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痛みを与えてくれる人は祝福を与えてくれる人 その1

ある日の体験談を書きます。

職場でとても嫌いな人がいた。

その人は上司の立場であって、職場のみんなから信頼されて、仕事もできる人だった。

私は、最初その人になんの感情もなく、仲良くなれるかなと接していたが、時間が経つにつれてどうやら上司は私のことが苦手なのではないか?という感覚に見舞われた。

私に対してだけ、厳しい。
私に必要以上話しかけない。

仕事のことを聞こうにも、意地悪な視点から、または私ができない奴、という目線から物事を言ってくるような

そんな感覚に襲われた。

あくまでも私の主観だと思おうとしてもそうは思えず、上司は私のことが嫌い、できないやつだと思っている。
そのような証拠が私の下に集まってくる。
正しくは、私がそのような証拠を集め始めていただけなのだが、わかっていてもリアリティは私はできない非常識な部下、という見方しかできなかった。

それは違う、と頭ではわかっていても、全然身体はついていかなかった。体感が伴わなかった。

内面を見つめて、いろんなワークをした。
仲良くなろうとしたり、許して(?)貰おうとしたり、色々やってみた。

幸、状況は悪くなっていかず、むしろよくなっていったが、仲良くはなれなかった。

上司が部屋にいるだけで、自分の身体は緊張しているのがわかった。
上司が別な人と笑って談笑していると、腹を立てたり、悲しい自分がいることを知った。

それでもワークを続けているうちに、上司がある日、部署を移動することになった。
私と同じ空間からいなくなったのである。

私はその出来事を、私がワークをしたから卒業できたんだ。
克服したんだ!と思うことにした。やったね!と。

でも違った。

部署を移動してからも引き継ぎが必要で、月に数回、こちらに来る必要があった。
月にほんの数回でも、上司がいる時の私の心と身体の状態は、以前と同じで、固まっていた。

ある時、気がついた。

どうして仲良くなろうとしていたんだろう?
認めてもらおうとしていたんだろう?

嫌われている。
私は嫌われている。

それでよかったんだ。
そのことに気がついた。

初めての安堵感。
嫌われていていいという安心感。
開放感。

その時初めて上司のことを嫌いでなくなった自分がいた。
そして、その日、初めて上司が帰るときにわざわざ私のところへ来て
「お疲れ様です!」
と満面の笑みで挨拶されて帰っていった。

私は本当の意味で初めて、許された、と感じることができた。
これは一つの出来事で、他にも複数同時に起こっている出来事もありました。

次回はそのお話を

起きていることは表面的で、鏡であり、その根っこには私の強烈なビリーフ(信念・思い込み)があります。

その話も次回に。

その根源となるものは一見辻褄が合わないような、ストーリーも越えたものであり、なかなか繋がらなかったります。

それが潜在意識であり、セルフイメージとも言われています。
私が嫌われてもいい、と思えたのは、もっと根源的なものに触れたからでした。
続く

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