『黄昏インザスパイ』-夕暮れ時に訪れる漠然とした不安-[感想/レビュー/考察]

私の感想を書くにあたっての"姿勢"については、こちらの記事を御覧ください
音楽の感想文を書くという変な趣味について

どうも、Mosukyです。

大好きなUNISON SQUARE GARDEN の20周年をお祝いすべく、毎日楽曲の感想文を一人で書く企画。本日は5thアルバムより、「黄昏インザスパイ」について、簡単に感想を書いていこうと思います!

黄昏インザスパイ難しすぎたので、なぐり書き。


ライブでの思い出

ふと、本楽曲とのライブの思い出を確認してみたら、「プログラム continued」と「プログラム15th」そして、「Cather In The Spy -Rivival-」の3回ほどだった。

印象に残っているのは直近のリバイバル公演になるのだが、20周年マジックで目頭が熱くなったのには自分でも驚いた。Cather In The Spyに特別強い思いはなかったが、やはり絵の具からの一曲目バラードだと、無意識に感動してしまう魔法が今回の20周年にはあるように感じる。その後に続いた「サイレンインザスパイ」でも謎に目頭が熱くなるし、「オリオンをなぞる」も謎に声が出せなかった。(どう考えても脳が感動ムードでバグってる。サイレンインザスパイで感動する理由なんてないだろ。)

そんな黄昏インザスパイですが、 プログラム15thでの使い所には大変心打たれたのを覚えている。

プログラムcontinued(15th style)の次曲(13曲目)に披露された。

開演時間が17:30からの13曲目ということで、まさに日が落ち、たそがれ時になった頃に歌われた本楽曲

野外公演ならではの「時間の経過」も演出に組み込んだセットリストは流石だな〜と感じたのが印象深い楽曲だった。


黄昏健忘症とは?

健忘症
記憶障害の一つ。過去の一定期間内の出来事または事柄に限って、記憶が思い出せないこと。

黄昏
古くは「たそかれ」。「誰(た)そ彼(かれ)は」と、人のさまの見分け難い時の意 。夕方の薄暗い時。夕暮れ。暮れ方。たそがれどき。


歌詞の始まりが「今日が辛いから 明日が辛いままだなんて思うな」から始まる本楽曲。全体を通して、辛い現実を卑下するのではなく、前を向くためのヒントを与えてくれているような本楽曲。

そんな楽曲の中でも、特徴的なフレーズとして「黄昏健忘症」という造語が出てきます。
上記に記載した通り、「黄昏」と「健忘症」の単語の意味から造語の意味を考えると「夕暮れ時のその時間だけ、現実の記憶が一部抜け落ちてしまう症状」といった意味で使われています。

その症状に苦しむ情景と寄り添うような一節が次の歌詞になります。

震え出しちゃって動けなくなった言葉にできない現実感情
疲れたなら深呼吸をせめて、の3秒間
思い出せるよ 君の奥の奥の方

「震えだして、動けなくなってしまう程進行してしまった黄昏健忘症の影響で、感情すらも言葉にできなくなってしまった」君に対して、「疲れているなら3秒だけでも深呼吸をしてみて。思い出せるはずだよ。君の奥にきっと記憶はあるはずだから」といった意味合いに読み取れます。

そして、次の3番では、

心情風景が一変してしまって 彩り溢れたその現象
迷いそうなら深呼吸を 大丈夫、の3秒間
思い出して またこの世界とスタートして

「症状から回復して、抜け落ちていた記憶が回復し、心情風景が彩りを戻した時に、驚いてパニックになると思うけど深呼吸して。思い出したのなら、また、この世界(現実)をやり直そうよ」といった意味に感じ取れます。

上記のような詩を読んで改めて、本歌詞が訴えかけていることを考えてみると、
「夕暮れ時になって、突如訪れる漠然とした不安や苦痛は誰にでも存在していて、そんな時こそゆっくり深呼吸をしてみようよ」といった田淵先生からの優しい言葉なのかもしれません。

何よりも一番伝えたいのは「今日が辛いからって、明日も辛いなんて思わない生きようよ」ってことなのかもしれません。


といった具合で黄昏インザスパイの感想でした。
(難しすぎるよ。難しすぎるよ。難しすぎるよ。)

セトリ予想としては、7/25のオーケストラスタイルだとエモいですね!

では!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?