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学び続ける力を育みたい人におすすめの本 2冊

こんにちは。中曽根陽子です。

緑が美しい季節になりました。
24季節では、6月5日から芒種(ぼうしゅ)。

芒種とは、稲・麦など穀物の種をまく時期を表す言葉で、ものごとを始めるのに縁起がよいとされているそうです。
皆さんは、何か始めたいことはありますか?

私は、8月に刊行予定の新刊の執筆中なので、心込めて書き終えたいと思います。
本の内容は、来月お伝えします!

さて、今月は2冊の新刊の紹介をしたいと思います。
どちらも、素晴らしい本なので、ぜひ読んでみてください。

1冊目は、『中学受験の落し穴〜受験をする前に知っておきたいこと〜』(筑摩書房)
マザークエストではお馴染みの、発達脳科学者 成田奈緒子先生の最新刊です。

この本は、タイトルの通り中学受験をテーマにした本なのですが、脳の発達や成熟度を無視した早すぎる塾通いや入学後も続く競争で心身に不調をきたし、先生のところにやってくる子どもが、近年増えていることを危惧して、書かれた本です。
「いったい今何が起きているの?」と先生に聞かれて、中学受験の現状をお話しした内容が、対談として収録されています。

首都圏の中学受験者数は9年連続で増加していて、競争が激しくなっています。また、学習内容も塾関係者が、「行くところまで行った」と言うほど難化し、進度も早くなっています。子どもの将来のために良かれと思って取り組んだのに、親子関係が決裂したり、学校に行かれなくなったり…。将来どころか、目の前のトラブルを抱えることになってしまう。それはとても残念な結果です。
この本では、実例とともに、一生涯に渡る幸せのために、この時期に家庭の中でしか育めない頑丈な脳の育て方を、発達脳科学の視点から解き明かしています。

2冊目は、『人生100学習年時代』(BOW BOOKS)
こちらも、いつもマザークエストを応援してくださる本間正人先生の最新刊です。

本間先生は、コーチング第一人者であり、「教育学」から、学ぶ側の立場に立った「学習学」を提唱されてきました。

先生の1番のメッセージは、「最終学歴よりも最新学習歴の更新」です。

最新学習歴の更新とは、最先端の学習をするということではなく、自分自身をアップデートしていくということです。

本間先生は、「最新学習歴の更新こそが、社会人としての成功の鍵を握り、人生を豊かにする」と訴えます。

その背景にあるのが、時代の変化です。

「良い大学に入れば良い就職ができて、生涯賃金は高くなり、幸福な一生を送ることができる」そんな見通しがある程度の説得力を持っていた頃、「受験戦争に勝つ」という目的は明確な意味と合理性を持っていました。

しかし現在はどうでしょう。いわゆる良い大学を出ても、初任給はあまり高いとは言えず、その後の昇進、昇格、昇給も不透明です。正規雇用を目指しても、契約社員、派遣社員としての採用など、「不正規雇用」になる場合も多く、仮に、希望する企業に就職できたとしても終身雇用は保証されません。苦労して受験勉強をしても、見返りは必ずしも多くないのが現実です。現在は昔に比べて、必死に受験勉強をする意味・意義を感じづらい時代になったと言えます。(著書より引用)

しかも変化のスピードが加速している時代に、大学まで進学してもたった16年の学校で学んだ知識だけで、人生100年時代を乗り切るのは極めて困難です。

だから、大事なのは、学び続ける力なのです。

この本は、最新学習歴を更新するためのガイドであると同時に、生き方ガイドでもあります。

子育てに置き換えれば、

子どもの最終学歴のために、「勉強しなさい」と繰り返すより、親自身の最終学習歴を更新し、「学ぶって楽しい!」と言うことを、身をもって見せるほうが、ずっと効果があります。

「自分の人生を豊かにするためにも、学び続けたい!」 改めてそう思いました。

この2冊は、全く違う内容のようで、根底にあることは同じ。
子育てにおいて大切なことを教えてくれる本です。

ぜひ手に取ってみてください。

6月23日 本間先生の出版記念ライブがあります。
オンラインでも参加できるので、ぜひご参加ください。


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★☆★マザークエスト代表 中曽根陽子の新刊が発売になりました★☆★
『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)
子育て中のお父さんお母さんにぜひ読んでいただきたい本です!









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