失明がこわくて眠れなかった私へ、今さらメッセージを送ろう。
「将来、目が見えなくなるかもしれない」と思った時、まず最初に浮かんだのは、「大好きなおかーちゃんの顔が見れなくなるなんて、寂しすぎてこわい」という子どもみたいな発想だった。いや、子ども「みたい」というか実際子どもの発想で、幼稚園のお泊り会で初めて家を離れた時の、強いホームシックに似ていた。
「見えなくなる」って、怖くて寂しい。世界から置いていかれて、自分が真っ暗な空間で一人、閉じ込められるんじゃないかと思う。私はお母さんの顔が浮かんだけれど、人によってはパートナーや、子ども