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Tips:文章を圧縮しよう

(当記事は2018年10月31日に応募期間が終了した、第一回逆噴射小説大賞への応募者を対象としたものです)
(でも内容は普遍的に役立ちますので読んでみてね)

よくきたな。わたしは餅辺です。現在noteでは真の男の真の男による真の男のための非公式イベント、逆噴射小説大賞が開催されている。当然真の男であるおまえも、400文字のエキサイティングなパルプ小説の書き出しをとうこうし、郵便受けにCORONAが届く日を待っているところだろう。

だが、もしかするとおまえはまだ投稿できていないかもしれない。腰抜けだからか? 違う。おまえの書いた最高にエキサイティングなパルプ小説が、あまりに最高すぎて400文字に収まっていないからだ。400文字に収めなければ、逆噴射小説大賞におうぼすることはできない。おまえはせっかく最高のパルプ小説を書きながら、それは誰にも読まれることなく・・・・ハードディースクの奥の方にはさまり・・・・いつの日か、おまえのパソコンがこわれたとき、サルベージもされず・・・・印刷もしてないので電子の海に消え・・・・おまえはブドウ農園で家族に囲まれ・・・・・死ぬ・・・・それはあまりに悲しい結末だ。だからわたしは、文章を短く圧縮する方法をおまえに伝えることにした。

著者プロフィール:逆噴射聡一郎先生に憧れ、文体の真似をしています。

「エッ逆噴射先生ならともかく一般腰抜けに言われたくないよ!」おまえはそう思うかもしれない。だがわたしはいつもSERIASUだ。だからおまえに叩きつけるデータの用意がある。

わたしは既に15個の作品をこの逆噴射小説大賞におうぼしている。15個だ。1日24時間で、科学的には100000秒くらいであることが既にしょうめいされている。つまりわたしは科学的に見て1500000パルプパワーの持ち主であることが完全にしょうめいされたということだ。わかったら黙って話を聞け。ためになるか、ならないかはおまえで決めろ。それが人生だ。

なお、わたしはまず全てを書き、それから添削して訂正していくスタイルを取っている。styleがあわない場合、こういう方法もあるので試してみてほしい。


内容を煮詰めろ

おまえは最高のパルプ小説を書き出し、それを文字数カウントのやつに入れた。だがカウントに表示されたのは600とか700とか、その辺の数字だったとする。砲弾が銃に込められないのと同じように、おまえのパルプの弾丸はあまりに巨大すぎた。この場合、おまえに何ができる? まずは考えられる対処法を列挙する。

1.無駄なシーンを減らす
2.文章の無駄な場面を減らす
3.言いかえ、読みかえで文字数を減らす
4.句読点を抜く
5.あきらめる

上に行けばいくほど効果が高いが、その分ひつような部分まで削れる可能性がある。500文字くらいなら2、3から試し700文字くらいなら1から試していくといい。5は最後の手段だ。では、順番に説明していく。


1.無駄なシーンを減らす

このTipsのために書き出しを1つ書いた。これで359文字ある。だいぶ短いが、長すぎると読むのが大変なので、これを使い回すことにする。まず1の方法から見ていく。

市場は人ごみでごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! ジェイクの頭がトマトのように爆ぜた。

クラークはパニック状態の人ごみに紛れ、何食わぬ顔で市場を出た。だが、
完璧な仕事を済ませたと思っていたクラークは、1つ大きなミスをしていた。この間の仕事でメンツを潰され、クラークとジェイクを恨んでいた、ティムが近くに来ていることを知らなかったのだ。

ティムはジェイクをマークしていた。そしてジェイクがクラークと揉めたことをも掴んでいたのだ。隠れ家への帰り道を歩くクラークを、ティムの銃口が狙っていた。(やると思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、クラークの無防備な背中をまず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

LESSON1だ。この文章にシーンはいくつあるか、少し数えてみろ。答えは次の段落に書く。


数えたか? なら正解をはっぴょうする。『クラークがジェイクを撃つシーン』『2人を恨む第三者(ティム)の存在が示されるシーン』『ジェイクがティムに撃たれるシーン』・・・・以上の3つだ。

