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【論破されないコツ】自信を持って意見が言える主張の仕方(論破王)

今回のテーマは「ディベートに強くなる方法」です(^-^)/

ディベートという言葉を聞いたことがありますか?
最近よく検索されているワードのひとつです。

ディベートをひと言でいうと?

そもそもディベートとは?

ディベート=討論と思っていただければよいと思います。

討論の討は「討伐」の討。
すなわち「討つ論」ですから、AとB、または肯定と否定に分かれて、持論を展開し、相手の論を討っていくことです。
そして第三者が「どっちのほうが説得力があったか」をジャッヂします。
裁判の形に近いですね。

討論と似た言葉に、「議論」があります。

議論とは、AとB、肯定と否定、そうやって意見を戦わせるのではなく、みんなで意見を出し合って、最良の意見を形成する行為です。
「誰が言った」とか「誰が勝った」とか、そういうことではありません。
正もあり、反もあり、それを合わせて、ひとつの主張を練り上げていくことです。

まとめると、
討論(ディベート)=異なる主張をぶつけ合い、優劣をジャッジすること。
議論(ディスカッション)=みんなで話し合い、最良の主張を作り上げること。
目的が違いますね。

普段、会社で討論することはないと思います。
自分の主張を押し切ったり、相手の主張を倒しにいくと、いい話し合いにはなりません。
会社で必要なのは議論ですね。

では、なぜ最近「ディベート」というキーワードがネットやSNSでよく飛び交っているのか。
教育現場やセミナー、研修でも取り入れられているのか。

理由が2つあると思います。

1つめ、ひろゆきさんの影響
ひろゆきさんが出演されている「マッドマックスTV」(テレビ朝日系)の「論破王」という企画で、ひろゆきさんと、お笑い芸人の方や芸能人の方が熱いディベートを繰り広げています。
呂布カルマさんやパックンさんもディベートモンスターとして登場されており、私も時々審査員として出演させていただいております。

なんと動画の累計再生回数は1億回を超えています!
相当見られていますね。
ディベートはすごく興味のあるテーマになってきていると思います。

2つめ、教育現場での活用
学校などの教育現場でも、自分の主張や意見を述べるトレーニングとしてディベートが活用されています。
ディベート大会も各地で開催されています。

ディベートは、持論をしっかり展開していくトレーニングです。

相手と意見を戦わせるとなると、ちゃんとした主張を持っていないといけません。そして根拠も明確でなければなりません。
そうでないと、第三者がジャッジするときに選ばれないからです。

ディベートが強くなる3つのポイント

「ディベート」と検索すると、基本用語だけで50個出てきます。
分厚い本もたくさん出てきます。
すべて調べるのは大変です。

そこで、今回はディベートが強くなるポイントを3つピックアップして紹介します。

例えば、
「恋人は見た目が大事か?性格が大事か?」
というテーマがあったとしましょう。
これは「マッドマックスTV」の論破王でも、よく出題されるテーマです。

恐らく「性格が大事」と答える人が多いのではないかなと思います。

しかし、ここでちょっと待ったです。
1つ目のポイントがあります。

①定義

「恋人は見た目が大事か?性格が大事か?」

そもそも、「何をもって大事とするか」ということです。
大事の定義です。
それによって、どちらにも転ぶ可能性があります。

例えば、
「恋人は一緒にいて安心できることが大事」
と定義したとしましょう。

「恋人は長い時間を一緒に過ごすので、安心して一緒にいられるほうがいいですよね」
と、相手に合意してもらえれば、
「であれば、気が合う、価値観が近い、趣味の好みが似ているとか、性格が合う方が安心できますよね」
「いくら絶世の美女でも、『私、家に入るときは靴を履いたまま入るから』なんて言われたら、自分と全然価値観が違ってビックリしますよね」
「たとえ見た目がよくても、『浮気しないだろうか…』と、ずっと心配しなければいけないようだと、それも安心できませんよね」
と。
安心が大事→見た目より性格
という論調が優位になってきます。

