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#1 女である前に、先ずヒトなのです(D.カーネギー『人を動かす』)

ようやく本編に突入しました。第一冊目のモテ本として皆様にご紹介したい本。それは、D.カーネギー『人を動かす』です。
この本のタイトル、聞いたことのある方もいるかもしれません。そしてそんな方は、それ、モテるためのマニュアル本じゃあないだろうって、お考えになるかもしれません。そうです。これはモテるためのマニュアル本ではありません。一般的には、自己啓発本・ビジネス書と呼ばれるようなカテゴリーの本かと思います。
 
ただ、その件に関してはいったん置いておき、本の内容に触れてしまいます。こちらは、成果を出すために人と上手く付き合う為の方法が記された本です。一言で言えば、“うまい人付き合い”の方法が書かれた本です。
全体で四章+付属の構成となっており、見出しを紹介しますと「1.人を動かすす三原則」、「2.人に好かれる六原則」、「3.人を説得する十二原則」、「4.人を変える九原則」、「付.幸福な家庭をつくる七原則」。このように、上手い人付き合いの為の37の原則が紹介されております。
 
勝手に話を進めているんじゃねえよ。人と付き合うためじゃなく、女性と付き合うための方法を教えてくれよ、なんて声が聞こえてきそうですね。ただ落ち着いて考えてください。目の前に居る女性、先ずは女性である前にヒトなのです。
以前示した、好意の段階の話を思い出してください。我々は好意というものを5つに分けて考えていくと話ししましたね。それは、1.一緒にいることが苦痛ではない 2.一緒にいることが楽しい 3.異性としての魅力を感じている 4.付き合いたい 5.一生一緒に居たい(結婚したい)。
これを見てもらうとわかるのですが、1,2に関しては相手が女性か男性かって事はほとんど関係ないんですよ。つまり恋愛における初期のフェーズにおいては、先ずは人間としての付き合いがきちんとできるのかという事が問われるわけですよ。
そして本著は、そんな人付き合いの方法について書かれた書物の中で、歴史上最も人気のある本の1つなわけです。1冊目にうってつけですよね。
 
上述の様に、この本では全部で37の原則が紹介されております。中には重複しているような部分もありますし、説得に関する事柄など、恋愛には全く関係のない事柄も含まれています。その中から、モテ道に大いに関係のありそうな原則を以下ピックアップして紹介します。
ただ本当に細かい部分まで知りたい方は、是非原著を読んでみて下さい。決して薄くはないですが大変読みやすい本ですし、ここに書かれていることは仕事にも友人関係にも役立つようなものばかりです。歴史上ナンバーワンのビジネス書などと評される事もありますが、それももっともかなと思います。
 
1.人の立場に身をおく(PART1-3)
2.誠実な関心を寄せる(PART2-1)
3.笑顔を忘れない(PART2-2)
4.名前を覚える(PART2-3)
5.聞き手にまわる(PART2-4)
6.関心のありかを見抜く(PART2-5)
7.心から誉める(PART2-6)
※カッコ内は本書における章と項
 
上記を見れば凡そ内容はわかるかとは思いますが、まとめてみます!
先ず相手に関心を寄せ、相手の名前や、相手に関する情報(住んでいる場所、仕事、出身地、昔やっていた部活、趣味や好きな事柄)は絶対に覚えましょう。そして出来れば、相手の事は名前で呼ぶようにしましょう。詳しい利用方法などは後述しますが、名前や情報を忘れない為に、GoogleKeepというスマートフォンのアプリを使うと便利です。
また相手の立場に立ち、相手がどのような事に関心を持っているのかを見抜きましょう。そしてそのことに関して、沢山話を聞くようにしましょう。聞く方メインで、自分の話は短めで大丈夫です。そして相手が誉めて欲しいポイントを見極め、沢山誉めてあげましょう。
 
蛇足かもしれませんが、「聞き手にまわる」という事に関する、自身の話をさせて貰います。
相手を笑わせるような話や、自分の評価が上がるような話を沢山して、自身のポイントを上げていく事が肝要だと信じていた。そんな青い時代が僕にもありました。その頃の僕は、気になる女子が相手だと、ここぞとばかりに、面白エピソードや、自身の成功談(自慢話)をマシンガントークでかましていたのです。もちろん、結果はただのうざい奴になっていたでしょう(そんなことに気づけてもいませんでしたが)。ただのよく喋る、もてない男とがそこにはおりました。最近は”コスパ”だとか、さらには”タイパ(タイムパフォーマンス)”なんてことが叫ばれておりますが、”トクパ(トークパフォーマンス)”なんて概念がもしあるならば、底辺にいた事は間違いないでしょう。
そんなある日、職場の方々と飲みに行く機会があったのです。僕はとある女子と対面の席となり、色々と話をすることになりました。正直その子はあまりタイプではなく、異性としてはあまり興味がなかったんですね。その為、いつものマシンガンはサヤ(?)に納め、その子の話を主に聞いていました。一応同じ職場で年上ではあったので、最低限の礼儀として、相づちを打ったり、たまに突っ込んだりはしましたが。そうしたところ後日、僕と一緒に飲むのが楽しいと言い出して、定期的に誘われるようになったんですよ。毎回僕は、ただ適当に相づちをうちながら聞いているだけだったのですが、毎回、「本当に楽しかった」と言って帰っていくんですね。
特に恋愛的な事に発展する事はありませんでしたが、その経験は僕に大切な事を教えてくれました。本当に大切なものは、面白エピソードという銃弾でも、それをガンガン打ち込むマシンガンでもなく、相手の話を聞くいう姿勢だったのです。
正直上記の「誠実な関心を寄せる」という点においては、若干甘かったと思います。ただそれでも、自分の話をあまりせず、「聞き手にまわる」というだけで、そこまで楽しんでもらえるのです。テストには出ませんが、是非覚えておいて頂けたら幸いです。
 
今回は以上となります。
紹介した事柄は、野球で言えばキャッチボール、柔道で言えば受け身。完全な基礎事項です。人間としての基礎事項であり、すなわちモテ道の基礎事項です。
ただ何に関しても言えるのですが、基礎事項って全くできていない人はそんなにいないんだけど、完全に出来ている人もあんまりいないんですよ。そしてこの基礎が出来ているのか否かで、その後のフォースの伸びが大きく変わってきます。そしてこの基礎事項が出来ていれば、おそらくモテ道に関しては、それだけで上位5割には入ることになるでしょう。
これが出来るようになるまでは次の段階に進む必要はないのではないかと思えるほどの事柄です。常に意識して、モテ道を歩んでいってください。


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