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ラクに続けられる方法〜描く習慣化のコツ〜



「なんとなくしんどくて、やる気がでないなぁ」

「今日は疲れたし、また絵は明日でいいか…」

「気づけば何日も絵を描いてない…」

「皆頑張ってるのに、自分はどんどん置いてかれてる…」



最初は楽しく描けてたのに、
最近は、だんだんとモチベーションが薄まっていくのを感じる。


もっと上手くなりたい。
将来はイラストで食べていきたい。


そんな、目標があるにも関わらず、
『描かない日』がどんどん増えていく。


「毎日コレをしよう!」と計画を立て、
意気込んだのも束の間。
三日坊主で終わってしまう。


「どうして、好きな事さえ続かないんだろう」


描けない自分が、続けられない自分がキライ。

そんな自己嫌悪に苛まれ、
ますます描くペースが落ちる。
負のループ。




こうしたスランプに陥った時、
どうしてもモチベーションは下がるもの。


そういう時に、継続するってとても難しいですよね。
その気持ち、すっごく分かります。

自分自身、
どうして描くことが続けられないのか、
頭を悩ませていました。

昔から、何を始めても三日坊主で、
苦手なことのひとつが『継続』でした。



けど、一番の敗因は、
『続けられなかった時』に、
「やっぱり自分は意志力のない人間なんだ」と、
決めつけてしまってたことだと思います。

これは大きな勘違いでした。

たとえ続かなかったとしても、
決して怠惰だというワケではなかったのです。


単純に、
『正しい継続方法』

知らなかっただけでした。


この記事を読めば、
今までのように無理することなく、
『継続』が自然と身につけられます。

強敵だった『めんどくさい』という
気持ちにも勝ててしまいます。


そうやって、長期間続けることができたら、
無論、スキルも磨かれるので、
あなたの『目標』に近づけるハズです。

画力が高まれば、
もっと自由に描くことができますし、
表現したかった『理想のイラスト』だって描けちゃうかもしれません。

何より、
あなたの絵を見てくれる人がさらに増えて、自分に自信がつき、
今よりも、描くことがもっともっと楽しくなるでしょう。


継続できない原因

人間は、基本的に『いままで通り』を維持しようという心理が働きます。

不変の維持が、安心と安全に直結するからです。


これを、
心理用語で『習慣引力の法則』といいます。



ダイエットなどがいい例ですよね。
痩せようと食事制限をするも、
つい『いつも通り』に食べてしまう。

この心理によって、
大抵の人は長く続けることができず、
途中で挫折してしまうのです。


『今まで通り』がラクだから、変化に抗い、
慣れ親しんだ習慣に戻ってしまう。

私たちの脳は、
そういう風に出来ているんです。




「じゃあ、続けるなんて到底無理なんじゃ…」

そんな声が聞こえてきそうですが、
安心してください。

思っているよりも、継続はカンタンなんです。


たしかに、
今までやってないことを続けようとすれば、
『元の状態に戻ろうとする心理』が邪魔をしてきます。

しかし、
その心理に勝つ方法が一つだけあります。 



それは、『続けたいこと』を
『元の状態』にしてしまう事です。

『描くこと』が継続できないのは、
それを『当たり前の状態』に出来てないからです。

つまり、どんなものも『習慣化』して、
『無意識』に落とし込めれば、
自然と継続できます。


意識してやっていたことを、
無意識に落とし込むことさえできれば
『勝ち』なのです。



習慣のメリット


そして、習慣化するメリットは、
わざわざ頭の中で『行動の計算』をする必要がなくなるというのも挙げられますが、

最大の利点は、
特段、その時に『強力なモチベーション』を
必要としないという事です。



人の行動の半分は、
『習慣』で出来ているといわれてます。

確かに、お風呂上がりに髪を乾かしたりするのに、
わざわざ「これをしよう!」と張り切る必要はないですよね。

大抵は、生活する流れで、
当たり前の作業としてこなしていると思います。


いちいち、自分に『やる気』を起こさせる必要がないので、
「今日はなんか気分が乗らないな」など、
『その時のモチベーション』に左右されずに
続けることができます。


しかし、だからと言って、
いきなり「毎日5時間描く」とか、
「毎日本気絵を10枚描く」とか、

あまりにも目標のハードルが高すぎると、
『当たり前』に落とし込むことは
難しくなります。

ダイエットで言うと、
いきなり断食するのと同じです。

それでは、先ほどの『習慣引力の法則』が働いて、続けられません。



ポイントは、
