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「稀によくある」とは何なのか


____こんばんは、これは風呂のドアを開けてから湯船に入るまでに考えたおはなしです。
なんなら湯船に入ってからのぼせるまでに書き上げた爆誕文書であります。


“稀によるある”ってなんだ??意味を聞かれたらなんと答えればいいんだ??

そもそもこの文は矛盾という言葉の次に矛盾を表せるほど短い文字数でで矛盾している文章だ。国語的にはとっても正しくない。

自分ならどんな時に使うだろう?又は使う??

とある友人とのLINEでの会話

そいつ
「返信遅いなと思ってトーク開いたら俺が既読無視してたわ。そりゃ返信来ないよな」

わたくし
「ああ、大丈夫👌稀によくある。

これでいい。これはつまりよく起こるとも言えないけど気持ちわかるし構わんしまぁ起きた事は起きたしそういうもんだよね。

深い意味はない。起きるときは起きるし起きないときは起きない。まぁそんなの気にしないよね。

という意味で送る。これには誰にも反論できない。なぜなら元の文書が正しくないので正解もクソもないからだ。

最初にこの文を書いたやつは稀とよくあるの違いをわかって書いている。稀でもよくもない中間らへんを狙いたいのだろう。そしてそれを表す言葉も存在する。でもあえて両極の言葉を用いた。そういう言葉選び、ワードセンスという事だ。

日本語というのは分かる人には分かる微妙な塩梅、ニュアンスを伝えられると思う。こんなこと考えているの僕だけかもとか。こんな解釈もくそもないのかとかも思うけれどやはりこれに共感できる人は必ずいる。そういう国と文化が日本だ。

それな、あーね、うけるで会話が成立するのは毎回の言葉に微妙な違いとお互いの共通認識の中を泳ぐように会話しているからだ。

と今思った。

SNS上で書き込まれるこの言葉を深く考えている人はそう多くないはずだ。何ならまれの意味も分かってなくてノリで使ってるんじゃないか??

“稀に”とはよくではない。これはある程度教養のある(こんな記事ここまで読む体力のある人、noteを読む人)人には当たり前な事柄であるが、人によっては『まぁまぁ、よくある』という意味だと思い込んで使っている可能性もなくはない。

最近はネットに触れるのと同時に書き込み、発信も頻繁に行われる。

僕らの世代はネットが普及し始めた頃で携帯は高校生で買ってもらえるのか一般的。小・中ではネットリテラシー教室なるものが行われてネットは危なく怪しく、SNSの向こう側にはハァハァしたおぢさんしかいないと教わった。
その頃の癖か僕は余程の事がない限りコメント欄にもスレッドにも書き込みをしない。(スレッドはくだらないと思いながらもよく読むが書いた事はない。)

今では生まれた時から泣く事をあやすのは何とかプライムに加入している1万円のタブレットだしテレビを見ると子どもは画面を触る。

SNSの使い方は怖がらないという意味では今の若年層が一番強い。何も恐れていない。
扱いもバズり方もよく分かっている。

多少は恐るべきだと思うのは今はじじいになりつつある僕だけだろうか??

いやこんな事書いても何の意味もない。ネットのチリだ。


最初の方で“稀によくある”とは国語としてとっても正しくないと書いた。

僕はいいと思っている。変わりゆくのが国語だ。違和感はあっても不思議はない。ただぜったい認めない精神をもつ人は多分歳をとったからだろう。時代について行けていないのだろう。ずっと続くと思っている自分達の時代は古典に変わる。

ただ僕がこの言葉に感じた意味も残りはしないだろう。昔からある正しい言い回しが実は真逆の今なんて事はザラにある。この言葉のせいで稀という言葉が表す頻度ももしかしたら変わってしまうかもしれない。


のぼせた。




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