2022ロアッソ熊本


今年のラストゲーム@サンガスタジアムby KYOCERA

クラブ史上最高のシーズン。
非公式煽り動画にもあったけれど、J1J2の掉尾を飾るゲームの当事者に立つなんて、1年前にはまず思わなかった。

そう、1年前は、まだ富山あたりと戦ってた時期。最終戦の岐阜戦は絶対勝たないといけなかった試合で、クラブの存亡までかかってたと思う。

今年の最終戦はJ1がかかってたというのもあるけれど、このメンバーでの試合はこれで最後になる、というのがサポーターも含めての共通理解。

開幕当初は、そこそこの成績を残して
「今年よりも来年が大変になるよ」と
誰にも言わなかったけどそう思ってた。

前半戦は劇的勝利でなかなか恵まれなかった関東でも勝ち星をあげ、途中負けないけどなかなか勝てない時期もあったけど、後半戦は琉球除いた下位相手にはホームでもきっちり勝ちを収める。

「やること変わらないですから、ちゃんとやること、さぼらないこと」
この監督のコメントが合言葉となって人とボールが動いて、相手を惑わせ、フィニッシュも決めていた。

そして迎えた参入プレーオフ。
煽り動画を何回も見て涙し、チケット入手から移動手段を確定させる。

試合は、大分の奇襲にも耐え、山形の勢いもなんとか止めた2戦。日本のレジェンドの引退が重なった最終戦から続くホーム3連戦は、熊本全体に、今までにない経験をくれた。
これだけ注目されるとは。

最後は京都。劇場の雰囲気と化したサンガスタジアムには関東からも熊本からもサポーターが大集合して、これぞ熊本だ!という雰囲気を作り出していた。

一進一退の攻防の最後は、アディショナルタイムのポストがその終焉を告げた。

終了後、選手たちが目の前にやってくると自然と
「負けてないから、負けてないよ」という言葉をかけていた。
今考えると、自分にもそう言い聞かせていたのでは?と思っている。
プレーオフの大分と山形も負けてないながら次に進めなかった想いと悔しさが、あらためて身に染みてきた。

帰りの新幹線。
ユニフォーム姿のサポーターがたくさん京都・新大阪から熊本へ向かう。DAZNやネット情報を見たくない車中での時間が長いこと長いこと。

ようやく辿り着いた熊本駅の改札口に降りる階段で皆が肩を落としていたのが忘れられない。勝っていたら全く違っていたと思うとやっぱり悔しい。

掴める時に掴むべきだという考えと、まだまだそういう時期じゃなかったよという考えが交錯したこの1週間。

いろんな景色を初めて見れて最高に楽しかったけど、やっぱりもっと違う景色を見たい。
いつの日か必ず熊本全体で掴み取りたい。







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