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教育ニュース 変わる教育・変わる受験

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これから教育も受験も変わっていきます。その動きをとらえながら、教育ジャーナリストの中曽根陽子が取材した内容や、その中で感じたことを書いています。
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#学校教育

vol.18 ICTを活用した教育イノベーションで、すべての人を笑顔にする北鎌倉女子学園

こんにちは 中曽根陽子です。 先日鎌倉に行ってきました。刷毛で掃いたような白雲がなびく秋の空と色づき始めた山々が、とてもきれいでした。 住宅街を抜けて急坂を登りきったところにあるのが、今回の目的地、北鎌倉女子学園です。 ここは、今私が注目している学校の一つで、この日は、今春から学園長に就任した柳沢幸雄先生にお話を伺うのが目的でした。 柳沢先生は、3月まで開成高校の校長先生でしたが、その前は東大、さらにその前はハーバード大学で教鞭を取られていたという異色の経歴をお持ちです。

VOl.3 多様な子どもに合わせた柔軟な教育に挑戦! 世田谷区立桜丘中学校の事例

こんにちは 中曽根陽子です。 前回、千代田区立麹町中学校のことを書きました。 定期テスト、宿題、クラス担任、服装や頭髪の指導などを廃止するなど、さまざまな学校改革を進めている学校です。公立中学校でもここまでできると話題になっていますが、特別な事例だと受け止める人も多いかもしれません。 しかし、他にも思いきった改革を進めている学校や地域が出てきています。 そのうちの一つ世田谷区立桜丘中学校の西郷校長先生と保坂世田谷区長の公開トークイベントに参加してきました。  この学校のモット

vol.2 千代田区立麹町中学校の挑戦 公立中学校で定期テストを廃止!?

こんにちは 中曽根陽子です。 先月、週刊現代でコメントを求められました。お題は、公立中学校で定期テストを廃止したことについてです。 皆さんは、千代田区立麹町中学校の工藤校長先生を知っていますか? 教育に詳しい人の間では、ちょっとしたヒーローになっている校長先生です。 麹町中学校といえば、東京のど真ん中、旧赤坂プリンスホテルの目の前にある中学校で、かつて、番町小学校→麹町中学→日比谷高校→東大というのが、エリートコースだった時代があります。 その中学校で、次々とこれまでにない大

vol.1 学習指導要領の範囲でも、学校はこんなに変われる!?

学習指導要領の範囲でも、できることは結構ある! 変わる教育の一例として、校則を極力無くし、定期テストや担任制を廃止するなど、斬新な取り組みをしている公立中学校があります。 それが、千代田区立麹町中学校と世田谷区立桜丘中学校です。 私たちは、特に公立の学校は、国から降りてくるがちがちの決まりの中で教育をしなければならない立場と思いがちですが、現行の学習指導要領の範囲で、これだけ自由にできるのだということを広く示してくれました。目からウロコとはこのことです。 ところで、そもそも