③「お前はブサイクだ」と言われて育った全ての子どもへ 〜あたいは北半球1美しいオカマもちぎ
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16歳、高校一年生の時のあたいは通学とバイトと売春にと生活の半分以上を隣町にまで赴いて済まし、本当に家に寄り付かない子どもとなっていた。
母ちゃんもお金さえ家に入れておけば、なにも文句も質問も投げかけない不発弾のような存在になっていた。最悪な金銭的搾取でも、いがみ合うことを思えば安く思える。なるほど、中々依存関係などから脱却できない家庭や恋人などが世間には溢れかえるわけだ、と、母ちゃんがゲーセンに行きたいと言ってあたいに3,000円せびった時に思ったもんだ。
心が日々荒んでいくーーそんな毎日を過ごしていたある日、あたいは初めて会う売春相手にメールで顔写真を送り、サポートの交渉をしていた時のこと。
「15,000円で会いませんか?」
と素性も知らぬ男性からお誘いをいただいた。
正直あたいは冷やかしだと思った。
今まで高くてせいぜい10,000円の条件だった自分が、まさか紙幣二つ分も提示される器だと思わず、勝手に決めていた10,000円という自分の価値の上限ーーその天井を見知らぬ男が壊してくるだなんて夢にも思わなかったのだ。
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ウリセン編6 古株編と過去のエッセイ
360円
⑥あたいがゲイ風俗に入店し、古株として店に居続けた頃の話。それと過去の母ちゃんや、自分の話。未公開コラム二つ収録。どこからでも自由にいきな…
今ならあたいの投げキッス付きよ👄