『どれだけ自分がラクして続けられるか』



続けるための『障害』を取り除くことが、
『習慣化』成功のカギになります。



『習慣化』で理想の未来に近づける

もし、描く事が習慣化できれば、
無理なく継続ができるので、
結果的に『描く量』は圧倒的に増えます。

それはすなわち、
『画力の成長』に直結します。

コツコツ続けた努力が、
『スキル』となり、結果として現れるのです。

想像してみてください。

画力が上がった自分を。
最終目標に近づいた自分を。



画力が上がって、
自分のイメージ通りのイラストが描ける自分。

多くの人に見てもらえて評価されたり、
絵師たちとの交流を楽しむ自分。

また、有償依頼を受けたり、
イラストを仕事にできるチャンスを掴む自分。

同人誌など、自分が推しや好きな作品を描いて同志と共有する自分。

または『萌え』を絵として消化し、
自給自足することのできる自分。



今、これらの未来を想像して、
『ワクワク』しませんでしたか?

しかし、
これは決して『手の届かない夢』や、
『幻想』ではありません。

旅行の計画を立てている時のように、
「実際に手に入る」と、
『可能性』という未来を見るから、
人は心が躍るんです。



描くことを習慣化し、『継続』できれば、
突出した才能がなくとも、
そんな素晴らしい未来に近づくことができます。

努力し続けられる人というのは、
例外なく、それを習慣にしています。

プロのアスリート、クリエイター、
学者、実業家、どの分野でもそうです。

結局のところ、
結果を出す人と出さない人の差は
『それだけ』です。

『努力』自体が当たり前になっていて、
それを『苦』に思わないのですから、
習慣化できた人は無敵です。



しかも、それは特別難しいことではなく、
『誰にでもできる』。




この記事を読むことで、
今の『継続できない』現状から
突破できるヒントが得られるハズです。

あなたの未来に向けて、
必要な力を身につけましょう。


それでは早速、
『習慣化する方法』を解説していきます。

==============================

習慣化する9つの方法

①作業環境を整える

まず、テーブルの上が散乱していたら片付けます。


テーブルぐちゃぐちゃのままだと、
描き始める前に、片付けという作業が増えてしまいます。

そういう状態だと、テーブルを見ただけで、
「めんどくさ(-_-)」という感情が起こり、
作業からどんどん遠のいちゃいます。

作業関係を整える事で、
作業へ取り掛かるまでの『ストレス』が減り、
スムーズに『描く』という行動に移すことができます。



基本的に、テーブルの上はすぐ描けるよう、
『真ん中に何も置かないスペース』
確保しておくことをお勧めします。


また、
よく使うもの(筆記用具や画材、スケッチブックなど)は、テーブルに置いておきます。

ペン立てなど収納の小物を利用し、
取り出しやすい様にしておくとなお良いです。



実際、私はそうしてるので、
取り掛かるまでの時間は、誇張なしに、
1秒くらいで済みます。

とにかく、『スピード』が大事です。

すごく些細な事かもしれないですが、
こうして集中できるように工夫することは、
続けるためにとても重要なのです。


②場所で行動をインプットさせる

『作業する場所』を決めておくと、
そこにきた瞬間に、
「さあ、作業だ!」と勝手に脳が判断するので、
習慣化しやすいと言われています。


例えば、仕事から家に帰れば、
頭はリラックスモードになりますし、
ジムに行けば、体を動かすモードに入ります。



このように、『場所』というのは、
思っているよりも『心理的な影響力』が大きいのです。



自分の場合、職場の休憩場所に来たら、
作業すると決めています。

基本、職場で自分はぼっちなので(悲しい笑)、
昼食以外にやることがないため、
どうせなら時間を有効活用したいと思ったからです。

すると、何の予定のない休みの日よりも、
不思議と作業がどんどん進むんです。



また、基本的に自宅には、
ベッド、テレビ、お菓子など、
誘惑がたくさんあり、
正直、集中しづらい環境とされてます。


そのため、
『誘惑少ない場所』や『周りの目』など、
いくらか制限のある『外』の方が、
作業に集中しやすいと言えます。


③時間で行動をインプットさせる

先程は『場所』でしたが、
今度は『時間』です。


所謂、『ルーティンを決める』ということです。



正直、中には、
「外で絵を描くのはちょっと……」って人もいると思います。

確かに、描いてるものによっては、
周りに人がいる状態では気になって集中できないだろうし、
大体は、自宅で描く人の方が多いと思います。
(パソコンで描いてる人なら尚更)

