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【教育者note】「やりたいことがない」生徒へ

 三者面談や二者面談で、進路について話をしています。

 「高校を卒業したら、どうするのか」という問です。

 17歳、18歳で人生と向き合い、自分で選択しなければいけません。

 地域や家庭の状況も絡んできます。

 たくさんの生徒から聞かれる言葉は、

 「夢がない」

 「やりたいことがない」

 という言葉です。

 こんな生徒に、どう向き合い、話をし、幸せな人生を送ってもらうのか、葛藤しています。

・やりたいことは必要?

・「夢」の解釈

・大人ができること

・やりたいことは必要?

 前提として、「夢」や「やりたいこと」はなくてもいいです。

 無理に探さなくていいですし、ないからと言って悩む必要もなければ、夢がある人と比べて、ダメだって焦る必要もありません。

 そして、「やりたいことがない」という生徒は、反対に言うと、何でもできる可能性があるということです。

 今後、悩みに悩んで、自分にできることはなにか、人生をどういうふうに過ごしたいか、という問と向き合わなければいけません。

 この悩むという過程がとても大切です。

 悩まずに、「なんとなく」過ごす人生は、なんとなくの人生しか送れません。

 それでもいいという人は、それでも構いません。

 ただ、人生は一回きり。ぶっつけ本番だ、後戻りはできない、ということは知っておいたほうが良いと思います。

 悩んだ人は、その悩んだ分、大きく成長します。

 大きな人生の岐路だからこそ、精一杯悩んでほしいと思います。

・「夢」の解釈

 また、「夢がない」「やりたいことがない」という生徒は、そもそも「夢をもちたい」と思っていない可能性があります。

 それは、人それぞれで夢の解釈が違うからです。

 教師側の私は、「夢」と聞くと、人生を豊かにしてくれるもの、叶えられるものというプラスの解釈を持っています。

 生徒によっては、「夢」に対して、実現できるわけがないもの、がんばらないといけないものというマイナスの解釈を持っています。

 まずは、夢ややりたいことへの解釈を聞いてあげることが必要です。

 そして、できるならば、生徒の夢のハードルを下げてあげ、たくさんの話をしたり、活動をしたりして、プラスの解釈に転換させることができれば最高です。

 「好きなこと」や「絶対失敗しないとわかっていたら何がしたい?」など、できる限り答えやすい質問で、生徒のことを知れればと思っています。

大人ができること

 私達大人ができることは多くはありません。

 決して急かしたり、小言を言ったり、押し付けたりしてはいけないと思っています。

 また、決めつけもよくないと思います。

 生徒からしてみたら、余計なお世話です。

 それでもできることは、温かく見守ること、信じること、人生の素晴らしさを伝えること、輝いて仕事をすること、です。

 まだ、高校生なんだから、失敗してもいいとゆっくり考えていいと大人が腹をくくれるかです。

 近くにいると、つい口出ししたくなります。

 行動のすべてを把握したり、管理したりする必要はありません。

 気になるところが見えないように(小言を言う必要がないようにするため)、適度な距離が必要かもしれません。

 人生の主人公は、その子自身なのですから。

 どんなときでも、一緒に可能性を信じてあげましょう!


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