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AIに仕事を奪われたWebライターの話
昨年の秋口、一斉にクライアントの継続案件が止まった。
「裏で繋がってたの?」と思うくらい同時に仕事がなくなったんですよ。
これまで2~3年継続していたクライアントでしたので、正直あせりました。
記事のクオリティが落ちたのか?とも思った。
しかし、その時すでに私も活用していたChatGPTなどのAIの影響なのでは?と察しました。
もちろん、クライアントが言っていた訳ではないので本心は分かりません。
私の場合、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトで、ブログ記事やSEO記事、商品レビューなどを文字単価1円程度で請け負っていました。
上記は、いわゆる「こたつ記事ライター」なんて呼ばれたりしていますよね。
最近は自分の経験をもとに、車関連、転職、釣りといったカテゴリーで文字単価3~4円で細々と記事を書いています。
そもそも、なんでWebライターをやってるの?って話ですよね。
本業が暇でお金もなく、自分のスキルを活かせる副業を探していました。
そして、そこそこ文章を作るのが得意で、タイピングもそこそこ早くて、パソコンに向かうのが苦じゃないというのでWebライターを選びました。
2018年頃に副業ライターとしてスタートしたのですが、爆発的には稼げないものの、すきま時間を活用しながら稼ぐにはいい仕事でした。
しかし昨年、ChatGPTなど生成AIの登場で、Webライターの仕事もいつかはなくなるなと思いました。
その「いつか」が圧倒的に早かった。
まさに「AIに仕事を奪われる」を身をもって経験した訳です。
まー、Webライターやってた人なら、いつかAIで文章書けそうだよね?くらいは薄々感じていたはず。
オムロンの創業者である、立石一真氏の経営理念に以下の言葉があります。
「機械にできることは機械に任せ、人間はより創造的な分野で活動を楽しむべきである」
まさに、時代がこの通りになったんだなと。
クライアントのレギュレーション通りに書くだけであれば、AIでも十分だよねということ。
実際に私もChatGPTを日々活用していますが、日に日に文章の精度が向上しているのを感じる。
これなら、AIでいいじゃんってなる。
今後は、指示に合わせて記事を書く依頼はどんどんAIに置き換わるでしょう。
残るのは「この人に書いて欲しい」「この人に任せたい」と思われる人だけ。
もしくは、AIを使いこなすライター。
(もはやライターというよりディレクター?)
私が子供の頃は、駅で切符を切る駅員さん、ラッパを吹きながら豆腐を売り歩くおじさんなどを見かけましたが、いつの間にかいなくなりました。
最近では、コンビニのレジが自動化されたり、ファミレスでロボットが配膳するなど技術の進歩が加速しています。
そして、それはどれも便利であり、人間の生活を豊かにしています。
そりゃ、コンテンツ制作を行うクライアントも、安くてそれなりの文章を作成してくれるなら、AIにお願いするでしょう。
クライアント目線で考えたら、至極当然の流れです。
ここ数年まではWebライターにとってボーナスタイムだったんだなと。
在宅で、すきま時間を利用して、参入障壁の低いWebライターが活躍できる時代は、まだ終わってないけど終わりそうな感じ。
残念ながら、AIは今後もアップデートしてすさまじいスピードで能力が向上していくでしょう。
なので、今後もWebライターを続けたいなら、クライアントにとって唯一無二の存在になるしかない。
私がWebライターを本業にしなかったのは、休職期間中にフリーランス生活を経験し、Webライターという仕事の難しさを感じたからです。
今後もWebライターの仕事はなくならないと思いますが、要求さられるラインが高くなるのは間違いない。
Webライターの場合、リアルな実体験や専門的な知見が武器になる。
クライアントが求めている「リアル」を提供できるなら、まだ食いっぱぐれはないでしょう。
最近、Google上位に表示されるコンテンツが的外れであったり、面白くない記事が目につく。
一昔前のリアルな情報が検索上位に増えればいいなと思いつつ、生々しいリアルな体験談はnoteや自身のブログに今後も書いていきます。
今後は肩ひじ張らずに、気の知れたクライアントから依頼があれば記事を書くというスタンスで、Webライターを続けていきます。
私の場合、Webライターから派生して社内報の作成、冊子作成、kindle出版などにも関わらせてもらっています。
こんな感じで、時代の流れに合わせてアメーバのように生きていきたいと思います。
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