職場の「嫌な人」との接し方:対処法4選
今回のテーマは「職場の嫌いな人との接し方4選」をお届けいたします。
・職場に嫌いな人がいる…
・嫌いとまでは言わないけど苦手な人がいる…
・いつも高圧的で近寄りがたい人がいる…
色々な声が全国から寄せられます。
職場には様々な人がいると思いますが、できるだけ他人に左右されることなく、心穏やかに働きたいものですよね。
エンジャパンさんが運営する「ウィメンズワークス」というウェブサイトに、「今まで職場で苦手な方いましたか?」というアンケートがありました。回答数956名。
「職場で苦手な方がいる」と答えた方なんと95%!
驚異的ですね。ほとんど方が苦手な人がいると。
苦手なの内訳を見ると、「上司」と答えた方が67%。、「先輩」と答えた方が55%でした。
苦手な人がいても、気にせず過ごせるのであれば問題ないですが、放置すると心の問題に発展したり、中には体調を崩したりする方もいます。
「会社行きたくないな…」と感じる前に、早めのうちに解消するのがベストです。
その方法論として、最も大事なのが自己モニタリングです。
自己モニタリングで問題をクリアにする
自己モニタリングとは、心理学用語で「自己観察」のことです。
心の中で起こっている問題をクリアにし、対策をハッキリさせていきます。
仮に、あなたが迷路に迷い込んだとしましょう。
その時に、ちゃんと地図を持っていて、出口も分かっていれば、不安はないでしょう。
しかし、「地図もない…」「出口もわからない…」「通路は真っ暗…」みたいな状態であれば、どうしたらいいかわからず、不安がつのり、恐怖を感じます。
実は、苦手な人と接するときも、これが起きています。
苦手な人に対して、結局どうすればいいか?ハッキリしない
先ほどの迷路の例と同じく地図がない。
だからモヤモヤするし、不安を感じるし、それがエスカレートするとその人に会うだけで恐怖を感じたりするのです。
では、どうやってこの問題を解決していくか?
まず、あなたが嫌いな人を1人想像してみてください。
私が今から4つ質問するので、どちらか選択してみてください。
質問①:その人とは離れることができますか?もしくは一緒にいますか?
1つ目の質問
A:その人と離れることはできますか?
B:これからも一緒にいますか?
さぁどうでしょう?
離れようと思えば離れることができる関係性の方もいるでしょう。
また離れることができない方もいるでしょう。例えば、上司とかご近所さんとか。同じPTAの会員などは離れたくても離れられないですね。
もしくは、離れようと思えば離れるけど、一緒にいたいと思ってしまう。そんな心の距離が近い方もいるかもしれません。
いずれにせよ、
A:その人と離れることはできますか?
B:これからも一緒にいますか?
まず、ここハッキリさせるのが1つ目の質問です。
質問②:嫌いな人を嫌いなままでいますか?それとも好きになりますか?
2つ目の質問は、
A:嫌いな人を嫌いなままでいますか?
B:それとも好きになりますか?
です。
「嫌いなままに決まってるだろ!」と怒られそうですが、それならそれで構いません。
中には、どうせ嫌いな人と離れることができないので、せめてその人の良いところを探したりして、少しでも好きになるよう努力をされる方もいます。
どっちが良い悪いではないのですが、どちらの方向性でいくか選択してみてください。
質問③:嫌いな人は自分と違いますか?それとも似ているところがありますか?
3つ目の質問は、
A:嫌いな人は自分と違いますか?
B:それとも似ているところがありますか?
嫌いになるということは、「自分とは価値観が違うから」という理由が多いと思います。
自分がすごく時間にきっちりしているのに、時間にルーズな人を見かけると嫌いになります。自分は金銭管理をちゃんとしているのに、どんぶり勘定な人がいればそも同じくでしょう。
ただ、逆のパターンもあります。自分と似ているから嫌だと感じる。
自分の嫌なところを見せてくるから苦手というケースです。
例えば、「イライラしてる人は苦手…」と思いつつ、自分も結構イライラするタイプだったり。ビビリの人を見ると腹が立つのに、自分が一番ビビリだったり。
親子さんが厳しかったりすると、「自分は絶対こんな親にはならない!」と決意しながらも、自然と自分も親に似てくる。
自分の内側にある嫌なものを見せてくるから、その人が嫌いというケースもあります。
これを心理学の祖、ユングは「ペルソナとシャドー」という概念で教えてくれています。
シャドーは内側に眠っている心ですよね。それを相手が見せてくるから心が反応してしまうわけです。
質問④:その人から学ぶことはないですか?それとも学ぶことはありますか?
最後の質問、
A:その人から学ぶことはないですか?
B:それとも学ぶことはありますか?
これも良い悪いではないですが、反面教師という意味であれば、 嫌いな人からも学ぶことがあるかもしれません。
「ああいう態度はとってはいけないよね。だから自分はしないでおこう」とか。
例えば、店員さんの前になるといきなり横柄になる人がいます。店員さんにタメ口で話したり、「早くね!」と高圧的に言ったり。
電車のドアは閉まりかけているのに、こじ開けてくる人がたまにいます。
「こういう態度はよくないので、自分はしないでおこう」と、自分に活かすこともできます。
質問をまとめます。
【1つ目の質問】
A:その人と離れることはできますか?
B:これからも一緒にいますか?
【2つ目の質問】
A:嫌いな人を嫌いなままでいますか?
B:それとも好きになりますか?
【3つ目の質問】
A:嫌いな人は自分と違いますか?
B:それとも似ているところがありますか?
【4つ目の質問】
A:その人から学ぶことはないですか?
B:それとも学ぶことはありますか?
もし、質問1で、その人と離れることができるのであれば、離れて終了です。嫌いな人が目の前からいなくなるからです。
もし離れられないのであれば、質問2で、その人を嫌いなままでいくか?好きになるか?
嫌いなままでいくなら、できるだけ気にしないようにその人をかわし続けるのがいいでしょう。
スルースキルの動画も貼っておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
反対に、良いところを探して、好きになっていくのも一つの選択肢です。
そして質問3、その人と自分は全く違うのであれば、それでいいし、自分も同じところろがあるのであれば、自分の弱点を写し鏡のように示してくれているので、自分の弱点を認識するチャンスとして捉えればよいと思います。
質問4、その人から学ぶことがなければそれでいいし、学ぶことがあれば自分に活かせばいい。
いずれにせよ、モヤモヤしてどうしたらいいわからない状態だと、不安も恐怖も増大します。
なので、その人とどう接すか?決める。
決着をつけること。
今回やっているのは、質問に冷静に答えていくことで、モニタリングして、自分の心を俯瞰して眺めてみることです。
そうすることで見え方が変わってきたりします。
これをメタ認知といったり、思想学では超俯瞰といったり、カウンセリングであれば内観といったりとしますが、冷静に見つめることで対応方法が見えてきます。
今回は、職場の「嫌な人」との接し方:対処法4選ということで、本当に4つ選ぶということで、自己モニタリングの方法をお伝えしました。
詳細は動画でも解説しておりますので、是非、ご確認いただけますと幸いです!
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【モチベーション&コミュニケーションスクール】
あがり症・緊張を改善するセミナー
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎あえて話さない戦略(大和出版)
◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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