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材料名が料理名

 私は家では週末の料理当番である。妻の料理はどちらかというと肉系、洋系なので、私が当番の時は、和風、煮物系、魚系のリクエストが多い。「肉じゃが」も比較的よく作る料理の一つなのだが、最近、言葉についていろいろ気にするようになったせいか、「肉じゃが」がわりと珍しい名前の料理であることに気がついた。何が珍しいかというと「材料名+材料名=料理名」になっているということである。
 そんなものは肉じゃがに限らないだろうと思われるかもしれないがこれが案外ありそうでない。さんざん考えて思いついたのは「肉豆腐」。これは肉じゃがと同じ構造の言葉である。
 その他はどうか。「じゃがバタ」も一見近そうな気はするが、これはじゃがいもにバターをぬって食べているものであり、バターは素材というより調味料。肉じゃがは「肉」と「じゃが」ががっぷり四つに組んで「肉じゃが」という料理を構成しているが、じゃがバタの「バタ」はあくまで「じゃが」のサポートにとどまり、構造的に同等といいにくい気がする。それでは「肉うどん」はどうか。「肉」は「肉じゃが」の肉と位置づけは同じだが、この場合の「うどん」は材料名ではなく料理名なので肉じゃがとは構造が異なる。「たらこスパ」なども同様であろう。料理系のサイトをいろいろ漁ってみたのだが、肉じゃが、肉豆腐系の命名がなされている料理を発見できなかった。ご存知の方がおられればご教示いただきたい。

(2023.2.19 追記)
基本的な料理を見落としていた。 ブリ大根!!


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