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【囚人発射二段変形】第五人格で囚人を悪用した

解読速度を「落とせる」

前回の記事で囚人のマトモな使いみちについてごちゃごちゃ書いていたが、実はもっと単純でカンタンな回答が存在する。

マトモに使わなければよいのだ。

囚人の「送電すると解読速度が落ちてしまう」を「送電するだけで解読速度を落とせる」に読み替えればすぐに構築のコンセプトが決まる。
解読速度を落とす意味を持たせれば送電の使いみちを作れるワケだ。

ポケモンでもHPが低いことは「すぐに退場できる」と読み替えてメリットにできる。
遊戯王でも手札を捨てることは「墓地を増やす、手札を無くす」というメリットになる。
試してないけどたぶん第五人格でも同じことができるに違いない。
こうして実にテキトーな理由からスタートした構築がこちらだ。

【囚人発射二段変形】
1. 囚人  2. 弁護士 3. 納棺師 4. ポストマン

試合が始まったら囚人、弁護士は初手全力送電で解読速度を落とす。
納棺師は他人と協力解読しポストマンはお手紙でも眺めていよう。
ハンターは解読の遅さに油断しながらゲームメイクをするはずだ。
しかし解読加速がかかった瞬間、この構築は覚醒する。
囚人は送電を止め、弁護士は解読ボーナスをゲット、ポストマンは冷静の手紙を発射する。
納棺師は一人でのびのびしよう。
突如ホンキで働き始めた4人によって瞬く間に通電。
ジョゼフは対応しきれずに鼻血を吹きながらブッ倒れる。

鼻血をふくジョゼフ

▲鼻血を噴くジョゼフ

構築の説明

なぜジョゼフが相手なのかというと、解読速度を変化させたときにメリットがある相手がこの人しか居ないからだ。
ジョゼフに強いというより、相手がジョゼフじゃないと使ってはいけない。

彼はカメラによる解読遅延が特徴のキャラクター。
最初のうちは隠密を重視して、解読加速が入ってから暗号機を上げていくのがベーシックな対処法だ。
これはその戦法に特化させた対ジョゼフ専用の構築なのである。
解読加速が入ってからが本番ならスロースターターな戦術のデメリットを低くできるのだ。

ハンターナーフ効果

ここまで読まれた聡明な読者の皆さんはこう思われたかもしれない。
「これ解読速度落とす意味ある?」
大いにある。
まず、強いハンターは試合中に得た情報からサバイバーの動向をなんとなく把握しているものだ。
誰がどこで解読を行っていて、いつ治療しているのかなどを見ながら、通電までの時間を計算している。
ジョゼフ使いともなれば何を考えているのかまでお見通しだろう(たぶん)。

しかしこの構築では試合が始まっても一向に解読が進まない。

相手ハンターは違和感を覚えつつも通電までの時間感覚を下方修正し続ける。
ここで解読速度を変形させてやろう。
「まだ通電は無いはずだ……」
油断したハンターが「神出鬼没」を放ったときには、すでに寸止めを終えている。
これがハンターナーフ効果である。
この「感覚のズレ」を作り出すため、通電タイミングがわかりづらくなる冒険家はあえて非採用とした。
(例によって囚人の強化により速度の変化が弱まってしまっている。充電時間長くしていいから送電負荷強くしてほしい)
解読加速が入った時の速度上昇を30%として、速度を変形させた時の解読速度の変化は以下の通り。

                解読加速前      解読加速後
1. 囚人     102.1% → 140% (+37.9%)
2.弁護士   92.8% → 150% (+57.2%)
3.納棺師   78.8% → 150% (+71.2%)
4.ポストマン 92.8% → 150% (+57.2%)
※全員加速前は送電を行い、解読加速後は送電を止める。
また、納棺師は解読加速前は協力解読を行い、ポストマンは解読加速後に納棺師に冷静の手紙を送る。
※協力解読を行うと解読速度が低下する上に送電負荷によるデバフが速度に与える影響が強くなるため、実際にはさらに差がつく

解読加速後の心眼でも160%であることを考えると、まさに圧倒的な速さである。
特に納棺師は2倍くらいの速度になっており、一人で心眼二人分くらいの差をつけている。
この速度の変化にハンターが対応するのはほぼ不可能だろう。
こうして強烈な初見殺しによって通電感覚をズラされたジョゼフは自分の感覚を信じることができなくなるに違いない。
その後のランクマにもトラウマとして残り続け、ハンターとしての自信を失ってしまうかもしれない。
我ながら恐ろしい構築を組んでしまいました。

終わりに

解読を目的としたゲームで、あえて解読速度を落とす。
一見無駄とも言える”縛り”の先に、誰も見たことのない戦略は存在するのである。

ところで

実は似たようなことができる構築は、すでに第五人格に存在している
【お散歩】がそれである。(このくだり前もやったな)
お散歩パの中身を傭オフェ航野として、解読加速前後の解読時間の差を見てみよう。

                解読加速前      解読加速後
1. 傭兵     108秒   → 77.1秒 (-30.9秒)
2.オフェンス 115.7秒  → 81秒    (-34.7秒)
3.一等航海士 101..2秒 → 73.6秒 (-27.6秒)
4.野人    115.7秒  → 81秒    (-34.7秒)

心眼(130%)でも100族と比べて18秒しか速くならない事を考えると、驚異的な差がついていることがわかる。
これは、速度に関わるデバフを解除するバフは効果が大きく出るため。
(→参考
キャラ選択によらない確実かつ大きな解読バフである解読加速。
それを最大限に活かしている構築であることがわかるだろう。
しかもこの構築は解読加速が来るまでの時間も「チェイス能力で耐える」という回答を出している。
記事の前半でなんとなくボヤかしていたここも既に対策済みというわけだ。

みんなが使う強い構築には、ちゃんと訳があるんだなってお話でした。


↓前回の構築記事


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