見出し画像

アイラキにっき これが現実だと認識するのに精一杯。

仕事を辞めて、フリーターとして過ごすことになった日々。
怠けないために始めたこちらの日記。
実は早くもびっくりな出来事が起きて、日記が滞納している。

というのも実は最近、急に仲良くなった男性がいてご飯に行った。
知り合ってからご飯までの1週間は毎日LINEをしていて
その時点で良さそうな人だ!とは思っていた、
そんな矢先のこと。


📚


10月○日(一応なんとなく日付は隠しとこ)

向かった先は横浜の野毛。
初の野毛飲み。

結論から言うと、こんな人いたんだ、と思った。
めちゃくちゃ楽しかった。

会話のテンポやノリみたいな、言語化しにくい部分がすごく合った。
共通のコミュニティを通して知り合っているものの、関わっている時期がずれているので、
お互いが知っている「当時の話」をするだけで、知らなかったけどなんか分かる!想像できる!みたいな共感が生まれて楽しかった。


しかも高校も近く、私が通っていた高校が相手の実家近くなので、そこら辺の話題も合った。

いつかのデートリストでも書いているとおり、
私は庶民的なお店に行ったり、民宿に泊まって他の旅行客の人と仲良くなって…みたいなことが恋人との過ごし方の理想としてあるので
それができる人・抵抗のない人だと良いなーと思っていた。
この日連れて行ってもらったお店は庶民的な雰囲気で、
カウンターで隣に座ったお客さんとわちゃわちゃ話し始めているところを見て、すごく素敵だなと思った。

テンポやノリも合うし、音楽や趣味の話も合う、見た目も好きな感じ。
ぐぬぬ、にわかに出会えたことが信じがたい。
好きになってしまう。
こんな人、いたんだ。

その後は結局朝まで飲むことになり、
高校の話、写真の話、私の顔は右側の方が余白が多いって話、
釧路で免許合宿したら銭湯からの帰り道に髪が凍った話などで盛り上がった。
つまみで出てきた帆立のパッケージが全然開かないだけで、お腹が痛くなるくらい笑った。


歳はちょうど10個上だったけど、話しにくさや価値観のずれみたいなのはそこまで感じなかった。
(合わせてくれてるのかもしれないけど…!)

お店が4時で終わってしまったので、
始発の時間まで相手の家(歩いて行ける距離にあった)へお邪魔することになった。

はじめてのデートで家に行くのはどうなの?
って、靴擦れのような痛みが進ませる足から伝わってくる。
でも下心みたいなのは感じられなかった。

案の定何もなく、お互いに勧め合った音楽を流したり
その日私が貸した飲食店が載っている本を見て、ここ行ってみたいね
って話をしたりした。
部屋の中には、この前雑貨屋さんで見て可愛いなと思っていた虎のラグや
毎年販売されるたびに熟読しているポパイのガールフレンド特集が置いてあったり
ぱっとくれたお菓子が、私が大好きなオレンジのチョコレートがけだったりした。
偶然の一致みたいな瞬間が何度も重なる。

その後はちょっとだけ寝よう、となり
同じベットで寝た。いや、むこうはスヤスヤ寝てたけど私は寝られなかった。

男の人とこんなに長時間話したのも、
好みが合うのも
もちろん隣で寝るのもはじめてだった。

そばにある横顔
テーブルに並んでいるコップ2つ
その日した会話の全て
ベランダに干してある見事にモノクロの洗濯物。
今この瞬間に見えているものの全てが
映画の1カットみたいに見えた。


こうやって俗に言う「いい感じの雰囲気」になるのを何度だって夢見たし
想像の中で、私はこの景色を数え切れないくらい体験したじゃん。
けどいざその日がくるとびっくりしてしまった。

これから付き合うのかなーとか、
相手はどう思っているんだろうとか、
こんな1回で距離縮めるの30代では普通?とか
色んな思考が頭の中を右往左往していたけど、
とにかく今ベットから見えている景色が映画やドラマの一部ではなく、
現実なんだと認識するのに精一杯だった。
(伝わる人が全然いないけど、もうこのスピード感で走られると
総理大臣も市民も国会議員もほぼ気絶してしまっていて、何も役に立たない、はぁ。。)

この日は特にむこうから告白などはなく、
また会おうね、楽しかった!と言われて終わった。

家に招いたことは反省していたみたいで、
夜に電話がかかってきたけど、そこじゃないよなーと思ってしまった。

すごい楽しかったけど、
なんか不安になってしまった。


🌃


これだけ映画の中みたいな1日を過ごして、何もなかったらどうしよう。
いや別におかしくはないか。
34歳なら結婚も考えているはずだし、いきなり24の小娘が現れて混乱しているはず。

私はなんだろう。
まわりの友達に彼氏ができ始めたり、結婚したりする子も出てきて焦ってるのかな。
でも今日感じた話しやすさ、話題の共通性、
肩とかに触れられても嫌な感じがしないこの感覚(私はボディタッチされることがあんまり得意ではない)は、焦りから生まれた偽物の好きでは無いよな。
4年前、1週間だけ付き合った彼氏がトラウマだったから、最初はビクビクしてたけど、
途中からそんなこと過去のことになってた気もする。


けれどいざ結婚を前提に付き合いましょうと言われたら、私にとってはまだ結婚は近いけど遠いものだから
ちょっと心の準備が欲しいかもしれない。
でもこのままサラッと消えちゃったら、すごく寂しい。

🌷


これからどうなるのか、全然分からない。

付き合うにせよ、そうならないにせよ、
この日映画みたいな光景に包まれて心がふわふわしていた記憶は、ずっとずっと頭の中に残ってしまう気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?