シーンを減らすなら単純に文章をさくじょすればいいのだが、それでは物語が成立しない。意味合いを残しながら文章を削除しなければならないのだ。おまえはニンジャスレイヤーを読んだことはあるか? あるならおまえの一番好きな話のTwiitを1つ飛びしながら読んでみろ。よくわからないと感じるはずだ。削除に失敗し、意味合いが失われるとはこういうことだ。

わたしは慎重に考え、その結果ティムを示すシーンが一番重要でないと考えた。誰も死なないからだ。そこでもう少し手短に進めることにし、クラークが人ごみに紛れたところから、隠れ家への道を歩くところまでの文章をこのように書き換えた。

何食わぬ顔で市場を出た。だが、完璧な仕事を済ませたと思っていたクラークは、1つ大きなミスをしていた。この間の仕事でメンツを潰され、クラークとジェイクを恨んでいた、ティムが近くに来ていることを知らなかったのだ。
ティムはジェイクをマークしていた。そしてジェイクがクラークと揉めたことをも掴んでいたのだ。

何食わぬ顔で市場を出た。だが、二人を恨む男、ティムがクラークの後をつけていた。ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴んでいた。そして二人の同士討ちを待っていたのだ。

大体の意味合いを残しつつ、359文字から293文字に減った。65文字を削除したわけだ。

削除したことで『完璧な仕事を済ませたとクラークは思っていた』『ティムは二人にメンツを潰された』『クラークはティムが近くにいると知らなかった』という意味合いが失われてしまった。だがこれは箇条書きすると重要そうだが、大して重要な箇所でもない。

『完璧な仕事を済ませたとクラークは思っていた』は取っても影響しない。こいつが油断していると示す部分だが、ミッションを終えたのに他人の攻撃をまったく警戒していないことで、クラークが腰抜けであることは既に証明されている。

『ティムは二人にメンツを潰された』これも大して重要ではない。重要なのはこいつが二人を恨んでいることで、その詳細は今書かなくてもいい。ティムが二人を恨んでいることは後の文章に付け足した。もしティムがメンツを潰されたことが非常に重要なら、あとで完結編を書くときに「おまえのせいで俺のメンツが潰れた!」とでも説明させればいい。このコンはあくまで小説の書き出しで競うものだ。少し楽観的だが、読者が「ティムはどうしてこんなに恨んでるの!?」と興味を持ってくれる可能性もある。

『クラークはティムが近くにいると知らなかった』これも同様だ。今書かなくても大して問題はない。

シーンを削り、必要なものだけ別の箇所に付け足す。そうすることで効率的に文章を圧縮できる。ただ、細かいディテールが犠牲になる。そのディテーるが本当に必要か、よく考えて削れ。


2.文章の無駄な場面を減らす

1つ目の手段を経て、文章は大きく圧縮された。だがこれでも文字数制限を満たしていないなら、さらに圧縮する。次は無駄な場面を減らすことだ。

市場は人ごみでごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! ジェイクの頭がトマトのように爆ぜた。

クラークはパニック状態の人ごみに紛れ、
何食わぬ顔で市場を出た。だが、二人を恨む男、ティムがクラークの後をつけていた。ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴んでいた。そして二人の同士討ちを待っていたのだ。

隠れ家への帰り道を歩くクラークを、ティムの銃口が狙っていた。(やると思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、クラークの無防備な背中をまず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

Resson2だ。この文章の場面・・・・ようするに舞台だ。舞台の数を数えてみろ。答えは次の段落に書く。


数えたか? なら正解をはっぴょうする。『市場の場面』『隠れ家に帰る場面』・・・・以上の2つだ。

1つ目の場面で、市場でクラークがジェイクを撃つ。2つ目の場面で、家に帰るクラークをティムが撃つ。シンプルな筋書きだ。だが場面が2つある。場面が複数あれば、そのつど描写する必要がある。読者にどういう舞台かを伝えるためにだ。

