日本酒を初心者にお勧めするには


サケミライ日本酒大賞の第二回目の選考で少し物議をかもしたので、単純に僕の考えというか、スタンスを書きたくなったので書きます。

こういう記事も書いていることですしね。

※アフィは別にやってない

本選考は「日本酒を飲んだことがないという初心者」に勧めたいお酒をTwitterで公募。
そこから季節的に難しい販売されていないものなどは考慮して100種類選抜。50銘柄ずつ二回のブラインドテイスティングをして、上位票10本ずつ、計20本を最終的に本当に初心者の方にジャッジしてもらうというものだ。
※僕の認識ですので間違ってたらすみません・・・

それで、先日第二回目の結果が発表され、十四代 本丸が第二位にランクイン。

※1位と3位ともに新進気鋭で面白い結果だったと思う。

日本酒初心者が果たして十四代本丸って買えるの?飲めるの?そこも考えなきゃならんのでは?

って意見が出てきたという話である。

前提としてだが、本イベント自体、僕もTweetさせてもらってるし、入手難易度はともかく、味だけの評価でいいんじゃないかと思っている。
そのうえで、THE SHOTやひめぜんなど買いやすくお手頃な日本酒がランクインすることにまた意義があるんじゃないかなとも思っている。
結果も滅茶苦茶楽しみだ。

ただ、本イベントを考えないで、日本酒を飲まない層に勧めるというと僕の考えは少し異なってくる。

ちょっと話はそれるが僕は今、社内SEで、いわゆる会社のパソコンの何でも屋さんみたいなことをやっている。

常々思うのが、初心者は少しインターネットで調べれば解決することも、全くしないのだ。それは専門用語がありそうだし、理解するのも面倒、調べるのが手間、やってもらった方が楽とか色々あるだろう。
ともかく仕事ですら初心者というのはそんなもんであるということを前提に考えなければならない。(あまりに全員が詳しくても僕の仕事がなくなるが・・・)

僕自身、興味の範疇外であることに関しては完全にそうだと思っている。

じゃあ新しく知るにはどうするの?っていえば、他者からメリット、魅力、楽しさを教えられ、知るきっかけがあることだと思う。
(僕の場合は父親の晩酌があったからだ。)

端的に言うと、十四代がお勧めならお勧めでいいのだけど、奢ってあげたり、せめて適正価格で飲む場面に連れてくことがあってやっとスタートラインだと思う。

つきつめて言うと、日本酒詳しいのであれば、初心者にお勧めって十四代だけなの?むしろ他にないの?っていう話もなる。

究極的には、それこそソムリエ的に個人の好みや、食べる料理に合うものをプレゼンして感動体験を与えられればいいのではないかと。

十四代がお勧めだよ!!って情報だけじゃ、わざわざ十四代を飲むために酒屋を探したり、居酒屋に行ったりなんかしないと思う。

せいぜいインターネットで調べるか大体の居酒屋の価格を見てぎょっとするのが関の山である。

もちろん大人気銘柄だからちょっと調べれば居酒屋なりなんなり出てくるという利点はある。

でも、同時にちょっと調べてハードルが高いということもわかってしまう。もっと調べろもっとこっちこい、気持ちはわかるけど、先に述べたように初心者にとってはそこまでモチベーションってあがるのかわからない。

そこで調べられる人は別に十四代を進めなくてもこっちにくるんじゃないかとも思う。

じゃあ、インターネットで日本酒なんか勧める意味なんかないとなってしまうけど、飲み会なりなんなりで日本酒を美味しく飲めた、名前はわからないけどちょっと気になるから調べてみたいって層には十分意味を成すと思う。

スマホや通販サイトの普及で随分手軽になったわけだし。

人と人との草の根活動、インターネットなどの口コミ、リアル店舗、総合的に盛り上げていかなきゃならんのだろうなぁと思う次第だ。

尚、かといって十四代などプレミア酒を挙げるなというのではなく、あくまで僕個人が日本酒初心者の方に勧めるならというスタンスのもとの意見である、と最後に改めて記しておきたい。十四代好きだし。

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