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リモート映画『アワータイム』制作日誌⑤[最終読み合わせ編]

本日の記事は石田が担当します(り)

5月7日には最後の読み合わせを行いました。ここから先生役の竹下かおりさんが合流。

さてキャスティング編であんな気持ち悪いコメントを1人1人に書いたわたしです、もちろん竹下さんについても書きます。

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竹下かおりさん。

出会いは昨年2019年の大阪アジアン映画祭。石橋夕帆監督の「左様なら」を見に行った際に、来場されていた竹下さんと初対面しました(「左様なら」での竹下さんは芋生悠さん演じる主人公のお母さんという役柄です)。すでにわたしと石橋監督はムーラボでの「左様なら」の上映で知り合っており、上映後は石橋監督、竹下さん、わたしでご飯に行くことに。
その後当館で竹下さんの主演作、石原海監督の「ガーデンアパート 」の上映が決まり、一足先に本編を見させていただきました。衝撃でした。「ガーデンアパート 」での竹下さん。「うっわー!ご飯とか一緒に行ったのに、この作品のことをあのとき見てなかったのはめっちゃ悔しい!!」と地団駄を踏みました。
そんなこんなで当館での「ガーデンアパート 」の1週間の上映期間中、3日間を竹下さんとともに、わたしも司会として舞台にあがり舞台挨拶を敢行。
今回そのご縁からといった流れでした。

数々の作品に出演されている方、このような素人がリモート映画を作るなどといった企画にお誘いしていいものかと迷いはしましたが、「ガーデンアパート 」の舞台挨拶では数々の"今となっては笑える"現場エピソードを披露してくれた竹下さん。多少の不手際や粗相があっても笑って許してくれるかなという気持ち(もちろん段取りに関しては右も左もわからないながらしっかりやったという自負はあります!!!!)もあり、意を決してお誘い!出演してくださることになりました。

(余談ですが「ガーデンアパート」の舞台挨拶期間中、ちょうどわたしと大矢くんは「KOBE OF THE DEAD」の準備期間中でもあり、打ち合わせで偶然元町映画館に居合わせた大矢くんを竹下さんに紹介するという一幕もありました。実はここで出会っていた監督の大矢くんと竹下さん )


さてここで、本編に関わるとても重要な要素を竹下さんから頂いたことを告白します(初出し)

本編終盤、誕生日おめでとう!と大智(DEGさん)へクラッカーを鳴らすというシーンがあります。ここは竹下さんから頂いたアイデアでした

出演していただくことが決まり、すぐに脚本初稿をお送りしたのですが、そのときに竹下さんから「誕生日おめでとうのところでサプライズでクラッカーを鳴らしたい!」という返信が。わたしはすぐに「それ最高ですね!!!」と返しました。

自分で書いておきながら正直最後の締まりが悪い(そして身近な人に意見を求めて脚本を見せたときにも「最後はこんな感じでサラっと終わっちゃうの?」と言われた)というのは感じており、もうひとつ何かが必要だ、と思っていたときの竹下さんの提案でした。

DEGさん以外の3人にも確認、段取りをしてクラッカー案は採用となりました。これはサプライズなので今YouTubeにあがってる本編の大智(DEGさん)のリアクションは素です。DEGさん、そして上野くん、津田さん、YUSUKEくん、竹下さんの4人にお渡しした最終的な脚本はこの部分だけ別の流れになっています。よってDEGさんにとっては乱入者がわからないというだけではなく、クラッカーも鳴らされるという2段階のサプライズだったのです。

5月1日に顔合わせ、5月5日に脚本読み合わせ、そしてこの日が5月7日(水面下では乱入キャストのお2人との打ち合わせも別で行いながら)。キャスト同士では画面上でしか会ったことない人もいる中、絶妙なチームワークが生まれつつあるのを感じながらワンテイクでやる収録本番が2日後の5月9日に決定。

皆さんの雰囲気が良いのを感じてるだけに、「なぜこんな構成にしてしまったんだ」「もはや撮れるものから撮ってしまいたい」「本番失敗したら全てが終わる」と超ネガティブ思考を発動し、わたしはこの日あたりから不安で眠れなくなりました。

(つづく)


『アワータイム』

【出演】
DEG・上野伸弥・津田晴香・YUSUKE(3SET-BOB)
ひと:みちゃん・職業怪人カメレオール・竹下かおり

【スタッフ】
監督:大矢哲紀(映画チア部)
企画・脚本:石田涼(元町映画館)

【あらすじ】
オンライン飲み会で集まった幼馴染の男女4人。はじめは近況の報告やたわいもない話で盛り上がる4人だったが、突然そこに、見知らぬ人物が乱入。楽しかったはずのオンライン飲み会は予想もしなかった方向に転がっていく...。



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