場面の圧縮はシーンの圧縮と同じく、小説の雰囲気がガrあリと変わる可能性がある。この場面が本当に必要か。自分とそうだんし、決めろ。実際変えてみて、どう変わったか読み直してみるのもいいだろう。

今回の場面描写は『市場は人ごみでごった返していた』『何食わぬ顔で市場を出た』『隠れ家への帰り道を歩く』この辺りだ。これを一つの場面にまとめる。

市場は人ごみでごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! ジェイクの頭がトマトのように爆ぜた。

クラークはパニック状態の人ごみに紛れ、
何食わぬ顔で市場を出た。だが、二人を恨む男、ティムがクラークの後をつけていた。ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴んでいた。そして二人の同士討ちを待っていたのだ。

隠れ家への帰り道を歩くクラークを、ティムの銃口が狙っていた。(やると思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、クラークの無防備な背中をまず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

市場は人ごみでごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! ジェイクの頭がトマトのように爆ぜた。

クラークはパニック状態の人ごみに何食わぬ顔で紛れた
。だが、二人を恨む男、ティムがその背後をピッタリ取り続けていた。ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴んでいた。そして二人の同士討ちを待っていたのだ。

(やると思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、クラークの無防備な背中をまず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

文字数は294文字から263文字に減った。31文字を削除したわけだ。だが、おかげでクラークは隠れ家への帰路にすら立てなくなり、ティムは別の場所で銃撃することになった。彼がなぜ、そこで銃撃を決行したのか? 今にでも恨みをはらさずにおけなかったのか? 人ごみに紛れた方が逃げやすいと考えたのか? 腰抜けだからか? 続きを書く前に、そこを考え直す必要があるだろう。

場面を削除し、空いたスペースは、後半の文章に繋がるように書き直してある。ティムが背中を撃つため、クラークの背後をピッタリ取るようになっているのが分かるはずだ。確かな野伏力だ。今回はクラークがあほだからいいが、主人公をCオオLな男にするのなら、この状況は考えものだ。

このように場面を減らすことでも、文章を圧縮することができる。ただし意味合いが変わってくるので、そこを注意することだ。そして場面を減らしたら、一度読み返せ。妙なシチュエーションが出来ているかもしれない。


3.言いかえ、読みかえで文字数を減らす

ここでちょうど中間だ。よく頑張って読んだと言いたいが、真の男であるおまえをこの程度のことで賞賛しなくてもいいだろう。さて、文章を読み慣れていたり、小説をかじったことがあれば、今までのわたしの文章に違和感を覚えていたと思う。言いかえ、読みかえによる文字数の節やく・・・・それがされていないためだ。

市場は人ごみでごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! ジェイクの頭がトマトのように爆ぜた。

クラークはパニック状態の人ごみに何食わぬ顔で紛れた
。だが、二人を恨む男、ティムがその背後をピッタリ取り続けていた。ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴んでいた。そして二人の同士討ちを待っていたのだ。

(やると思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、クラークの無防備な背中をまず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

Lesson3だ。この文章から、言いかえや読みかえにより節約できる場所を洗い出してみろ。こたえは次の段落に書く。


終わったか? なら正解を発表する。『クラーク』などの名詞『ポケットに手を突っ込んでいる』描写『無防備な』という形容詞『そして』という接続詞などだ。などというのは、この問いにげんみつな正解はないからだ。おまえの感性で置きかえられると考えたなら、そうしてしまって構わない。

まずは『クラーク』などの名詞からだ。同じ段落の中なら、一度出した人物名はとかに置きかえてしまっていい。だが、注意点がある。

クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! ジェイクの頭がトマトのように爆ぜた。

こういう感じに2人以上の人物が出ていると、読者が誰が誰だか分からなくなる危けん性がある。実際に置きかえた文章をみてみろ。

クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! 『彼』の頭がトマトのように爆ぜた。

彼とは誰だ? クラークか? ジェイクか? おまえか? おまえは前の文章も読んでいるからクラークだと分かる。だが読者にとっては、クラークかジェイクか分からない。彼とは男性を指す代名詞だ。つまりクラークとジェイク、どちらにも当てはまる。あくまでクラークは銃を抜き、後頭部に狙いを定めているだけだ。うらなり野郎のクラークが背後からトレホにおそわれ、ナイフでばくはつしたのかもしれない。銃弾も外れ、犬死にだ。

