リモート映画『アワータイム』制作日誌④[乱入者編]

こんにちは！前回に引き続きまして、今回も映画チア部で監督を担当しました大矢が製作の舞台裏について語っていきます！！

今回は、物語の重要人物となった2人の乱入者との打ち合わせについてになります！では、はりきっていきましょう！！

今回の撮影、前回、ご紹介した初顔合わせの際に、DEGさんからいただいた些細なコメントから、実際にサプライズキャストが撮影に乱入することに……！！笑

※そこら辺のお話はコチラで聞けます。

というわけで、打ち合わせも他のキャストにはバレないよう、石田さんと僕で秘密裏に進めていくことになりました。

ちなみに、今回登場した乱入者の2人、ひと：みちゃんと職業怪人カメレオールさんは、ミニシアター界では個性派キャストとして名が知られている有名人。そのため、今回の企画がスタートした当初から、この2人ありきで物語のアイデアは進んでいきました。

まず、最初に連絡したのは、職業怪人カメレオールさん。

コチラのお方、『さらば大戦士トゥギャザーV』での怪人・カメレオール役を皮切りに、実際に俳優活動を続けている現役の職業怪人。笑

『カメラを止めるな！』の上田慎一郎監督による短編『正装戦士スーツレンジャー』では、正義のヒーローに立ち向かう悪役の一人を演じたほか、岩崎友彦監督の短編『帰ラないマン』では、巨大化した怪人として帰ラないマンと戦うなど、幅広い演技で評価されています。笑

彼の特徴は何といっても個性的なヴィジュアル。しかし、それゆえに、監督の僕は並々ならぬ不安を抱えていました。これ、ひょっとすると、打ち合わせになると、完全にイメージが壊れてしまうのではないか……。

若干の不安と期待が入り混じる複雑な感情を抱きつつ、連絡先を知っている企画・脚本の石田さんを通して、Zoomでの打ち合わせに挑むことになりました。

何とも言えない緊張感。そして、そこに現れたのは……、

「すごい、職業怪人だ。（笑）」

※画像は本番終了後のものを使用させていただきました。

というわけで、打ち合わせの際は、カメレオールさん（簡略化バージョン）に、慣れないZoomでの作業を覚えていただき、本番に挑むことになりました。笑

ちなみに今回の設定で決まっていたのは、ネットで知り合った悪人たちと初めて顔合わせをするという設定と、その悪人たちの名前のみ。

それ以外は、かなり、ぶん投げた状態の中で、素晴らしいアドリブを披露していただきました。本当にありがとうございました。

(ちなみに、彼が参加しようとしていた会議の全容に関しては、いつか来るべき時にお話ができれば……、と考えています。)

次に連絡したのは、ひと：みちゃん。

このお方、実は映画チア部と、かなり縁が深く、僕たちが開催してきた自主上映イベント「チアシアター」では2回に渡り、ゲストとして登壇。(鳴瀬聖人監督『温泉しかばね芸者』と近藤啓介監督『食べられる男』『網走の海』)また、チア部がお手伝いをした特集上映「the face vol.02」でも出演キャストとして登場するなど、とてもお世話になっている人物。

毎度、とんでもないインパクトを残して去っていく方でありながら、その本業は艶歌シャンソニエだそうで、未だに大きな謎に包まれています。

打ち合わせでは、ほとんど初めて使うというZoomの操作を覚えていただき、本番の設定を伝えることに……。

ちなみに、今回のひと：みちゃんの設定で決まっていたのは「野菜と音楽」という授業をとっており、オンライン授業に初めて挑む大学生という部分のみ。本番で、まさか"あんなもの"まで用意していただけるとは思っていなかったので、驚愕の役作りに制作陣は裏で爆笑しておりました。本当にありがとうございます。

と、そんなわけで、乱入者の打ち合わせを終えた僕と石田さんは、うっかり口を滑らせないよう、厳重な注意を払いながら、メインキャストの最終読み合わせに挑むことになりました……。

（つづく）

『アワータイム』

【出演】
DEG・上野伸弥・津田晴香・YUSUKE(3SET-BOB)
ひと：みちゃん・職業怪人カメレオール・竹下かおり

【スタッフ】
監督：大矢哲紀(映画チア部)
企画・脚本：石田涼(元町映画館)

【あらすじ】
オンライン飲み会で集まった幼馴染の男女4人。はじめは近況の報告やたわいもない話で盛り上がる4人だったが、突然そこに、見知らぬ人物が乱入。楽しかったはずのオンライン飲み会は予想もしなかった方向に転がっていく...。