そういう場合は、
作業する『時間』を決めてしまいましょう。



例えば、
「20〜21時間は作業する時間にしよう」と、
具体的な時間で決めるのもいいですし、

よりオススメなのは、
「風呂上がりに絵を描こう」など、
『行動の後』で決めてしまうことです。



『すでにある習慣』と組み合わせることで、
脳は行動を『セット』で覚えることができるからです。


また、より効果を高めたい場合は、
『時間』と『場所』を組み合わせることで、
さらに習慣化しやすくなります。
(私の場合がそうです)

④休憩を挟む

知っての通り、『絵を描く』という作業は、
数時間もの時間を要します。

しかしながら、人の『集中力』は、
大体「90分ほどしか続かない」と言われています。

そのため、こうした長時間の作業は、
やはり、どうしても途中で
集中が切れてしまいがちです。

イスラエル工科大学の教授
Peretz Lavie 氏は、
(中略)
日中の活動時にも
集中(覚醒度の強い90分)
非集中(眠気の強い20分)のサイクルが
交互に出現すると突き止めたそうです。

(中略)

ハーバード・メディカル・スクールの
Srini Pillay 氏は、
45分間集中するたびに15分間の休憩をとるのが
効果的だと述べています。

https://studyhacker.net/columns/shigoto-saikuru



このように、
こまめに休憩を挟むことで、
長時間の作業が可能となります。



このサイクルに従えば、
『45分〜90分毎に、15分の小休憩を挟む』ことで、
集中力を持続させることができるようです。

確かに、今の自分の職場は、
こういった『時間管理』を導入しており、
実際、私は集中して業務に取り掛かれてるので、
効果はあると言えます。



本来なら、タイマーを使って、
きっちりと時間で測るのがベターなのかもしれませんが、

個人的に、
『時間を測る』という『作業』を新たに増やしたくないので、
『集中が切れた時に小休憩を挟む』と、
ざっくり把握しておくと続けやすいと思います。

キッチリすぎるのもストレスになりますからね。
ゆる〜く、がカギです。


⑤とりあえず、手を動かしてみる

どうしても行動できない時は、
10秒だけでもいいから、
何かテキトーに描いてみましょう。

落書きでもいいんです。 
デッサンの狂いとか気にしない。


とにかく、手を動かします。



すると、
行動することで脳にスイッチが入って、
いつに間にか『集中して描くモード』に切り替わってたりします。

掃除はめんどくて嫌なんだけど、
一旦やり始めると、
気づいたら隅々までキレイにしようと没頭してた、ってことがよくあると思います。


それと同じで、一度行動することで、
強制的に『脳をその気にさせる』ことができます。


やる気が出ない時こそ、
ぜひ、体を動かして見てください。


⑥目標を下げる

冒頭で述べた様に、
あまりにも高すぎる目標は、
『習慣化』する上で『最大の障害』となります。

たとえその日、一日できたとしても、
それを明日、明後日、と続けるとなると、
心が折れそうになりますよね。

少なくとも私は反動で、
「描きたくなくなる」自信があります(笑)。

しかし、かと言って、
最終的なゴールを達成するためには、
この界隈は甘い世界ではないので、
ある程度の努力は必須になってきます。


そういう時は、
『目標設定を細かく分割』します。

一気に達成しようとするのではなく、
目標への『小さなステップ』を作るのです。



例えば、最初から「一日に本気絵を一枚描く」という風にせず、
まずは、「顔だけ」「バストアップのみ描いてみよう」など、
とにかく『続けられそうな範囲』までハードルを下げます。

