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ウリセン編7 あたい、店番、後輩のクレーム対応

その日は、週の半ばだった。

ゲイ風俗業界も特に繁忙期でも無く、店自体の予約や出勤数も少ない日だったので、店長やお局ボーイは休みを取っていた。

そういう時の店番は、ヒマな中堅のボーイや寮生が、何かあったら代わり番こでやるという形式で回していたの。店番関係者がお客様の前に出る機会と言えば会計時くらいで、そんなに無いからできていたことね。

あたいがカタカタとキーボードを打って、お客様の予約状況を整理していた時、一件のメールが目についた。

そこには「M君のプレイ態度が悪い。要望への対応が悪かった」等と書かれていたわ。

新人のM君は、最初こそ勤務態度が良かったものの、だんだんと遅刻や当日欠勤をするようになり、また、清掃作業の仕上がりも煩雑なもので、少し悪目立ちするようになっていた。

クレームというか、ご意見もこれが初めてじゃなかった。店長やお局ボーイが何度か軽く叱責してる場面もあったわ。あたいは渋々、控え室のソファーで横になるM君の元に駆け寄った。

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1,524字

① 田舎から都会に飛び出し、ゲイ風俗であるウリセンに入店した、あたいのお話。 入店したての新人の頃から後輩ができるまで辺りまでのはじまり話…

今ならあたいの投げキッス付きよ👄