音声配信をやってみた感想。何事も実際、やってみないとわからない(前編)
音声配信を頻繁に聞き始めたのは2022年の4月。今から2年前。きっかけはNFT。Voicyでお得情報を集めて、勝ち確案件を手に入れる。そんな欲にまみれた理由でした(笑)。
当時は米国駐在中。米国ではpodcastと呼ばれ、私もニュースを中心に当たり前の様に聞いていました。
日本では、当時は選ばれしパーソナリティのみが発信できるVoicyが1軍。「名もなき、その他大勢」が配信しているスタンドFM(以下、スタエフ)は2軍。そんな印象でした。
ところが、今年に入ったくらいからでしょうか。Voicyの影響力が低下し、入れ替わりでスタエフが盛り上がって来ました。
■Voicy人気低下の理由
パーソナリティのマンネリ化。魅力的な新規参入がない
発信内容が魅力に欠ける。どのパーソナリティも似たようなキレイ事
テクノロジーへの投資を行わない怠慢
NFTの終焉(逆にNFT隆盛時は、かなりのトラフィックを稼いでいた)
■スタエフの魅力
Voicyでは聞けない私的でユニークな内容が多い(玉石混交ではあるが)
テクノロジーでVoicyを凌駕(音質、操作性、拡張性、UI)
インタラクティブ性を重視したライブ機能
私は、以下の様に定義しています。
Voicy:音声発信プラットフォーム(一方通行)
スタエフ:音声コミュニティプラットフォーム(インタラクティブ重視)
スタエフは、隙間時間を使って、音声で気軽に発信できる(顔出しいらない)ということで、特に主婦や女性陣に人気。
Voicyは有益性を重視した放送が多い一方、スタエフは「脳内垂れ流し系」放送が多い。Vlog風に日々の生活の記録であったり、取り組んでいることの進捗を発信する成長記録であったり。
更に、不満の吐き出し場所という貴重な役割も担っています。旦那や上司、カスハラ客等に関する不満を発信することでリスナーからの共感・応援を得て溜飲を下げる。
世の男性の皆様、あなたの知らないところで自分に対する不満(匿名前提)が広く発信されているかも知れません。ご認識ください。
ユーザー主導で様々な企画が展開されるのもスタエフの特徴。MSD(Monthly Song Day)という企画があって、毎月、11日には統一されたサムネを使って、各自、自慢の歌を披露。
多くの人は、予約配信を行うので、日付が変わった途端、下記の様に歌の配信がずらっと並びます。別々で収録した音源を重ね合わせて、デュエットとして配信するということも行われています。
こんなサプライズ企画も。「あっこ|子育てママの等身大ラジオ」のあっこが入院手術した際、スタエフで交流のある36名の方から応援メッセージを集め、それを編集で繋ぎ合わせて、退院時にサプライズとして送るという涙腺崩壊企画。
このサプライズ企画の仕掛け人はゆず茶さん。ゆず茶さんは、別名「スタエフ女王」とも呼ばれ、ノースキルパート主婦が発信活動を通じて自己成長を遂げ、70件のエントリーを経て、フルリモート正社員の座を勝ち取るまでの一連のストーリーをスタエフとnoteで発信中。
このゆず茶さん、「スタエフ女王」の異名を持つだけあり、構成を頭に浮かべるだけで、台本・メモなしの一発どりで毎日の収録をされているとのこと。後述しますが、これがいかにすごいことかというのは、自分が実際に収録してみて痛感しました。
実は、ゆず茶さん、更にすごい技をお持ちなのです。それが、毎朝の「メイクライブ」。メイクをしながらスタエフライブをするというシリーズ。メイクをしながら話すだけでも難易度高いのですが、真骨頂はコメント対応。
物凄い勢いで流れ込んで来る「ガヤコメント」に対し、瞬時に当意即妙の返しをしていく。私はメイクをしたことないので想像でしかないのですが、メイクって鏡で自分の顔を見ながらするものでは?なぜ、コメント拾いながらメイクが出来るのか?
そして、「ノースキル主婦」というのは肩書詐称ではという疑惑が持ち上がっております(笑)。テンポよく、切れ味鋭いコメ返とはどんな感じなのか。是非、放送をお聴きください。
最後に、もうひとつだけ、私のお気に入りのユニーク企画をご紹介します。なおちゃん先生の「ヒソヒソ女将シリーズ」。深夜、ご家族が寝静まったのを見計らって不定期に開催されるライブ。
タイトルの通り、家族を起こさない様にヒソヒソ声で歌を披露。うろ覚えの歌詞で即興のアカペラ形式。そして、ヒソヒソ声の歌声が実にセクシーなのです。一度聴いたら、虜になること間違いなし。
本企画は、不定期に予告なく開催。かつ、原則アーカイブは残さないので、たまたま夜更かししていた運の良い人だけが聴くことのできる幻のライブ。
※特別にURL限定リンクを頂き、ご本人の許可を得て公開しています。
さて、本題の「音声配信をやってみた感想」に辿り着く前の前置きが長くなってしまったので、この後、続きは後編として公開させて頂きます。
■後編は、こちらから。
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