『Fate/stay night[heaven's feel]』感想
先日劇場版Fateを観てきたので早速感想を。
率直に言ってしまえば非常に面白く、感動しました‼
普段映画で感動こそしても泣く事はあまりないのですが、今作は映画館で何度も泣きました。
原作のheaven’s feelルートは未プレイで(Fateルートしかプレイしていない)、過去のアニメ2作しか『heaven’s feel』を観るにあたって鑑賞していないのですがそれでも充分に感動できた辺り名作だなぁと。
もちろん今までのアニメ2作という積み重ねがあってこその感動なわけですが、正にFateの集大成とも言うべき作品でした。
ちなみに今回はプレゼンではなく感想なのでネタバレはそこそこします。
『heaven’s feel』は間桐桜に焦点を当てたストーリーであるのと同時に衛宮士郎という人を救うための装置が人間に戻る事にも焦点を当てたストーリーなわけで、2人の救済を見事に描いてくれて、2人が穏やかな日常に向かって歩みだす最後のシーンで涙腺が崩壊しました。
衛宮士郎は災害の中で1人生き残ってしまった経験から自分は生を楽しんではいけず、誰かの為に生きるしかないと思っていて。
間桐桜は暴走していたとはいえ多くの人を殺めてしまった事から自分は死ぬべきだという罪の意識に苛まれていて。
そんな2人が互いへの愛情によって罪の意識から解放され、生きる覚悟を固めていく。
鳥肌が立つくらいのやばい作画による戦闘シーンも見ごたえの一つだが、登場人物の心の動きなどが何よりもの魅力だなと。
桜が凛に今まで受けた仕打ちを叫ぶシーンで、桜が長年受けてきた苦しみや桜の境遇の悲痛さがダイレクトにこちらに伝わってきたし終盤で士郎が『生きたい』と生への執着を叫ぶシーンは今まで罪悪感に苛まれていた士郎を知っているこちらからするとやっと士郎が人助けの装置ではなく人間に戻れたという感慨深さがある。
元々誰かを救うという事は誰かを救わないというテーマを体現するために、ルートによって必ず救えない人物が出てきてしまうのが本作の特徴であるがそれでも救えないなりに今作は最後がただの死で終わらなかったのが良かったなと。
少年と少女の雪解けを劇場で観れて本当に良かった。
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