これを避けるには、置きかえずしっかり説明するか、もっと個人を絞りこむ代名詞を使うかだ。ニンジャスレイヤーには様々な異名があり、死神とかサイコキラーとかトレンチコートにハンチング帽とかカラテモンスターとか呼ばれている。こういう奴は一人しかいない。だから唐突にそんな代名詞が入っても、読者は「これはニンジャスレイヤーのことだな」と伝わるわけだ。

今回の文章だと、ジェイクがどういう人物かは説明できていないし、ナメた野郎とか呑気野郎とかだと文字数が変わらず、置きかえの意味がない。先述の手は使えないだろう。だが、直前にクラークのモノローグ(内心描写)が入っている。つまり一人称の文章だ。だからその文脈を利用し、ではなくを使う。

クラークは懐の銃を抜き、ポケットに手を突っ込んでいるジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! 『奴』の頭がトマトのように爆ぜた。

これで3文字ちぢめることができた。他の部分も同様に置きかえられる。

次に『ポケットに手を突っ込んでいる』描写だ。ジェイクが油断しているとか、クラークに警戒していないとか、そういう意味が込められている。込めるのはいいが、14文字もあって長い。

『突っ込んでいる』『突っ込んだ』に変えてもいい(3文字削れる)が、ここは思い切って別の描写に変えることにする。ようは意味合いを保っていればいいのだ。

市場は人ごみでごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、『鼻歌を歌う』ジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! 奴の頭がトマトのように爆ぜた。

鼻歌を歌う・・・・とても上機嫌だということだ。こいつがまったく無警戒の腰抜けであることを自らしょうめいしている。MEXICOの荒野では、2秒も生きられないだろう。過酷な大地、メキスコ・・・・その脅威がおまえにも伝わったはずだ。そして14文字5文字に縮んだ。これが効果的であることがおまえにも伝わったはずだ。

次に『無防備な』という形容詞についてだ。おまえは背中に目があるか? おそらくないだろう。基本的にだれでも背中は無防備だ。わざわざ書かなくていい。そういうことだ。

最後に『そして』という接続詞についてだ。文章が次に進んだことを明確にする言葉だ。そして、便利だ。だが使いすぎると文章が膨れていく。

ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴んでいた。そして二人の同士討ちを待っていたのだ。

この文章は、こう縮めることができる。

ティムはジェイクがクラークと揉めたことを掴み、二人の同士討ちを待っていたのだ。

一文が長くなってしまったが、文字数は少なくなった。文章慣れしていない読者には読みづらい文章となったということだ。これを良しとするか悪しとするかは、おまえの作品と相談して決めろ。

これらのテクニックを使うと、文章はこうなる。

市場は人でごった返していた。クラークは懐の銃を抜き、鼻歌を歌うジェイクの後頭部に狙いを定めた。(ナメた真似をするからだぜ)BLAM! 奴の頭がトマトのように爆ぜた。

クラークはパニック状態の群衆に何食わぬ顔で紛れた
。だが、二人を恨む男、ティムがその背後をピタリと取り続けていた。彼はジェイクがクラークと揉めたことを掴み、二人の同士討ちを待っていたのだ。

(やると思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、怨敵の無防備な背中をまず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

これで263文字の文章が238文字に縮んだ。

大きいもの、つまりシーンや場面を削ったあと、小さいものを見なおす。長い文章をけずる正攻法だ。おまえはポ毛もんを捕まえたことがあるか? 奴らは体力を減らすと捕まえやすくなる。その時、まず強い技で一気に減らしてから、弱い技で体力を減らしていくだろう。ちまちま減らすより精神的にも楽だからだ。つまり、そういうことだ。

