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【早朝作曲】祖国朝活 回顧録 #1

お世話になっております。
祖国でギターとシンセサイザー、マンドリンなどを演奏している加藤です。

この度、我々早朝に集まりまして、2時間ぐらいかけて作曲活動をするという”朝活”を始めました。
各月2回ほど、どこかの金曜日で執り行う予定で、その模様をYoutubeでライブ配信致します。

「できれば2~3曲作れたら、、、」と密かに思ってますが、曲の素材でもなんでもいいので、何かを作れればOKという緩い制約を設けてます。

この記事では、1月の進捗報告や生配信(アーカイブ)の要約を載せております。
皆様よろしくお願いいたします!



1月の朝活、第一回目(1月19日)について

<参加メンバー>
左からギター伊藤(Gt)、Anisonin(Vo)、ヲクヤマ(Key)、加藤(Ba)

記念すべき第一回は、1月19日に行いました。
下記の動画が、生配信のアーカイブです。

全部観るとなると、かなりの長尺になってしまうので、動画内容を要約し記事にしてみました。


曲を作るにあたり、テーマを「冬」と決めて作曲を開始。
自分が、BPM(曲のテンポ)を96と適当に言ってみたのでそれに合うビートを探しました。
この朝活では祖国の最小限のメンバーでスタジオに入っていますので、ドラマーはいない前提で進めています。そのため、Logicという音楽制作ソフトを用いて、テンポと雰囲気を指定すれば勝手にドラムのビートを刻んでくれる機能を駆使して曲作りをしています。

こういうやつ。音色やドラムの音数など指定でき、仮想ドラマーがドラムフレーズを作成してくれる。

その時に選んだ音が「夏」という真逆の雰囲気だったので、色々ビートを探すことに。

出したビートが、全然「冬」じゃなくて笑う祖国軍団

一旦、仮ではありますが、しっくり来るビートを見つけたので各自が楽器を弾き始めて探っていきます。
今回はベースを弾いてる自分主導でしたが、誰かが弾いたモチーフにみんなが乗っかってセッションしていくのが我々の最近の曲作り主流です。

Aメロの原型ができていく

まず、セクション(=AメロやBメロ、サビといった、曲の部分部分の区切りの総称)が1つできたので、早速変な展開を入れようと取り掛かります。
その曲が「ゆったりしている曲調」であればあるほど、それまでの曲調とは想像もつかない奇想天外な展開やフレーズをぶっ込みたくなるという、癖が我々にはあります。
それが顕著なのは僕なのですが、ギターを弾いている伊藤君を筆頭にそれを否定せずに祖国のみんなは一旦乗っかってくれます。

加藤の無茶振りに、すごい顔でフレーズを考えてくれてる伊藤君①
より難しくなっていくフレーズをすごい顔で考えてくれてる伊藤君②

奇想天外フレーズが粗方でき始め、この前に作ったセクションとくっつけてみました。
すると変なフレーズと前のセクションが、意外と親和性が高く、このフレーズを曲のどこかで差し込むのもアリだな、となりました。
「作っている曲自体を俯瞰的に見て、都度都度茶化していく」事が好きなので、これまでも我々にはそういった曲が多い節があります。

変なフレーズ差し込んで「意外とアリだな」と安堵する祖国軍団

Aメロのなんとなくのコードの流れや曲の展開ができたので、メロディーを作っていく作業になります。
メロディーから曲を作って後からコードをつけていくという作曲方法もありますが、楽曲をセッションで作っていく方式の場合、コードをつけて流れを決めてからメロディーの作成を作ることが多いです。

Aメロのメロディーを考える祖国軍団
メロディーの原型ができ始める。

Aメロらしきセクションと、奇想天外フレーズが少しずつ出揃ったところで、その次の展開について考えていきます。
楽曲をどこへ向かわせていくのか。
Bメロを新規作成してサビらしき部分に向かうのか、そのままサビに行くのか、はたまた何かのソロパートに言っちゃうのか、、、
などなど、楽曲の展開というのは選択肢は結構無限だったりします。

ありえないギターの速弾きに笑っちゃう祖国軍団。
キモすぎるフレーズに笑う悲鳴をあげるAnisonin(Vo)さん。
ちなみにこのフレーズは最終的に採用になりました。

展開のアイディアを出してきましたが、この曲の要となるサビを考えてから全体の流れを整えた方が良さそう、ということでひとまずサビを作り始めます。

サビの原型ができていく様子。

このサビのコード展開などを考えるのすごく、楽しかったです。
歌謡曲みたいに泣きのコード展開ですが、よくよく聴いてみると不思議なコード展開。
その両立ってなかなか難しく、自分の認識ですがそれがバランスよくできた曲を量産し続けたのがThe Beatlesだと思ってます。
だからこそ(時代背景はありますが)現在までにあそこまでの地位を築けた、と思っています。
もちろんこの曲がThe Beatlesと並んだ!とは、畏れ多すぎて思ってないのですが、その要素が我々なりに出せたので嬉しかったです。
下記がサビ前半のコードです。

F/G F♯7 
A♯dim7 Bm7
A G♯ F♯sus4 F♯

先程爆笑したフレーズをサビ終わりにくっつけて演奏。また爆笑する祖国軍団。

サビのコード進行がある程度決めってきたので、サビにあてるメロディーを詰めていきます。
ここからの作業が一番時間を使い、30分弱をかけて完成させました。

サビを苦労して完成させた図。

ここからは各セクションをどのように組み立てて、一曲の流れを作っていくかという作業に入ります。
各セクションをどういう順番に並べるかも重要ですが、それぞれの繋ぎ方も重要なポイントになっていきます。
編曲していく段階で当初決めたものと多少変わる可能性はありますが、大まかな繋ぎ方は作曲の段階でアイディアを出しておくと、のちのち楽なので今回はそこも含めて考えていきました。

