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意外とハードルの高いネットでの火災保険の申し込み

リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想エッセイ

事の発端は、10月の末に、保険会社から届いた火災保険の更新の案内だった。5年前の前回更新契約時に比べ、保険料がなんと約3倍になっているではないか!

その辺の驚きと困惑、怒りの様子は、以前の記事に書いた。火災保険にはもう入らないという選択肢も考えたが、妻とも相談し、今回は保険料を抑える方法を探ることにした。

火災保険のプラン内容をよく見ると、我が家には必要ない補償内容もありそうなので、内容を見直した。火災と風災の補償は必要だが、水災や盗難は不要と判断した。また特約も、類焼損害補償のみを残し、他は不要とした。

30年以上前からずっと継続して更新契約している保険代理店に電話して、上記の条件での保険料を聞いてみた。当初の推奨プランの23万円から16万円まで下がったが、我が家にとってはまだ高い。だって5年前の契約では8万円程だったのだから。

そこで、ネット火災保険で、見積りをしてみると、保険料はなんと8万円程だった。もうこれしかないと思い、さっそく申し込み手続きを始めた。

ところが、ネットで手続きを進めていくと2つの書類が必要だと書いてある。1つは、建物情報を証明する書類。もう一つは、耐火性能を証明する書類。

耐火性能の証明書類として3種類が挙げられていたが、住宅の設計仕様書とか建物構造証明書は、30年以上前に購入した建売住宅なので我が家にはない。残る「他社の保険証券等」は、先日届いたばかりのものがある。

建物情報を証明する書類とは、「登記簿謄本、登記事項証明書、登記申請書」または「確認通知書、確認済証」と例が記載されている。我が家の書類箱を捜索した結果、「登記申請書」が残っていた。

「登記申請書」を見ると、自分の家の住所が違うことに気づいた。多分、宅地開発する前の山林の状態での住所で登記されているのだろう。コールセンターへ電話で確認した。現在の住所と保険会社で紐づけするから大丈夫。申込書には「登記申請書」通りの記載をするよう言われた。

また、我が家の「登記申請書」に「新築」という文字がないということが問題点として指摘された。多分、ローンを完済した時の申請書だからなのだろうと思うが、実際に申し込んだ時に専門家にて判断してほしいとお願いした。

さっそく、「他社の保険更新案内の1ページ」と「登記申請書」をネットでアップロードして申し込んだ。ところが、3日後、「省令耐火建物」の適用外でした、というメールが届いた。

意味が分からないので、問い合わせ窓口に電話して理由を聞いたら、私が送った他社の保険の書類には、「保険契約開始日が記載されていない」から適用外となったとのこと。

現在契約中の保険だから、保険契約開始日は5年前か10年前のいずれかだろうと思いながらも、もし「省令耐火建物」の適用外のままで契約した場合の保険料を尋ねると、16万円とのこと。これではネット保険に変更する意味がない。

手元にあった書類で安易に済ますのは手抜きだった。法務局へ行って「登記簿謄本」を入手し、家中探して「保険証券」という王道の書類を準備すべきだったと反省しながら、やっぱり現状の保険代理店で更新手続きしようかな、と考えはじめた。

他社の保険更新案内の書類をもう一度よく見てみると、前回契約内容という項目があり、前回の契約開始日が書いてあった。早速、コールセンターに再度電話して、追加でもう1ページ書類をアップロードすることを伝えた。

上記のごとく、バタバタとした申し込み手続きだったが、なんとか契約手続き完了のメールを昨日頂いた。

不慣れなネットでの保険申し込みには、説明文をよく読むこと、そして忠実に手続き対応し、王道の書類を準備することが大切だと学んだ。また、従来の保険代理店での更新は、ちょっと高めの値段だが、非常に楽な手続きなので、これも快適だと知った。
<おしまい>






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