コーディネーターの必要性について②

お、まずは一週間続きましたww

昨日に引き続きコーディネーターの必要性について書かせていただきます。

2つ目は指導者として
アクターが優秀であれば指導なんて必要がなく、お任せで良いのです。
コーディネータは楽を出来ますねww
クライアントさん的には経験の深い確実なアクターを手配したいと思いますが、毎回それだと新規参入が難しくなりいつも同じ人達で回している、といった状態になってします。

そうすると業界の人材としても先細りになってしまいますし、これでは継続的に質の高いアクターを確保することは難しくなってしまいます。クライアントさんとしても良いはずはありません。

ただでさえ門の狭いこの業界。目利きの効くコーディネーターが、多少の経験不足は自分がリードする!! リスクもあるが新い人たちにチャンスを与え、活性化を目指す!
すでに経験のある人間がそうやって覚悟し、自分の責任において新規を開拓していく。
個人的にはそう言った漢気のある同業者を尊敬します。


3つ目は安全管理の責任者として
これに関してはアクションコーディネーターとしての立場に寄る事になりますが、

現場を安全に進行していく上でとても重要なことです。

実写の撮影においてもそうですが、現場全体での安全管理についてはアクションコーディネーターが協力する事がよくあります。

スタジオさんは、いつもアクターが怪我をししないよう、演技しやすいよう最大限の配慮をしてくださり本当に感謝しております。

その上で、やはり実際に演技が始まるとその場でさまざまなオーダーに応える為、柔軟に対応しなければなりません。
その際に、

その撮影方法は安全かどうか??
どこに危険が潜んでいるか?
より良い方法は??

といったことをアクターの実力も加味した上で判断しなければなりません。
ここでもやはり目利きが重要になってきますね。

保険関係の話は今回のテーマではないので割愛しますが、そういった事の責任者としてコーディネーターは大事になってきます。

20代半ばの頃、アメリカでKamen Rider Dragon Knight(日本の仮面ライダー龍騎のアメリカ版リメイク)の撮影をしていたとき、演者としてスーツを着たまま、裏方の仕事であるワイヤーセッティングをして現場をざわつかせてしまった事がありました。
日本の現場では普通の事だったのですが、アメリカは契約社会。
「もし怪我をしたときにどの部署が責任を取るのか?」
という事が発生するので、あちらではあり得ない事だったのです。

上記は部署を跨いでしまったときの例ですが、でも確かにその通りですよね。
自分も基本的には怪我は本人の責任という考えが強いです。
ですが演者としてまだ経験が浅く、リスクの判断材料が不十分なこれからの人に対して、無茶ぶりされて怪我したあげく、自分のせいだなんてあんまりです。

安全責任にはコストもかかりますが、そこに予算をかけてもらえるような環境を自分自身も目指したいと思っています。


最後は新たな表現の模索について
安全に配慮した上でのトライ&エラーはどんな仕事にも大切な事ですね。
経験豊かなコーディネーターはクリエイターさんの挑戦に対し、様々なナレッジを提供してくれるはずです。

以上、作品のクオリティアップとコスパを良くするためのコーディネーターの必要性についてでした〜

杉口

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