人生のカンニング
いつの間にか、人の人生に口を出すのは、「悪」とされる世の中になりましたね。
結婚は?、子どもは?とかって質問を他人に投げかけるのは、親ですら「デリカシーがない」とされ断罪される。その証拠に、このような「言ったったぜ!」系のおせっかいを撃退したツイートには、何万も「いいね」がつく。
まぁ、「おせっかい」を鬱陶しく思う気持ちは分からんでもない。
しかし、考えようによっては、おせっかいとは人生の先輩から得られる「人生のカンニング」であり、ヒントでもあるんじゃなかろーか?
それ無しで、人生を自己流で進めようとするのは、大海原をコンパスもなしで航海するくらいには無謀に思えてならない。
このツイートの方は、どうやら理系の院卒?男性のようである。
母親が「結婚せんのか?」と突つくくらいには若くない(30歳超?)んだろうし、理系男子という属性+実家によく帰ってる事実を考えると、そんなに女を抱きまくってブイブイ言わせるタイプでもないことが想像できる。
そんな属性の息子に対する「早く結婚せんのか?」というご母堂のアドバイスは、私からするとまっとうに思えてならない。
なぜなら婚活のプロから見ても、アラサーくらいの理系男子であれば、いくらでも結婚のチャンスがあるから。仮に、彼が童貞だったとしても、きっとまだなんとかなる範疇だろう。
実際に、結婚相談所・ナレソメ予備校で入会プラン別の成婚率を出してみたのだが、童貞専用プランである「チェリープラン」は、成婚率100%である(ガチ)。
若い時には、恋愛経験が乏しかろうが結婚の可能性は高い。よって、ここで人生の方針転換を薦めるのは理に適っていると言える。
一方で、40歳を超えてくると、男性も婚活がグッと苦しくなるのはデータでも証明されている。
結婚相談所プラットフォーム最大手・株式会社IBJの提供する『成婚白書』によれば、男性は40代に突入すると、成婚率が平均を割るというデータがある。ちなみに女性は35歳を超えると平均を下回る。
Twitterでも最近、「45歳独身限界説」がまことしやかに盛り上がっていた。
「若い時は元気もあれば友達もいるし、趣味への情熱もあるから独りでも生きられるが、45歳を超えると体調を崩し、周りは結婚し、趣味への熱も薄れ、人生の天井が見えて途端に孤独になって狂いだす」という、なんともviciousな言説である笑
この「狂うほどの孤独」を感じた段階で、焦って婚活を始める男女は少なくない。
しかしデータを見ても、そんな時になって相談所に来たとて、結婚できる可能性はかなり低い。結婚できる可能性と年齢は関連がある一方、年齢は不可逆なので、「タイミング」を逃したら結婚せず末代が確定することは大いにありうる。
「そろそろ結婚は?」と声をかけたご母堂が、このデータを知っていたとは考えにくい。
しかし、誰かが「〇〇したら?」と言う時、そこには一定の「真」が含まれていることは少なくない。
おせっかいは、未来を変えるカンニング
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