中学生ゲイ(14歳)が、53歳既婚者の教師に惚れて迷走しまくってた話①
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このお話の舞台は、とある地方の中学校よ。
そこは、今はもう廃校となった小学校と、限界ギリギリの生徒数で保ってる別の小学校の、二つの校区から入学してきた子ども達が通うボロボロの中学校だったわ。
木製の旧校舎と小さなコンクリートの校舎。
山のふもとに位置する運動場はとてつもなく広く、裏山に繋がる校舎裏の林にはフェンスすら無いから、そこから登校することだってできたの。(今の治安や社会観念では考えられないセキュリティよね)
教室には磨りガラスに、レトロ石油ストーブだとか、今じゃ見られないものがたくさんあった。
生徒数はたしか1クラス、26人くらい。
それが学年で2クラスしか無かったと覚えてる。
つまり、とっても田舎ってこと。
だからそんな人が少ない環境じゃ、もちろんマイノリティーも確率的にいないに等しくてーー
その中学校に通う14歳のゲイの男の子は、
「たぶんオトコが好きなオトコなんて、この町に自分しかいない」と確信していた。
ま、その悟りきったようで、その実「将来、都市部に出てオトコ漁りすればええやろ!」って楽観的に思い切ってた中学生があたい、もちぎよ。
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⑤あたいがゲイ風俗のベテランとして働いてた時と、中学の初恋の迷走期と高校時代の友達の話です。このマガジンからでも読み進められる単発モノばか…
今ならあたいの投げキッス付きよ👄