そして、慣れてきた段階で、
筋トレと同じ様に、
徐々に難易度を上げていく方が、
負担が少なく、続けやすくなります。


⑦完璧に描こうとするのをやめる

正直、
少しもデッサンの狂いがなく描こうとすると、
かなり気力を使います。

もちろん、仕事や有償依頼ならば、
金銭の責任が伴いますので、
そういった精神は当然かもしれません。


しかし、常に神経を張り詰めて、
長時間、絵と向き合うのってなかなかに大変ですよね。


また、行き過ぎた完璧主義は、
自分の描いた絵の粗探しをしがちなので、
『自己肯定感』まで下がりがちです。


それで、描くことに対して、
「大変」「ツラい」など、
『マイナスな感情』が芽生えてしまうと、
やはりモチベーションを保つのが難しくなります。



どんなに意義のある事でも、
続けることが難しくなってしまっては、
元も子もありません。


あくまで、描くことに対して、
『楽しさ』を感じることを忘れない様にします。


間違ってもいいから、好きなように描くこと。


過度な緊張状態は避け、
出来るだけリラックスして取り掛かることで、
『日常』の一部として、頭が認識しやすくなります。


⑧作業前に、しなくていいことはやらない


「よーし、作業するぞ!」
「まずはその前に、集中するためにコーヒー淹れて、BGMつけて、あとは〜……」



もちろん、できるだけ『最高の状態』
作業に取り掛かろうとする事自体は、
決して悪いことではありません。

それが、テンションを上げるためだったり、
作業のモチベーションになるならいいのですが、

『作業前』にあれやこれやと『準備』して、
結局、めんどくさくなってやめてしまうと意味がありません。


①でも述べましたが、とにかく、
『作業を始めるまでの時間』は、
なるべく短くすることです。


デーブルの片付けと同じで、
『作業前』に『作業』を
増やさないことが重要です。



どうしても、それがしたい時は、
作業の小休憩の間でやる方がいいでしょう。

一度、作業に入った後だったら、
行動のスイッチが入っている状態なので、
そこまでの障害にはならないハズです。


⑨生活リズムを整える

やはり、『習慣化』するためには、
『生活リズム』を一定にすることで
成功率が高くなってきます。

不規則な生活を送っていると、
取り掛かる時間もバラバラになるので、
『描くこと』が、なかなか身につかなくなってしまいます。

また、体内時計が狂うと、
心身共に不調をきたしますので、
そういう意味でも『継続』の障害となってしまいます。

実際、私は不登校中は昼夜逆転しており、
常に『時差ボケ』のような状態で体がしんどかったですし、
時間はあっても、「継続しよう」という気力も持てませんでした。

そして、生活のリズムを整えるには、
『就寝時間』を揃えることよりも、
『起床時間』を同じにすることが重要とされています。

確かに、早く寝ようと思っていても、
その日起きたのがお昼過ぎなら、
絶対、早い時間に眠気は起きませんよね。

たとえ、休みの日であっても、
お昼まで寝てしまわずに、
なるべく生活リズムを変えず、
起床時間を一定にするといいです。

イラストは思ってるよりも体力勝負ですし、
かなりのエネルギーを要します。

だからこそ、
規則的なサイクルに沿って、
心身のコンディションを整えることが非常に大事なのです。



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最後に




ここまで読んでくださってありがとうございます。


この様に、無理なく『継続』するには、
あらゆる障害を取り除いて、
『習慣化』していくことが大事です。

今回の要点をまとめると、

・作業環境を整えて、『描くこと』に集中する。
・『時間』と『場所』を決めることで、習慣化しやすくなる。
・小休憩を挟んで、長時間の作業を可能にする。
・体を動かすことで、『作業スイッチ』を入れる。
・最初の目標は小さくし、段階を踏む。
・完璧に描こうとせず、気楽に描く。
・作業までのスピードは最短にし、『気持ちの障害』を取り除く。
・生活リズムを整えて、『習慣化』しやすくする。


と、なります。

ここまで解説してきましたが、
一番重要なのは、
『とりあえずやってみる』ことです。

「続けられるか自信がない」
「もし続かなかったら、落ち込みそう」


そういう不安が過(よ)ぎるかもしれませんが、
別に、挫折してもいいんです。

あとで『調整』すれば問題ありません。




例えば、毎日が厳しくても、
一週間に3回と、
数もできる範囲から始めてもいいです。

また、途中で諦めてしまっても、
もう一度、再開すればいいんです。

全くしなくなるよりマシですから。

ストイックに、自分に厳しくというのは、
とても大事なことですが、
私のように、それが合わない人もいます。

いきなり高い目標を続けられる人なんて、
かなり稀です。

そもそも、
「続けよう」と思ったこと自体が、
素晴らしいんです。

目標に向けて、どんどん小さな階段を作り、
自分が続けられる工夫をしていくことが、
何よりも大切です。


巷に聞く偉業は、最初から偉業なのではなく、
こうした小さな積み重ねの結果です。

プロ絵師も、
最初から上手いワケではなく、
何年も描き続けて今の画力を手に入れています。

それは私たちにも例外ではなく、
少しずつでも続けたことが、あなたの経験となり、
確固たる『スキル』となって、熟練されていくのです。

当然ですが、何もしないよりも、
やればやるほど目標達成の『確率』は上がります。

もちろん、あなたのペースで大丈夫です。
ゆっくりでも構わないので、
『理想の未来』を目指して進んでいきましょう。


この記事が、少しでも、
あなたの『習慣化』の手助けになれば幸いです。


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