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[TTT] 新世代の知的探検! 神山まるごと高専二期生たちの「知りたいテクノロジー」/テクノトークタイム #4

こんにちは、コーダー道場神山の本橋です。

ロゴTシャツの着用を忘れてました

テクノトークタイムは第1回~3回まで神山コンプレックスで開催してきました。このたびご縁がありまして、神山まるごと高専の学生さんたちを巻き込ませていただいて一緒に開催できることになりました。

今回はプレ開催ということで学内からの参加者に限定して、この4月からの新入生である一年生たちが主な参加者です。主催は高専の一期生、この春から二年生の学生さんにお願いしました。一年生たちは彼が声をかけて集めていただいています。

過去のテクノトークタイムではニコライメールやイン神山で広く参加者を募っていました。次回以降はそんな形で皆さんにお知らせしつつ開催していきたいと思います。

さて、そんなプレ開催のテクノトークタイム#4のレポートです。


導入:火の獲得から生成AIまで


こんなかたちで進めます

イベント全体のファシリテーションは2年生の伊織くんです。人を集めてイベントを開催するのは慣れていても大変なところ、彼は参加するのはITブートキャンプの真っ最中である1年生たち。このテクノトークタイムでは、テクノロジーについて幅広く語り合うことを目的としています。

今の御時世『テクノロジー』というとコンピューターベースの技術を思い描きがちです。もちろん情報技術も含めてはいますが、もっと幅広くテクノロジーについて興味を持ってほしいという思いもあり、『火の獲得から生成AIまで』というサブタイトルが付きました。

導入:テクノロジーって何だ?

『テクノロジー』とはそもそもなんだろうか? という問いかけから入ります。

テクノロジーは日々の生活に欠かすことができない要素です。火を獲得してから生成AIが普及する今日までに登場した様々なテクノロジーをズラッと並べると人類の歴史そのものが見えてきます。

今では当たり前に使われている『人工知能』という言葉も、定義されたのは1956年、ジョン・マッカーシーによるものでした。

歴史的に見ると1950年代にはチューリングテストが登場し、第一次AIブームが起こりました。その後は1980年代に事前に情報を記述しておくエキスパートシステムを中心とした第二次、そして2000年代以降の教師あり学習が可能になって今に続いている第三次AIブームという流れでAIが流行してきています。

話がAIに逸れてしまいました。TTTではコンピューターテクノロジーに限らず幅広いテクノロジーについて語り合えるサロンを目指しています。

セッション: 知りたいテクノロジー

コンピューターに限定せずに、参加者一人ひとりが気になるテクノロジーについてトピックを参加者に提案していただきました。このセッションでは参加者それぞれが5つのテクノロジーを挙げ、それについて深堀りしていく流れです。

議論は10分間、グループの中で話し合います。僕もテーブルの間を渡り歩きながら茶々をいれたりしていました。最終的に発表したトピックはグループ単位にまとめてしまいましたが、小さなトピックはそれこそ学生の数だけ出ていたようです。

グループ別の探求

  1. プログラミング言語と生物学:C言語はどのように機能し、Pythonと何が違うのかを議論。ITブートキャンプの真っ最中だった彼らにとって大きなトピックです。僕らの世代だとC言語から入るのが当たり前だったこともあって低レイヤーの知識を持っていますが、今からプログラミングを始める彼らにとってなぜこれだけの言語が乱立しているのかは不思議なのかもしれません。解説したくなる気持ちをぐっと堪えて聞いていました。

  2. メイクとお菓子:特にハーゲンダッツについては、その人気の理由、工場の存在、アメリカやフランス、群馬での製造について話し合いました。このテーマを提案した学生は群馬県出身だったようです。僕も群馬高専出身なので勝手に親近感を抱きつつ、ハーゲンダッツのことは知りませんでした。

  3. 時計と時間:日時計から水時計、機械式時計、そして1700年頃に腕時計サイズになった歴史、原子時計の仕組みや正確さについて深めました。時計マニアの学生がひとりいるようで、時計の自作を趣味にしているようです。高専にはレーザーカッターも3Dプリンタも設備としてあるので、Thingiverseからデータをダウンロードして作ってみるとみんなで楽しめそうです。

検索してみたら3Dプリンタ用のデータが見つかりました。これは無料でダウンロードできるようです。

他にも探してみるとトゥールビヨン式のデータも有料ですがありました。

時計に限らず、学校の設備と周囲の大人を最大限に活用して自分の知りたいテクノロジーを突き詰めていってもらいたいと思います。

セッション:やりたいことに必要なテクノロジー

このパートでは自分が興味を持っていることについて、どんなスキルが必要になりそうか、という深堀りをグループ単位で議論しました。

  • 多様なプログラミング言語(例:PPAP、ピカチュー言語)を学び、自分で言語を作ってみたい

  • ニューラリンク(BMI)に関心があり、脳と機械のインターフェースについて調べたい

  • 第二期生のYouTubeチャンネルを作ること、特に編集技術を磨くこと

  • SNSの作成、そのためのプログラミングスキルの習得

  • 電子書籍と紙の書籍の良いところを組み合わせたい

  • ラジコン飛行機、特に翼の形状についての技術的探求

主だったところでこんな話題が出ていました。15,6歳の若者たちがこれだけテクノロジーに前のめりであることがとても素晴らしいと思います。

まるごと高専の2期生のほとんどは『これまでに取り組んできたプロジェクトの発表』という試験を通って入学してきています。ものづくりに対する姿勢が発言に現れてます。今後どうなっていくのか楽しみです。負けてられない。

次回のテクノトークタイムは5月上旬

次回のテクノトークタイムは5月上旬を予定しています。さらに各テクノロジーについて深く掘り下げ、それぞれの夢や目標につながっていく話題を楽しみにしています。

神山にいる大人たちも、じゃんじゃん加わっていってください。お待ちしています。

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