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コーラの味

もうそこには居ないと思うと涙が止まらなかった。
昨日までそこで、モクモクと、私は餃子が好きで、
仕事では今これをしていると話すあなたがいた。


急に連絡をして、時間が合えば会う。
そんなラフで適当な関係であった。

もう何年になるだろう。
時を重ねる毎に、不思議と。
何か、嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと。
深くまでは分からないけれど。
それに反応して。

「なんでわかったの」
それを分かっていることを自覚して聞く。
「なんでだろうね」
それがなぜか分かっていて、そう答える。

家に帰って、ふと気がつく。
飲んでもいないコーラの味がすることに。

「また今度ね」
それはいつなのか分からないけれど、
不思議と分かっているから。

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