の様に書かれており、まさに、この事例に当てはまると思います。
ブランドやコミュニケーションを担当し、組織内で中々思うようにリードできない、方向性を示せないとお悩みの実務家の方、是非、本書を手に取ることをお勧めします。
<おまけ>