曲が一通り頭から最後まで完成して拍手する図。

無事、曲が完成しこの日は終了。
動画の最後に丸々一曲を通して演奏しているので、是非見てみてくださいね!
※<1:57:29〜>から

仮タイトル「終わってる終末」

【曲の構成】
Intro→A(2周繰り返す)→サビ→奇想天外セクション→爆笑フレーズ→間奏(Aメロのコード)→サビ→半音下がったサビ(繰り返して終わり)

【各セクションのコード】
A)
FM7 C♯M7 ✖️3
Bm7 E

サビ)
F/G F♯7 
A♯dim7 Bm7
A G♯ F♯sus4 F♯

GM7 F♯7 
A♯dim7 Bm7
Dm9 Gsus4 G

奇想天外セクション)
Gm7


後日改めて曲を聴き直しての感想

音声収録日)2023/01/31
※ギター伊藤は欠席

ヲクヤマ※以下"ヲ")いやー、おもろい曲だね。
加藤※以下"加")そうですね。好きな曲ではありますね。Anisoninさんはどんな感想持ちました?
Anisonin※以下"A")(最初のテーマは)”冬”みたいな感じで作りましたっけ?
ヲ)そうだね。
A)なんか、意外とあったかい雰囲気だなと思いましたね。きっかけ以上に。
加)伊藤くんのフレーズ(※当初爆笑しながら作ったフレーズ)はストリングスに変えても良さそうだなとも思いました。。
ヲ・A)うんうん。
加)全体的なアレンジはちょっと哀愁があって全体的に茶色、木目調みたいな。
ヲ)うん、なんかそうね、個人的にはAメロのコード的に婉曲的表現な部分が、サビの歌謡曲っぽいところがあることで直接的になりすぎてのかな、っていうのはある。
加)あーなるほど、なるほど。
ヲ)ミスマッチ感というかアンバランス感を良しとするかどうか。みたいなところは課題なのかなと思う。
加)確かに、Aメロに対してサビで急に歌謡曲感が出ますよね。あと途中のリフ(※奇想天外フレーズ)みたいなところは洋楽チックではあるし。
A)うん。
ヲ)あーそこのパートもあるしね。なんか三者三様なんだよね、現状。まあ、でもなんだ、そのリフの箇所のところはいいんじゃないかとは思うのよ。祖国オリジナルというか。
加)うんうん。
ヲ)いっちゃん(伊藤)らしさが回見えて良いと思うんだけど、それ以外の2セクションをどう整合性とっていくか?逆に整合性取らないのもあり、狙ってやってるのであればだし。
A)うーん。
ヲ)まだ自分の中ではそこを気持ちよく消化できてないから、そこを考えていったらと思う。
加)Lampで言うと「夕暮れ」って言う曲があって…(曲をかけ始める)

加)アレンジの温度感としては重厚で、一聴した感じ「大正ロマン」を想起させるような室内楽的な感じに寄せて、ドラムは目立たず一定で、、みたいな感じを思いましたね。
ヲ)うん。
加)で、そのAメロの感じと歌謡曲の感じをストリングスアレンジで、ディミニッシュやオーギュメントを多用した感じで詰めれば接合できなくはないかなと。

ディミニッシュの一例
オーギュメントの一例

ヲ)あーはいはい。Lampに寄せるんだったら、サビの方向性に寄せてった方が良いよね。
加)そうですね。サビのコード展開をもっと練って、みたいな。
ヲ)そうだね。
加)でも、個人的には割と相反するものが共存できる、折衷案的なアレンジができればって言う。
ヲ)うん。まあ、現状でも成立してないわけではないからね。
加・A)うんうん。
ヲ)各セクションの世界観を変えてやっていくのであれば、効果的に使いたいな、とは思う。二律背反じゃないけど、「意味のある繋がらなさ」に持っていければ満足かなあ。
加)各セクションをそれぞれ完成させて、俯瞰的に土台を見て後々繋げてくってやり方でもいいのかも?
ヲ)あー。むしろ逆のイメージであったけど、うーん。あとは、歌詞の体感に寄ってきちゃう感じはあるかもね。
加)そうっすね〜。歌詞が結構アレンジと密接にはなってくるかな。
ヲ)逆に今のままでも歌詞によっては全然、ちゃんと成り立つものになると思うし。
加)じゃあ、とりあえず今の状態(配信で最後通した感じ)でデモを作ってきて、今後何回も推敲すると思うので、第一稿的として作っていきましょうか。
ヲ・A)うんうん。
加)それでいければいいっすね。
ヲ)はいはい、そうだね。
加)じゃあ音楽面で言えばそんな感じかな。
A)はい。
加)来月、この曲がどう言う風な歌詞になっていくか、は乞うご期待という感じですかね。
ヲ)そうね。
加)じゃあ2月末には、この曲のなんとなくの歌詞や曲のテーマの構想や何かしら示せればいいですね。
ヲ)ほーい。
A)はい!


最後に

以上、1月に行った朝活の回顧録でした。

成果としては、1月は一回の朝活のみでしたが、1曲フル尺で作ることができました。
次回の回顧録では、2月の朝活の総括とは別途、「終わってる終末(仮タイトル)」の歌詞やテーマを、ひとまずのデモ音源と共に公開できたらと考えています。(※有料での販売を考えております)

ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回の回顧録もお楽しみに!


【2月朝活スケジュール】

日程:2月9日、16日 ※いずれも金曜日。
時間:AM6:30~9:00 ※時間は前後する可能性ございます。

↓生配信チャンネルはこちら↓


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