だが、うっかり強い技で頭を叩き割ってしまわないように注意しろ。


4.句読点を抜く

これは今までの中で一ばん効果がひくい方法だ。次の文章には、特に意味もなく句読点が加えられたり削られたりしている。

市場は人でごった返していたクラークは懐の銃を抜き、鼻歌を歌うジェイクの後頭部に狙いを定めたナメた真似をするからだぜ、BLAM!奴の頭がトマトのように爆ぜた。

クラークは、パニック状態の群衆に何食わぬ顔で紛れた
。だが、二人を恨む男、ティムが、その背後をピタリと取り続けていた。彼は、ジェイクがクラークと揉めたことを掴み・・・・二人の同士討ちを待っていたのだ。

(やる、と思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)ティムは、怨敵の無防備な背中を、まず撃ち抜いてやることにした。BLAMBLAMBLAM!

もう分かっているな? LEssun4だ。無駄な句読点を抜き出してみろ。なお今回は正解は教えない。少し前に書いてあるから自分で比べろ。過酷なメキシコの荒野では、みずからCORONAとドリトスを手にいれに行かなくてはならない・・・・そういうことだ。


終わったか? 先ほどの文章を読んでどう思った? 読みづらくなっている部分、読みやすくなっている部分、両方が見つかっただろう。句読点を適切につかうことの意義が、おまえにも分かったはずだ。

読みやすくなるだけでなく、最後のモノローグ・・・・

(やる、と思ってたぜ。ありがとよ、クラーク)

ここでは違う効果が出ている。『やる』という言葉のあと一拍置くことで、強調しているように演出できるのだ。このへんは文章のテンポを考えて自分で決めろ。ようするに、やってみて、読み返して、いいと思った方を選べ。

大して変わらないのであれば、削ってしまって構わないだろう。変わるのであっても、どうしても他の部分を削れないときは、ここを削れ。

句読点はたったの1文字に大きな意味をもつ。1文字だと思ってナメて掛かるな。文章はおまえの銃だ。小さな埃でも見逃すと、実戦で暴発とかの不具合が起こり、おまえは死ぬ。THE END OF MEXICO・・・・だがベイビーはおまえの死から学び、また1つ強くなった・・・・そういうことだ。


5.あきらめる

最終手段だ。おまえの作品が1000文字も2000文字もあるとか、どれだけ削っても700文字を切らないとか、削りすぎてスカスカで面白くなくなったとか・・・・そういうときは無理やり出さずに諦めろ。逆噴射小説大賞だけがおまえのメキシコではない。発表の機会はいくらでも巡ってくる。そのままnoteに載せてもいい。ほんやくチームが第二回の開催がほぼ確定していると言っており、文字数制限が変わる可能性もあるそうだから、それを待ってもいい。

もったいないからと言って無駄撃ちするな。それはヘリで逃げる敵をピストルで撃つようなものだ。まず当たらない。その弾は、奴のアジトに踏み込む時までとっておけ。


未来へ

Tipsは以上だ。今回は逆噴射小説大賞に的を絞って説明したが、文章をギュッと引き締めることが重要ということは、いつの時代も変わらない。逆噴射聡一郎先生の講座を読み、備えよう。

また「Ressoんしてみたいけど作品がないよ・・・・」という場合は、とう腐さんがネタ出しのやり方について説明されているので、そちらを読んでみるのもいいだろう。

文章修行とは正解も終わりもない過酷な旅・・・・それは果てなきMEXICOの荒野を行くがごときBoyaju・・・・そして真の男を癒すCORONA・・・・それがパルプ小説だ。おまえはこのTipsを読み、フレッシュなCOLONAをビンに詰める方法を学んだ。カウンターでは真の男たちが冷えたCORONAを待っている。

また会おう。そしてそのときは、CORONAを酌み交わそう。

(おしまい)

(抜け目ない宣伝)

それは誇りとなり、乾いた大地に穴を穿ち、泉に創作エネルギーとかが湧く……そんな言い伝えがあります。