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セルフケア夢分析・続 ヒプノセラピー episode🥀17

前回に続いて、今回もセルフケア夢分析についてお話ししたいと思います。

まずは夢を記録することについて。このような経験はないでしょうか。ある朝、奇妙で滑稽な夢を見て目を覚まします。なんかよくわからない夢だなぁ、そんなに重要な意味が含まれていると思えないし、忘れちゃってもいいかなぁ〜などと考えているうちに午前中が過ぎます。その時はまだうろ覚えに夢を覚えていたのですが、忙しく働いているうちに、夢の記憶が段々と遠ざかります。そのまま午後が過ぎ、夕方か夜ごろ、ふと、そういえば今朝夢を見たんだっけ、変な夢だったからスルーしてたけど、あの夢の断片、ちょっと気になる。よく考えたらあれとこれは変な組み合わせだし、何か隠された面白い意味がある気がする!と急に思い立ち、夢の全貌を思い出そうとするけれど、その時には全く思い出せなくなってしまった。

夢をある時までは覚えていたけれど、一度意識の彼方へ追いやってしまうと、その後必死に思い出そうとしてもなかなか思い出せない…ということはよくあります。ですので、夢の記録のポイントは、シンプルですが、できるだけ早くメモすること。もしくは、まだなんとなく覚えている時(半分潜在意識状態の時)に、はっきりと目を覚まして、明確な意識で覚え直すこと。そうすると、午後になっても覚えていられます。

実は、なんとなくボヤ〜としている時間、例えば朝などまだ眠たいのに無理やり起きて歯を磨いている時、今日1日の予定を頭の中で確認しながら通勤している時など、半分潜在意識状態で動いている、ということがよくあります。(この状態を一種の軽い催眠状態と呼びます。)

そのような時は、意識もありますし、普段と変わらないように本人は感じていますが、自動運転(ルーティーンのようなもの)で行動しているので、はっきりとした覚醒状態とは少し違っています。けれども、意識の構造上、それが一種の軽い催眠状態と気づくことはできません。ですから、その時は覚えていても、はっきりと目が覚めた覚醒状態になると、もう思い出せない、ということが起こります。

私が夢の記録を始めたのは学生時代、かれこれ20年近く続けていることになりますが、夢を覚えるということに焦点を当てながら自分の意識状態を観察することで、自覚できない自分の意識状態があることに少しづつ慣れてきました。なので、実は催眠状態である朝の自分の判断『そんな大した意味があるように思えないし、忘れちゃってもいいかな〜』を信じずに、どんな夢の断片も謙虚に記録する、ということがとても大切と考えるようになりました。

とは言っても、そのように自分自身を観察できるようになったのは、ヒプノセラピスト(催眠療法士)として勉強をするようになってから。催眠の専門家として勉強、研究、経験を積む過程で、夢についても新たな見方ができるようになったと感じています。

次回は、具体例を交えつつ、夢分析の実際と、その可能性についてお話ししてみたいと思います。

セラピールーム アウロラ