一方、見た目が大事という説を取るなら、
「何だかんだいっても最初は出会いから始まります。まず見た目が好みじゃないと好意も湧いてこないし、そもそも付き合あいたいとも思わないですよね」

みたいな感じで、
「恋人になるための入り口論」
に大事さを設定して、まずは見た目の優位性を主張することもできます。「見た目がタイプじゃなくても付き合う人だっているじゃない」
という反論もあると思います。
その場合も、
「最初はタイプじゃなかったとしても、年月を重ねて、会話をする過程で、ストライクゾーンに入ってきたのでしょう」
と、また見た目論に戻すこともできます。
それは前提をハッキリさせているからです。

定義すると、持論を優位にしやすくなります。

定義をしてから論をはじめるということは、ディベートにおいて最も基本です。
ほぼこれで、ディベートの方向性が決まります。

会社の会議でも、色々な話し合いをすると思いますが、まず定義です。

「組織を活性化する。活性化って何?」
「チームの士気を高める。士気を高めるってどいうこと?」
「会議を盛り上げる。それは意見がたくさんでるとういうこと?」

こうして、まずは言葉の意味を定義してみてください。

②根拠の積み上げ

次は根拠。
主張したあとは根拠が必要です。
「私はこう思います。なぜかというと…」
の部分です。
ここが弱いと、簡単にヒックリ返されます。

例えば、
「仕事の効率は、朝の方がいいか、夜の方ががいいか」
というテーマ。
朝派:脳の機能からすると、起きたてのほうが記憶がまっさらなので、朝のほうが効率がよい。

「睡眠と食事のどちらが大事か」
睡眠派:食事は21日間取らなくても人間は死にません。でも睡眠は11日間取らなければ体が動かなくなります。だから睡眠のほうが大切。

こういう「なぜならば」の部分、これが根拠です。
根拠は、複数の事例を積み重ねていく「帰納法」がよく使われます。
事例の数が多いと、説得力があるように見えます。

例えば、
「北海道は-20℃でした」
「東京は-3℃でした」
「北九州は-1℃でした」
⇒日本全土に大寒波が押し寄せています。
事例がたくさんあると「そうなんだ~」と納得感があります。

他にも、
・A社がチャットGPTを始めました
・B社も最近チャットGPTを始めたようです
・C社もいま準備にしているそうです
⇒遅れを取らぬよう、弊社もチャットGPTの事業に取り掛かりたいのですが宜しいでしょうか。
このように根拠を複数積み上げていきます。説得力が増します。

③根拠に対する反論

最後は反論です。

ディベートは、
「Aが主張する」
「それに対してBが反論する」
「そしてAが再反論する」=ディベートでは反駁(はんばく)と言います)
この繰り返しです。
相手の主張に対して、的確に反論できることも大切なディベート力です。

例えば、先ほどの日本全土が大寒波という話。
「北海道-20℃で、東京が-3℃で、北九州が-1℃」
だとしても、
「沖縄は12度でしたよ」
とぶつければ、日本全土とは言えず、的確な反論になります。
反論は根拠に対してぶつけていきます。

チャットGPTの例も、
「他社がやっているからといって、当社がやらなければいけない理由はありません」
「他社と異なる価値を提供するからこそ真のイノベーターだと思うんです」
と反論することもできます。

繰り返しますが、反論は主張にぶつけるのではなく、根拠にぶつけます。

ディベートに強くなるコツ

①定義を設定する
②根拠を複数積み上げる
③根拠に対して反論する
この3つです。

会社でディベートをすることはないと思いますが、ディベート力を磨くと、自分の意見をしっかり主張し、且つ説得力を持たせることができます。
実際にやってみると、どんどん話すのが上手くなります。
ぜひ、動画でも詳しく解説しておりますので、一緒に学んでいきましょう(^-^)/


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1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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