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餃子の未来

私が餃子を好きになったキッカケは、40年も前のこと、駅前に開店した「王将」で食べた餃子の美味しさだった。

それ以前にラーメン屋さんや街の中華屋さんで餃子を食べたことはあったが、大きなインパクトはなかった。

王将の餃子は、何より価格が安いことが魅力だった。当時は一人前100円位で、ラーメン屋さんの価格の半分ぐらいだったと記憶する。餃子2人前とライスを頼めば、若者にとって立派な日曜日の夕ご飯になった。

ただ欠点なのは、翌日会社へ行くと先輩から「お前、きのう焼肉食べたな?」と言われるぐらいニンニクの臭いが尾を引いたことぐらいだ。

それ以降、王将以外で餃子を食べたことは何度かあるが、王将以上に美味しいと感じたことはない。私の舌に王将の味が刷り込まれているのかもしれない。

王将と言っても、「餃子の王将」と「大阪王将」の二つのチェーン店があるが、正直なところ私にはこの二つの餃子の味の違いが判らない。「餃子の王将」の餃子の方が若干大きいように感じるが、、、

近年、商店街を歩くと、餃子専門店の看板が目に付く。外食としての餃子の人気や認知度が飛躍的に向上しているように思う。だが、私はこういう専門店で餃子を食べたことはほとんどない。まず、値段が高すぎる。一人前500円の餃子は私の思う餃子ではないのである。餃子は安く、ガッツリ食べる食品だと思っている。

アメリカや欧州では中華のレストランは人気があるようだ。何度か行ったことがあるが、メニューとして餃子は見たことがないし、ランチのバイキングでも餃子がなかった。

餃子はもともと華北の発祥と言われているので、広東料理や四川料理、北京料理にはないのかも知れない。どうして餃子の人気は日本だけなのか、不思議だ。

餃子はご飯のおかずとしても大好きだが、ビールの友としても最適だと思っている。火傷するぐらいの焼き餃子と冷たいビールは合う。少なすぎず、多すぎないボリューム感もちょうどいい。

世界中から日本にインバウンド客が戻ってきたら、日本の焼き餃子の人気が急上昇する未来を妄想している。

そんな餃子を愛する私は、最近、餃子居酒屋「ダンダダン」を運営するNatty Swankyの株を購入した。100株で約30万円の投資だ。感染症の影響で業績は長らく低迷している。株価は回復途上にあるように見えるので、今が買い時と判断した。

居酒屋文化は、日本の食の魅力の大きな部分だと思う。インバウンドの客が戻ってくると共に、居酒屋の業績はV字回復すると、私は希望で胸を膨らませている。

一方で、万一、業績回復に時間がかかっても、株主優待券で餃子定食を食べながら、じっと我慢する覚悟もできている。  <了>



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