氷河期への入口
12万年ぶり
先日、2023年7月の世界の平均気温が12万年ぶりの高さだったというニュースを見た。
12万年ぶりって、そんな前の気温がどうやって分かったのかは置いておいて、今までみた過去最高の「過去」の中で最も「過去」であったので興味がわいたのでちょっと調べてみた。
12万年前は旧石器時代であり、その中でも中期旧石器時代と呼ばれる時代であったようだ。
人間は猿人や原人の段階から進化し、旧人と呼ばれる段階であった。
旧石器時代には4回の氷河期があったとされており、大氷河期時代でもあった。
12万年前は「リス氷河期」と「ウルム氷河期」の間の「間氷期」であったようだ。
更新生の初期には地殻変動によって日本列島の骨格が出来始め、氷河期の海面降下のため、二万年前のウルム氷期には現在より約100メートルも海面は下がっており、当時の日本列島は亜寒帯から冷温帯気候に属し、気温は現在より四~七度低かったようだ。
また、火山活動が活発な時期で、富士山や浅間山が噴火し、関東ローム層を代表とする火山灰層を堆積する時代であったようだ。
このように、12万年前は正に日本創世記時代であったと言えよう。
本当か嘘かの議論はあるが、12万年振りの高い気温ということは日本が創生された時以来の気温が地球規模で観測されているということとなる。
調べてみて分かった事は、過去の経験からすれば、「いずれ次の氷河期が来る」ということだ。
私は「地球温暖化」と「地球寒冷化」は表裏一体の現象で、「地球温暖化」の行く末は「地球寒冷化」であると考えている。
これは、間氷期は絶妙なバランスの上で成り立つ時代であり、何らかの均衡が崩れた時に「温暖化」あるいは「寒冷化」へ加速度的に進むという考えだ。
スーパーエルニーニョや偏西風の蛇行等によって、世界で異常気象が発生しているが、大きな目線に立って見ればこれは「氷河期」への入口でその変化は加速度的に進行していくのではないか。。
ふと、そんな不安が脳裏をよぎる、お盆休みの最終日であった。
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