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書評・書籍紹介

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書評・書籍紹介に関する投稿をクリップしたマガジン。
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#書評

【書籍紹介】恋愛結婚の終焉 牛窪恵著

「ホンマでっか!?TV」のコメンテーターとしてもご活躍されている牛窪さんの新刊が発売となりました。 早速、丸善本店の新書ランキングで7位にランクイン。 牛窪さんとは、かれこれ15年近いお付き合いです。私が、国内で調味料商品のプロダクトマネージャーをしていた頃。「おひとりさま」に関する書籍を読み、常に社会を先取りする様な優れた切り口と、それを支える精緻な分析。更に軽快でわかりやすい文章に一瞬で魅了され、ファンになりました。 その後、牛窪さんの講演会に参加し、そこで仲良くな

【書評】LTVの罠 垣内勇威著(後編)

前編は、こちらからご覧ください。 私がお世話になっているメタグリ研究所代表甲斐さん(農情人)も、わかりやすいレビューを書かれているのでご紹介します。※背景写真、お借りしました。 後編では、以下の2点を深堀させて頂きます。 カスタマージャーニー設計事例:定性調査と定量調査の使い分け 某生命保険会社での成功事例:理論以上に大切なこと 本書の後半で実際に著者がコンサルティングを行い、成果創出に繋がった某生命保険会社のケーススタディー詳細が描かれています。個人的には本書で最

【書評】LTVの罠 垣内勇威著(前編)

と著者の垣内さんが語る圧倒的な説得力を持った一冊。B to Cのネットビジネス、コミュニティマーケティング、ファンビジネス等に携わっている方の必読書です。 米コンサルティング大手ベイン・アンド・カンパニーのフレデリック・F・ライクヘルド氏が提唱した「1:5の法則」をご存じでしょうか?新規顧客に商品を販売するには、既存顧客に販売する場合の5倍のコストがかかるというものです。 マーケティングファネルに代表される従来のマーケティング理論は新規顧客獲得に力点を置いたものが大半であ

【書評】おいしい仕事術 SHIORI著

出版コンサルタント土井英司さんが運営されている書籍紹介メルマガ「ビジネスブックマラソン」。こちらで料理家のSHIORIさんの書籍が紹介されていました。 最初、土井さんのメルマガと料理家SHIORIさんが結びつかなかったのですが、今回は料理本ではなく、ビジネス書ということで納得。 そして、土井さんがプロデュースされたこんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』の大ヒットも、SHIORIさんの成功に一部、ヒントを得ているとのこと。 と大絶賛です。 これはご本人にお知らせせ

【書評】ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階 <NFT冬の時代を乗り切るジェームズ・コリンズの教え>

昨晩、とあるNFTプロジェクトの運営会議に参加し、4時間半にわたる熱い議論が展開されました。詳細は伏せますが、NFT冬の時代に突入しゴールが見えない中、どうやって事業存続させていくかという切実な話。 多かれ少なかれ、あるいは、sooner or later、すべてのNFTプロジェクトが直面する問題と思います。 そこで、ふと、こちらの名著を想い出したので紹介させて頂きます。2012年に書いた書評をリライトしたものです。 ビジョナリー・カンパニーシリーズ第3弾は、輝かしい成

【書評】「夢と金」 西野亮廣著

私の毎朝の日課。まず水分を補給した後、スタンドFMで「フォロー中」の更新を確認する。そして、通勤(休日の場合はウォーキング)時に聴く放送を見定める。その後、スタンドFM→Voicyと遷移。 昨日、朝起きたら、リストに一斉に「夢と金」が並んでいて、朝からくすっと笑ってしまいました。 これは早く読まないと「大塚NFT FES」に向かう途中、品川の書店で購入。往復の電車内で読了しました(写真はNFT FESのフライヤー)。 改めまして。「夢と金」西野亮廣著。ド直球のタイトルで

【書評】実務家ブランド論 片山義丈著

コミュニケーション分野で私が敬愛する巨匠のお一人、ダイキン工業の片山義丈さんの著書。 ダイキン工業は「空気で答えを出す会社」を企業スローガンに掲げた一連のコミュニケーション施策にて「PRアワードグランプリ2020」を受賞。 片山さんは、それを推進された中心人物。(そして、山田さん、ご無沙汰しています!) 何を隠そう、これぞ、「実務家ブランド論」で書かれている内容を実践し、実現した事例なのです。 片山さんは、アドタイのインタビューで、最後、この様に語っていらっしゃいます

【書評】働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと 漆紫穂子著

品川女子学院の漆紫穂子理事長により2017年に出版された書籍。 同学院のバックボーンとなっている「28プロジェクト」。そこに込められた想い、それが生まれた背景等について、漆さんのこれまでの豊富な経験談と共に語られています。 てっきり女性のキャリアプランにフォーカスした内容かと思いきや、若い男性やキャリアを積んだ男女にも役立つ、人生の知恵の数々。他の自己啓発や心理学の本の内容と重複する部分もありますが、漆さんご自身の実体験の重ねて語られることで、説得力が増し、心に響く内容と

【書評】AWAY GAME(アウェイ・ゲーム) シェリー・アーシャンボー著

著者のシェリー・アーシャンボー氏は、アフリカ系アメリカ人女性として数社の役員を務め、2013年にはビジネスインサイダーの「IT分野で影響力のあるアフリカ系アメリカ人」ランキングの2位、2015年にはニュースマックスの「アメリカで最も影響力のある100人のビジネスリーダー」に選ばれた実業家。 アフリカ系アメリカ人、女性、MBAの学位なしという常にマイノリティ(away)の状況に置かれつつ、有名企業のCEOに登り詰めるという新たな道を切り開いたパイオニア。 人種差別、女性差別